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2階からスプーン。 =料理編=

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2013年02月01日

大崎つりぼり4 《自作ルアーの可能性》

H25.1/24(木)に大崎つりぼりに行ってきました。

今回は奥さんとの半日釣行です。

前回の那須高原ルアーフィールド釣行で、自作ルアーを使ってちゃんとトラウトが釣れた事は自分の中でかなり大きな出来事となりました。
家に帰ってからも興奮して大騒ぎしていたようで家族に呆れられました。

翌日からさっそく自作ルアー改良版の作成に入りました。
その詳細に関しては次回の記事にまとめるつもりです。

出来たのがこんな感じのルアー。



前回よりややていねいに作り、じゃっかん形も変えています。
色も付けたので自分的にはなかなかいい感じで仕上がりました。


今回の釣行は自作のニュールアーのお試しが主たる目的となりました。
最初は1人で行く予定でした。
というの奥さんは寒いのが大の苦手なので、この時期に釣りに付いてくるのは珍しいからです。
誘うと一緒に行くというので理由を聞いてみました。

「なんか一所懸命ルアー作っていたじゃない。」
「んむ。自作ルアーで釣れるとすごくうれしくてね。」
「ほんとに釣れるのか気になるのよね。たぶん釣れないと思うけど。」
「確かに釣れるかどうかは分からないねぇ。この前釣れたのはまぐれかもしれないしね。」
「もしほんとに釣れるならすごいねー。」

自分が自作で釣れたって大騒ぎしていたことや、その後一所懸命新しいのを作っているところを見て、けっこう興味を持ったようです。
でも会話の端々に、どうせ釣れないんじゃないの、ってニュアンスの疑問符が見えました。
奥さんが釣りをしたいっていうよりも、自分がかなり入れ込んでいるのを見て、どういう結果が出るのか興味津々って感じでした。

さてどこに釣りに行こうかと考えました。
自作ルアーのお試しとなると、その使用目的にかなったところが良さそうです。

とにかくペレットタイムに活躍することを期待して作ったわけですから、まず重要なのがペレット撒きを行うエリアであること。
しかも大量にしっかり撒くところがベターかな。

大物もいて数釣りもできるところ。
あまり釣れないところではお試しになりません。

もうひとつは雪のないところ。
寒過ぎると奥さんにはきつそうです。

以上の条件にばっちりハマるところが大崎釣りぼりでした。


当日は朝に用事があったので済ませて10時くらいからの出撃でした。
天気は晴れ、出発時の気温は8℃くらいまで上がっていました。



上武道路を通って赤城山南面に向かいます。
とてもいい天気で気持ちのいいドライブとなりました。

赤城山に近づくと11時くらいになりました。
お腹も減って来たので赤城山に来る時によく利用する、風の広場おおまえだに寄りました。

ここの山菜おこわや赤飯がとてもおいしいのです(以前紹介させていただきました)。

残念ながら一番のお気に入りの「関口つるさん作製の山菜おこわ」は売りきれていました。
それ以外のおこわも十分おいしいので購入し、隣の休憩室で食事にします。



この「舞茸と鶏のおこわ」がおいしかった!



さらにびっくりするぐらいおいしかったのがこのおから。



時間的に余裕があったのでのんびり話をしながらしばらく過ごしました。
ちょうどお昼の12時に合わせて大崎つりぼりに向かうことにしました。



この日の赤城山の雄姿。
やや雲が多くなってきました。

そこから10分も掛からずに大崎釣りぼりに到着しました。
平日なのに意外と多くの車が駐車場に停まっていました。



管理棟に向かい、午後のペア券を購入します。



ポンドに向かいます。
駐車場側は人が多く入れそうもなかったので反対側に入りました。
ポンドの状況の撮影は残念ながら忘れてしましました。


急いで二人分のタックルを準備します。
奥さんに何のルアー使うか聞くと、自作のを使ってみたいということだったので両方に自作ルアーを付けてセットアップしました。

自分の方はトップ用のフローティング。
奥さんの方はスローシンキング。

まずは目の前のトラウトが見える範囲に投げ込んでみました。
ルアーは着水するとプカリと浮かびます。
何匹かトラウトがそばまで来て興味をしましましたが、バイトには至らず。
アクションを付けてみましたが、あまりアピールしている感じではありませんでした。

