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2階からスプーン。 =料理編=

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Posted by naturum at

2013年02月22日

ニューロッド・カワセミラプソディのインプレ

この記事を作成時には既に3度の釣行に持参し、無事入魂となったカワセミラプソディTULN-542ULのここまでのインプレッションを書き留めておきます。

以下、あくまでも自分で使ってみたうえでの主観的な印象ですので、人によっては異なる感触となる可能性がありますので御了承ください。



この写真の左側のタックルがカワセミラプソディTULN542UL+ヴァンキッシュC2000Sです。
(ちなみに右側はカーディフエリアエディションXULF+アルテグラアドバンス1000S)



鮮やかなオレンジブラウンのブランク、対照的に落ち着いた感じの濃い紺色のライン、手元には強い印象が残るカワセミブルーが入っていて美しいコントラストが目を奪います。
さすがに「渓流の宝石」と呼ばれるカワセミをモチーフにしているだけあって、持っているだけでウキウキするような素晴らしいデザインですね。
デザインやカラーリングに関して、自分的にはほぼ非の打ちどころがありません。


では機能的な面はどうでしょうか。
まずこのロッドを最初にショップで振ってみた時に、やっぱり硬いなという印象と、思ったより硬くないなという印象を同時に持ちました。

硬いなと感じた部分は、カーディフ等のXUL,SULのエリアロッドに比べてです。
軽いスプーンはまず無理っぽいなぁ、というのが第一印象です。

思ったほど硬くないな、というのは他の渓流ロッドあるいはバスロッドに比べてです。
これならエリアでのトラウト・フィッシングにも十分使えるんじゃないかなと思いました。

自分は今後もたぶん渓流や源流に行くことはほとんどないと思います。
なので基本的にはニューロッドは管理釣り場での使用が大前提となります。

エリアでマイクロスプーンやクランクを使用する場合、キャストのしやすさ、乗りの良さ等を考えるとXULやSULの柔らかめのロッドを使うのが普通ですよね。
そこは今のところこれまで通りカーディフを使っていくつもりです。

今回のニューロッドの導入の目的はプラグやミノーを使うのに操作性がいいロッドを使ってみたかったのが発端です。
自作ルアーの操作性向上も期待しているわけです。

ただトッププラグの場合は単にプラグ操作性の良しあしだけでロッドを決めるわけにはいきません。
乗り易いかどうかもかなり重要な点ですね。
乗り易さを重視すれば柔らかいロッドでトップを狙うのも当然ありという事になります。


いずれにしても今まで使用していたのより硬めでプラグの操作性が良好、できれば乗り易いロッドという物が必要となりました。
前々回の記事にまとめたようにかなり悩んだ上でカワセミラプソディTULN-542ULに決めました。

決めたポイントを以下に記します。
・デザインが文句なくカッコ良かったこと。
・振ってみた印象が硬すぎず、柔らかすぎず。
・軽かった。
・発売したてだったので何となくフレッシュな気分。
・KRガイドを使用してみたかった。
・使用可能なラインやルアーサイズの適応範囲が広かった。

こんなところです。
カワセミラプソディの中の長さやアクションの決定は、各種を何回も持って振って決めました。

ULの中の一番長い物。

TULN-542ULを選んだ理由を簡単に言えばこうなります。
短いほど取り回しは良くなりますが、遠投性能や、ロッドのしなり具合が気になります。
ULより硬いLやMLはさすがに硬すぎました。
この選択は正解だったと今は感じています。




実際に使用してみてのインプレッションに入ります。

まず、プラグの操作性に関してはSUL,XULと比べられないくらい良好でした。
まぁ、あたりまえの結果ですけどね。
自分が考えていた以上にプラグの操作がしやすくなりました。

ロッドアクションは指に負担が掛かるので最近はかなり抑えています。
軽くロッドを動かしただけでプラグが素直に言う事を聞いてくれて、自分の思った通りの動きをしてくれるのはほんとにありがたいですね。
さらに短くて軽いロッドなので今までより明らかに指の負担は減った気がします。

ロッドのしなりはどうでしょうか。



バットはあまり曲がらないんですが、ベリーからティップに掛けては思ったより曲がってくれます。
50cmクラスのトラウトだとしっかりと半月を描いてしなりました。
そしてやり取りはカーディフよりもかなり楽でした。

硬くて短いのでトラウトの動きをかなりコントロールできます。
こっち主導でやり取りできるのでファイトも十分楽しめますね。
急激な方向転換にもしっかりティップが付いていってくれたので、思っていたよりもバラシ易そうな感じは受けませんでした。


乗りにくさは若干あるかもしれません。
あたりがきた時にSULやXULの方がティップがすっと入ってくれるので、しっかりフックが掛かってくれるような気がしました。
ULはやっぱり乗りきらずに弾くような感じは少し受けました。