数投しましたが手応えはイマイチ。
時期的にトップウォーターはつらいところですね。

ルアーをサスペンドに換えてみました。
投げいれるとルアー自体の重さでいったん水の中に潜ります。
そこからゆらゆらゆらと漂いながらゆっくり水面付近まで上がってきました。

これにはかなりのトラウトが興味を示しました。
泳いで近づいてきて直前で反転するトラウトが多かったです。
着水後に少し巻きながらアクションを付けてみました。
不規則な動きをしながらゆっくり浮き上がってきます。
けっこういい感じでした。

数投繰り返していたら、下からはっきりしたバイトがありました。
フックを咥えて暴れ始めました。
レギュラーサイズなので余裕で寄せます。



さっそく釣れたので奥さんに見せるとびっくりしてました。
あらやだほんとに釣れてるしー、ってな感じです。

自分は心の中で少し鼻高々。
と思いつつ、正直なところ釣れてホッとしたのが素直な気持ちでした。


ここまでの印象です。

フローティングにしてトッププラグとして使うと、リップやカップがないのでスプラッシュやポンピングなどのアクションをつけるのにはやや慣れが必要になりますね。
シェイキングやパニックアクション、ピョンピョンさせるのは普通にできました。
慣れてしまえばトッププラグとしてそれほど違和感なく使えるんじゃないでしょうか。
トップシーズンでどう反応してくれるか楽しみです。

サスペンドは水の中でストップ&ゴーが思ったよりスムーズにできました。
水中ではリップが無い分スムーズに動ける感じです。
ただプラグ自体が尻を振って泳ぐわけではないので、水中でも自分で多少のアクションを付けてあげるのがポイントかもしれません。

しかし試しにただ巻きをしてみたら、意外とトラウトが追っかけてくれました。
もしかしたら水の抵抗を受けて、自然に小刻みなアクションが付いているのかもしれません。


サスペンドの使い方をいろいろ試していたら隣で、来たよーと声が。
奥さんのスローシンキングタイプにも掛かったようです。



見事にフッキングしてました。
奥さんも自分がこのルアーで釣れたことにびっくり。
ほんとに釣れるとは思っていなかったようです。

「フォールで食わせたの?」
「へ?」
「んー、ルアーが水に入ってゆっくり沈んでいったでしょ?」
「うん。」
「沈み切ったらまた持ち上げて同じ様に沈めて・・・を繰り返したんじゃなくて?」
「そんなことしてないよ。」
「じゃ、どうやって掛かったの?」
ただ巻いてただけよ。」
「着水したところにアタックが来たんじゃないの?」
「違うよ、巻いてただけ。」

むむ。
よく分かりませんがただ巻きで追っかけてたトラウトがいたのでたまたま乗ったのかな。

「そのルアーはね。沈めながら誘うルアーなんだよ。」
「そなの?」
「自分的にはそのつもりなんだ。だから使い方は上げて下げてでやってみて。」
「それなんかめんどくさそうだねぇ。」
「ただ巻くよりはちょっとコツがいるかも。」
「んじゃ、別のにするよ、1匹釣れたし。多分もうそれじゃ掛からないと思うし。」

あっさり自作ルアーを諦めクランクを物色しています。
まあ、奥さんの気紛れは今に始まった事ではありません。

取りあえず放っておいて自分の釣りに戻ります。
スローシンキングを自分でも試してみることにしました。

スナップに付けて投げ込みます。
着水と同時に水に潜りました。
水面直下でいったん止まり、そこからゆっくり沈んでいきます。
その時トラウトがアタックしました。
そのまま見事にフッキング。



1投目から掛かってくれました。
同じ様に再びキャスト。
ゆっくり沈めていくとトラウトが寄ってきて直前反転するのがかなり見られます。
明らかにトラウトたちが気にしているのが見受けられました。

プラグが沈んでいって見えなくなった時に、ロッドを軽く立てるとすぐ浮き上がってきました。
素材が木なので沈むのはゆっくりで、浮かぶ時は軽快に上がってきてくれます。

いろいろ試します。
着水後にプラグがゆっくり沈んでいって見えなくなった時に、今度は少し速く巻まいてみました。
ロッドを立てた時と同じようにフワッとプラグが浮き上がってくれました。
これなら巻く速度を変えるだけで、リフト&フォールしながら徐々に寄せてこられる感じです。
かなりゆっくりめの巻くと、レンジをキープしながらそのまま寄ってきます。
ロッド操作とリトリーブで思った以上にいろんな操作ができそうな感じです。

着水させてゆっくりフォール。
姿が見えなくなったら少し速く巻いて浮かばせます。
そこでまたフォール。

これを繰り返していたらかなりあたりがきます。
そしていい感じで掛かってくれました。






スローシンキングタイプが一番使い勝手が良かったです。
たぶん時期的な関係もあるんでしょうね。
トップの反応がいい時はたぶんフローティングやサスペンドがいいんでしょう。
少なくともこの日はスローシンキングがとても好調でした。

しばらくして奥さんにも掛かりました。



ニョロ系のクランクで釣ったようです。
しかし自作ルアーの方がよく釣れてるのを見て悔しそうでした。


「ねぇ、チョコビィまた貸して。」
「へっ?」
「そのチョコビィでまた釣るの。」
「チョコビィってこれの事?」
「うん、チョコみたいでしょ。」
「・・・・」


この瞬間、このルアーの名前が決まってしまいました。
単に色がチョコレート色なだけなんですが・・・・



自分でも名づけようといろいろ考えていたんですけどねぇ。

カッコいい名前を付けようと思ってました。



弾丸とか、どんぐりとか、だぼとか、ズポとか。




(ちなみにズポって座薬の事です)



・・・・・



スミマセン、やっぱ自分もセンスないですね。
チョコビィとぜんぜん大差なかったです。


まぁ、いっか。


チョコビィSSを奥さんに渡しました。
自分はチョコビィSPにシンカーを1枚貼ってSSにして使います。

その後いいペースで掛かってくれました。




掛かるパターンで多いのはやっぱり落ちパクですね。
続いて着水後に水面直下でステイ、そのままフォール。
それからアクション付けてのフォール中です。

想像してたより普通に釣れて最高に気持ち良かったです。
奥さんはその後パッタリ釣れなくなったようです。
でもなんか真剣に投げては巻いていたのでガンバっていたようです。



恐れていたスレて見向きもされなくなる感じはあまりありませんでした。
トップ系のリアクション重視の誘いはスレやすいですが、巻いて止めて落としてって感じの釣りはそれほどはスレないのでしょうね。



それでもその後はあたりは徐々に減っていきました。
この時点で今日は最後まで自作ルアーだけで通す気になっていました。
奥さんはBBQの近くまで移動していました。


その時入口の方でバシャバシャッと大きな音が聞こえました。
見るとペレット撒きが始まっています。

よーし、ペレット撒きに通用するかどうかだ。
スタッフさんが近くまで来てペレットをたっぷり撒いてくれました。

水面がにぎやかになります。
そこにチョコビィSSを投げいれました。

グン。

1発で乗りました。



すぐに2投目。

グン。

これも乗りました。



いい手応えです。

トラウトがいそうな所に投げ込むと、トラウトがたくさん寄ってきます。
1匹がバイトすると、その後は争ってバイトするようになります。



ペレットタイムに連発できて最高に気持ち良かったです。


ふと、奥さんの方を見るとイスに腰掛けて寝ています。
この寒さでもいつもの必殺技、「水辺でうたた寝」を発動させているようです。

もしかしたら今回も昼寝するために来ているんでしょうか!?