KRガイドは非常にいいと思います。
3回の釣行で今のところラインの絡まりは1回もありません。
ガイドに関して少し詳しく見てみましょう。

まずはカワセミラプソディのガイドです。

トップガイドから。



次は1番ガイド。



間は飛ばしてバットガイド 。



やはり全体的にコンパクトにできていますね。
それと前傾が目立ちます。


それぞれカーディフと比べてみました。
カーディフはシマノオリジナルガイドです。

トップガイド。



カワセミラプソディの方が小型で、支える部分がなだらかでラインが絡まりにくそうです。


1番ガイド。



カワセミラプソディの方が小型で前傾しておりやはり絡みにくそうですね。
この前傾がライントラブルの軽減にかなり効果を発揮していました。


バットガイド。



カワセミラプソディの方がリング径は小さいんですがやや背が高くなっています。
これはKRガイドの場合、ガイド数が8個(カーディフは6個)と多くなっていて、バットガイドがかなりリールの近くまで来ている影響かもしれません。

この記事の一番最初のカワセミラプソディとカーディフが立ててある写真を見るとバットガイドの位置の違いが良く分かります。
カワセミラプソディの方が明らかにリールの近くまでガイドがきています。


さらに、昔のエントリーロッド(SZMトラウトスピン562UL)も一緒並べてみます。

トップガイド。



1番ガイド。



バットガイド。



どの部分を比べてもKRガイドはリング径が小さくて軽そうですね。
それとKRガイドの場合、どのガイドも前傾していて、支えの部分がコンパクトかつなだらかになっており、ライン絡み対策をしっかりしているのがうかがえます。



自分はラインが絡む時はほとんどが1番か2番ガイドです。
こんな感じで絡む事が多いです。



特にトッププラグを使うようになってスラッグを巻かないまま流したりするとよく絡みます。
トッププラグを跳ねさせてステイしている時にも絡んでいることがたまにあります。
またネットイン後に写真を撮っている時にたるんで絡む事が多いんです。
ガイドの小型化と前傾により明らかにKRガイドは先端付近でのライン絡みは減りました。

ガイド数が増加してリング径が小さくなった事によりラインが暴れにくくなって、キャスティングがとてもしやすくなりました。
飛距離がどうなるか心配でしたが、重さのあるルアーだとしなりだけではなく遠心力でも飛ぶのでしっかり飛びました。
おそらく軽いルアーはあまり飛ばないと思われます。

感度に関しては、正直まだ良く分かりません。
ガイド数が多くなり、硬めのロッドになったので感度は上がっているのかもしれませんが、感度が上がったなぁという実感はまだできませんでした。
もちろん悪くなっているわけではありません。
ロッドを動かすフィーリングが今までとかなり違うのであたりを感じきれていないのかもしれません。



以上をまとめます。

ニューロッドの良かった点。
・デザインやカラーリングが秀逸。
・思ってた以上にブランクがしなやか。
・硬さと長さがちょうどよく取り回しが非常に良好。
・ロッドが軽くて指の負担は少ない。
・少しのアクションでプラグが動いてくれるので指に負担がかからない。
・大物とのやり取りは主導権が握れてやりやすい。
・重いルアーのキャストがしやすい。
・なんといってもライン絡みが圧倒的に少ない。

ニューロッドでもう一歩だった点。
・硬さの影響でややバイトをはじきやすい印象あり。
・軽いスプーンの扱いは困難。
・リング径が小さいので凍結しやすい。
・感度の良さは実感できず。

圧倒的にメリットの方が多かったのでとても好印象でした。
メインロッドとして十分な性能と言えますのでカーディフ2本と併用していくことになりそうです。

今後の使い分けとしてはこんなふうに考えています。
ポンドに持ち込むロッドはスピニング2本+ベイト1本の予定です。

①カーディフエリアエディション62XULF:ナイロン3lb使用 
主として使う状況 :レギュラーサイズ、数釣り専用
主として使うルアー:1.5g以下の軽いスプーン、クランク、トッププラグ、自作ルアー

②カーディフエリアエディション58SUL:ナイロン4lb使用
主として使う状況 :ほとんどのエリアで使用可、汎用性重視。
主として使うルアー:1g-3.5gくらいのスプーン、クランク、トッププラグ、自作ルアー

③カワセミラプソディTULN-542UL:ナイロン4lb使用
主として使う状況:ほとんどのエリア、大物、プラグ操作用。
主として使うルアー:3.5g以上の重いスプーン、ミノー、トッププラグ、自作ルアー

レギュラーサイズのポンドには①+③
大物ポンドには②+③
色物ポンドには①or②+③

軽いスプーンは①or②
中級スプーンも①or②
重いスプーンは②or③
クランクは①or②
ミノーは③
トッププラグと自作ルアーの場合は、アクション重視の時は③、乗り重視の時は①or②

裏磐梯フォレストスプリングや東古屋湖のようなカヌーやボートを使っての釣りには短くて取り回しの良いカワセミラプソディは効果を発揮しそうです。


カーディフとカワセミラプソディを持ち替えながら釣りした時に、一つ気になったことがあります。
持ち替えた直後のキャストがぶれるんですよね。

あまりにキャスティング・フィールが異なるのでとまどってしまいました。
具体的に言えば、カワセミラプソディをしばらく使った後に、カーディフに持ち替えた時はラインのリリースポイントが狂って目の前に叩き付けキャストを何度もしてしまいました。

ロッドのしなりを最大限に使うカーディフと、あまりしならずに遠心力も使うカワセミラプソディではラインを指から離すタイミングはだいぶ違いますね。
これは慣れるまで気をつけないと相当ミスキャストが増えてしまいそうです。

この辺は注意しながら使って慣れていきたいと思います。