奥さんを呼んでチョコビィSSを使うように指示。

「これ使ってみて。元々ペレット撒きのために作った物なんだからさ。」
「はーい。」

ところが・・・
これが釣れないんですよね。
なんでだろうとやり方を見てみました。

奥さんはキャストした後にすぐかなりのスピードで巻いていました。
チョコビィは浮き上がり気味で水面直下くらいを勢いよく足元まで寄って来ていました。

うーん、確かにこれじゃ釣れないかもなぁ。

「もっとゆっくり浮かしたり沈めたりしてトラウトを誘うんだよ。」
「ふむふむ。」
「ゆっくりの方がトラウトの反応いいはずだから。」

その後はいろいろ工夫していたようです。
それでもなぜか奥さんの方には掛かりませんでした。

場所かなぁ。
あいかわらず、BBQ前の浅いところでやってます。

「そっち浅くてトラウトが少ないんじゃない?」
「そんなことないよー、いっぱい泳いでいるよ。」
「そかー、でもこっちのポンドの中央の方が魚影濃いと思うよ。」
「んー、でもここ好きだからいいよ。」

周りに誰もいなくて気楽にできるからいいんでしょうか。
BBQ前の場所は狭いし浅いし、あんまり人気ないんですよね。
すぐ対岸釣りしちゃうんで自分もあんまり好きではありません。
混んでる時は人混み避けて良く利用しますけどね。

自分の釣りに戻ります。
ペレット効果でしばらくトラウトは興奮状態でした。





狙っていた通りチョコビィはペレットタイムに好反応を示してくれました。
大きさはペレットよりもかなり大きいんですが、色合いとか沈み方がペレットに似ているのが効いたのかもしれませんね。
これならペレットタイム用のプラグとして使っていけそうだと思いました。

時間が経って、日が少しずつ傾いてきました。
だんだん寒さが増してきた感じです。
時々、ポケットに用意しているホカロンで指先を温めます。

トラウトの活性はいい感じが続いていたし、ここまで極めて順調に釣れています。
この日は周りの人たちもよく釣れていました。

スティックで爆釣している人がいました。
入口の方でもボトムでコンスタントに釣っている人がいました。

一度、大物が掛かった人が走られて、ロッドをしならせたままエリア内を動き回っていました。
自分の頭の上もロッドが通って行きました。
そうとう大きなのが掛かっている様子でした。
どんなのが出てくるのか期待しましたが最後は岩にラインが擦れてブレイクでした。

あれは大きそうだったなぁ。
そうえば自分も前にここで60cm以上のニジマスを掛けたけど、最後は岩で擦ってラインブレイクしたなぁ、とか考えていた時でした。


「ねぇ、網取って。」
「ん、掛かった?。」
「うん。」
「んじゃ取り込みに行くよ。」

BBQ前でやっていた奥さんに久々にトラウトが掛かったようです。
ネットを持って近寄るとなんか目の前の水面に大きなトラウトがいました。

「ええっ! これ掛かってるの?」
「うん。」
「これ大きいし、ニジマスじゃないじゃない!!」
「そうなの?」
「すごい引きでしょ。」
「んー、普通だったよ、近くまで来たらデカかった。」
「マジで! これロックトラウトって言って人気のある種類なんだぞー」
「へー。」
「今取り込むからちょっと待ってね。」

ロッドを持ったまま少し下がらせて、ラインを手繰り寄せます。
途中でけっこう暴れましたが、なんとか誘導してネットイン。



見事な50cmオーバーのロックトラウトでした。

びっくりです。
相変わらず不思議な才能ですね、この人は。
釣れないと思っているといきなりこんなの来ちゃうし。

「いいの釣ったねえー。」
「そうなの?」
「これおいしいらしいよ。」
「ふーん。」
「これ人気あるんだよ。」
「そうなんだ。」
「何で釣ったの?」
「キラキラしたやつ。」
「あー、スカジットのプリスプーンかぁ。」

なんか20cmのニジマス釣ったのと同じ様な感じでした。
自分は今日は大物が来てないのでなんか悔しいなぁ。

「日が暮れかけてる時はキラキラしたのが釣れるのよね。」
「確かにそういう時あるねー。」
「キラキラしたの使ったらすぐに釣れたわ。」
「ついてたんだね。」

なんかいっぱしのアングラー気取りでウンチクを垂れております。
「釣り人の数だけ釣り理論がある」と言われますが、まさしくその通りですね。

ご機嫌のようなのでとりあえず話を合わせておきました。
というか自分より大物釣られたので、参りましたとしか言えません。
せめてチョコビィで釣ってくれればいいのに。


奥さんはその後もプリスプーン4.8gで続けていたようです。
しかし大崎つりぼりのような狭いポンドで4.8gの重いスプーンを使うという選択は自分ではなかなか思いつかないですね。
せいぜい3.5gのロールスイマーくらいですね。
いや2.5gがいいところかなぁ。
それでも対岸まで余裕で飛んじゃいますしね。
この重さでボトムをズル引きしたからトラウトがびっくりして掛かったんでしょうかねぇ。


ペレットタイムが一段落したのと、夕方になって来たので帰る人が出始めました。
インレットのあたりも少し余裕が出てきたようです。
タックルとネットを持ってインレットの様子を見に行きました。

「ここ使ってもいいよ、魚が溜まってるから釣れるよ。」

インレットのボトムで連発していたおじさんが声を掛けてくれました。

「いいんですか。」
「うん、もう帰るところだからどうぞ。」
「んじゃ、連れがいるので呼んできます。」

とても親切そうなおじさんでした。
奥さんの所まで戻り場所を換えることを告げ、一緒にインレットの所まで移動して来ました。
ちょうどおじさんは帰る準備を終えたところでした。

「やり方わかる?ボトムまで落としてラインが動いたら巻けばドンドン釣れるよ。」
「丁寧にありがとうございます。」

釣り方まで教えてくれてほんとに親切でいい方でした。
この場を借りて感謝しておきたいと思います。

さてインレットの釣り座に入ると、確かにトラウトが多く泳いでいる印象でした。
おじさんには申し訳ないけど自分はこの日はチョコビィ縛りでした。
なのでこれまで通りチョコビィのリフト&フォールを続けることにしました。

奥さんに聞くと今までいた所では、プリスプーン4.8gでその後2匹釣ったそうです。
ここでは何を使うか聞くと、自分もチョコビィを使うとのことでした。

二人並んでトラウトの溜まっていそうなところにチョコビィSSを投げ込みました。
自分はリフト後のフォールで時々あたりが来て、うまくいけば掛かりました。
ただフォール中のあたりは浅い掛かりが多いので、乗り切らなかったりバラシが多かったです。
リフトの時間、距離なんかを考えながらいろいろ試しましていたら、だんだん乗り始めました。




それでもポツポツという感じだったんですが、隣で奥さんがいいペースで掛け始めました。
明らかに自分よりもあたりもフッキングも多かったです。

「なんかやたら反応いいね、どうやってんの?」
ただ巻いてるだけ。」
「えー、そうなの? それでなんでそんなに釣れるの??」
「分かんないー。ゆっくりって言ってたからゆっくり巻いてるだけよ。」

やっているのを見てみました。
普通にキャストします。
着水後にちょっと待って、その後ゆっくりただ巻きしてます。
そして掛かってました。


なんでただ巻きで???

よく分からずに自分も真似してみます。

そしたら・・・

ちゃんと掛かりました。




ただ引きするだけでびっくりするくらいあたりがきました。
ゆーっくり巻いてるだけでコツン、とかゴンとかきました。

もしかしてボトムのちょっと上を引いてきてボトムのトラウトにアピールしてるのかな?
近づいてきたチョコビィSSの動きを見ていると、ただ巻きだけでも微妙に左右に揺れていました。
人間の手でプラグを削るのでどうしても左右のバランスが完壁ではありません。
その影響で多少の動きが出ているんでしょうか。

試しに速巻きしてみるとけっこうおしりやフックを振ってきます。
シェイキングやトウィッチングしてみると思ったより動きに変化が付きました。

これってボトム用のプラグとしても使えるんじゃね?

少なくとも大崎の夕方の活性が上がった時は普通のルアー並みに釣る事が出来ました。



チョコビィの使い方がペレットタイム限定ではなくボトム狙いにも使える可能性を感じて、いろいろ考えながら続けました。

確かに底まで落してからリフトしない程度の速さで巻くと底のちょっと上をユラユラと動いてきます。
デッドスローに引いても底にべったりとはなりません。
少しでも動かすとほんの少し浮かんでそのレンジをキープしてくれます。
これって微妙にいい高さなのかもしれません。

巻き速度を速くすると明らかに浮き上がってきます。
水面下5cmくらいまで上がるとそのままレンジキープして速い速度で走ってきます。
さらに速く巻くと水面まで出てしまいます。

ボトムでシェイキングしても掛かってくれましたが、ゆっくり一定スピードでただ巻きがこの時は一番反応が良かった気がします。

リップがないので横の動きはあまりないのですが、巻く速さで縦の動きはいろいろ演出できそうな感じです。

ボトム用と考えるなら色を変えたり、ボディの横に溝でも彫って水流を作るようにしたらどうだろう、彫刻刀で少し彫るだけならすぐできるなぁ。

いろいろ考えるとワクワクしてきました。



奥さんもまずまずいい感じで掛けていたんですが、急に止めてしまいました。

「どうしたの?」
「寒いし、けっこう釣れたからもういいかなって。」
「えー、せっかく反応良くなったじゃない、残り時間も少ないしもうちょっとやったら?」
「そうねえ、んじゃ、もうちょとだけ。」

好反応を目の前にもういいかな、って止められるのってある意味すごいですよね。
正直自分には無理。
ていうか止めない自分のほうがヘンってことはないと思うんだけどなぁ?
微妙な価値観の違いがまた面白いんですけどね。


そんなことを考えながら続けていた時です。
チョコビィSSのボトムゆっくり引きをしていたら、ガツンッときました。

この日一番のいい引きでした。
ドラグが悲鳴を上げます。
寄せては走る事3度くらい、なかなかタフなトラウトでした。
奥さんが手伝ってくれて慎重にネットイン。



50cmクラスのパワフルニジマスでした。
とてもいい手応えでファイトを楽しめました。

奥さんのロックトラウトよりは小さかったんですが、一応大物も上げられて面目躍如って感じです。
何より、チョコビィSSで大物も仕留められてマジでうれしかったです。

奥さんはこの後、帰る準備を始めてしまいました。
自分はしつこくキャストします。

すぐにまた掛かりました。



終わり際に怒涛の連発でした。



これでfinishでした。


最終的には自分が計25匹、全てニジマスで、50cmが1匹、他は全部レギュラークラスでした。
使用ルアーはチョコビィだけでSPで1匹、他は全部SSでした。

奥さんは10数匹(正確には数えてなかったようです)、ロックトラウトが1匹、他は全部ニジマスだったようです。


今回の大崎つりぼり釣行も楽しさ満載でした。
おいしいおこわから始まり、チョコビィで釣れたし、ペレットにも完勝。
奥さんは大物ロック上げるし、自分にも大物ニジマス来るし、最期にチョコビィSSで入れ食い。

しかしなんと言ってもチョコビィSSがボトム用プラグとなりうる可能性を感じられたのが、今回の最大の収穫でした。
今後の自作ルアーの楽しみ方がさらに広がった気分です。


お別れショットは、すっかり暗くなってもなんとなくまだ活気を感じるポンドです。





自分なりにチョコビィSSのボトムでの可能性に関して推察してみました。
特にチョコビィの動きの質に関してです。

スプーンは性質上、巻かなければ沈みます。
巻くことにより浮かび上がってきますね。
スプーンの種類にもよりますが、ゆっくり巻くと浮かばずに底をずる引きになります。
ボトムの攻め方としてバンプやデジ巻きで、わりと素早く小刻みなリフト&フォールが多いです。
あるいはボトムスプーンでやや大きめでゆったりしたリフト&フォールができます。

クランクの中で一番よく使われるはフローティングタイプのDRです。
これは性質上、巻かなければ浮び上がってきます。
巻くことにより狙った深さまで潜らせることができますね。
ボトムを攻める場合は、ボトムまでDRを潜らせてレンジキープを行います。
あるいはサスペンドやシンキングでボトムノックさせることも多いかもしれません。


ではチョコビィSSの動きはどうでしょうか。
これは巻かなければ底に沈みます。
巻くことにより浮かび上がってきます。
これだけ見ればスプーンの動きに近いのかもしれません。
ただゆっくり巻いても底にはへばりつかないようです。
底のちょっと上を転がるよう小刻みに少しだけゆれながら移動してきます。
移動の雰囲気はクランクのゆっくり引きのようです。
巻く速さを調整するとゆっくりで大きなリフト&フォールを行えます。

根掛かりが多いのであまり使わないんですがシンキングのクランクに近いのかもしれませんね。
ただシンキングクランクと異なるのは巻くと浮くことです。
なのでチョコビィSSはボトムノックはできません。
その代わりただ巻きで底から浮き上がるときに食いついてくるような手応えはありました。

ZAGGERのハイフロートタイプ等のように浮き上がりを食わせるのと近い可能性もありますが、ZAGGERの場合は停めると浮き上がります。
チョコビィSSの場合は巻くと浮き上がります。

ただ巻きで連発していた時の水中の動きが気になります。
巻くことによりレンジキープしていたのか、徐々に浮き上がってきていたのか。
このへんが今後のチョコビィSSの改良にも影響してくるかもしれません。

いずれにしろボトムでの動きは通常のスプーンともクランクとも異なる物の可能性が高そうです。
ただのペレット形プラグの模倣のつもりがボトム用プラグにも変身する可能性があるなんて。
これはちょっと面白そうな遊びを見つけたかな、という気持ちです。
今後もいろいろな工夫と可能性を追求していくつもりです。


いやー、自作ルアーって本当に楽しいものですね! (水野晴郎風)


たぶんおじさん世代しか知りませんね。(古くてスミマセン)


とりあえず今回の記事を見て、イッチョ自分も自作してみっか!

って人にはぜひ気楽にトライしてみることをお勧めします。

自分で作ったルアーで釣れた時の感激は正直ハンパないっす。
中田英寿がペルージャデビューのユベントス戦でいきなり2得点決めた時と同じくらいの感激でしたよ。(これもよく分からない例えでスミマセン)


何はさておきルアーの自作お勧め! チョーお勧め!!


特にチョコビィは簡単にできるのでお勧めしますよー。


ある程度は釣れるし、工夫すれば可能性も広がりそうです。



でも何と言ってもチョコビーの自作がチョーお勧めの理由はこれです!





ズバリ!





一個作る材料費が!!





80円なんです。



メッチャ安くできるんでボトム攻めて根掛かりしても全然痛くないですよー。
まぁよく釣れるルアーだと値段じゃなく愛着の分痛いですけどね。


ってことで次回記事でチョコビィの作り方から水中の動きの考察まで詳しくまとめるつもりです。

嫌でも長文になりそうだなぁ・・・・  


Posted by Rose.T at 21:00Comments(8)大崎つりぼり