2013年02月16日
ニューロッドの購入
タイトルにある通り、今回はニューロッドを購入しました。
新たに手にしたロッドはJacksonの最新渓流ロッドです。
Kawasemi Rhapsody TULN-542UL

今月発売になったばかりのピカピカの新人さんです。
シマノのカーディフエリアエディションの2本を使いだしてけっこうたちました。
自分のとってとてもいいロッドなので手になじんでいます。
SUL、XULF共にかなり柔らかいですが大型トラウトとのやり取りにも負けない力強さがあります。
ただ去年から始めたトップウォーターの時にややアクションが付け辛い気がしていたんですよね。
ミノーイングの時にももう少しキビキビ動かせるロッドを使ってみたいなぁとも思ってました。
ロッドが柔らかいのは乗りがいい利点がありますが、プラグ操作に関してはやや難点があります。
硬いロッドもけっこういいなぁ。
前回の大崎つりぼりで昔のエントリーロッドのULを使った時にそう感じたんです。
硬すぎて乗りにくいことや、掛かった後にバラし易そうな印象はあるんですが、とにかくプラグの操作性がいいんですよね。
自作ルアーで釣りするようになって、フォール中のあたりを掛けにいく必要性が増えました。
特にボトム付近のプラグを素早く動かす際には、やや太いラインを使っていることによる水の抵抗も重なってどうしてもSUL,XULだとワンテンポ遅れるような気がしました。
たまたま古いULを使ってみて、硬めのロッドの利点を感じたんです。
理論的にはあたりまえのことなので、何を今さらって感じですよね。
でも自分の性格は使ってみて納得して初めて動く傾向が強いんです。
今回は今までより少し硬めのロッドを手に入れてみようと考えました。
ただ心配なのは次の2点。
・硬すぎてバイトを弾いちゃうんじゃないかと言う事。
・釣り味はどうなんでしょうか。
トラウトとのファイトの際に単に引っ張るだけになってバラし易くならないかな。
ロッドをしならせてトラウトとやり取りする楽しみは味わえるのでしょうか。
古いULを大崎つりぼりで使った時はレギュラーサイズのトラウトがほとんどだったので掛かったらゴリ巻き、ゴリ寄せでした。
大型トラウト相手だとどうなんでしょうかねぇ。
逆にパワフルだからやりやすいのかな。
その辺も含めて、今まであまり真剣に使ったことがなかった硬めのロッドを、今回はあえて使ってみたいという気持ちが湧いてきました。
ただ、実際のところ自分が今まで使っていたのは、とにかくペニャペニャで柔らかいロッドの代表選手みたいなシマノのカーディフ、それもXULとかです。
おそらく他社のほとんどのSULは少なくともカーディフよりは硬いんじゃないでしょうか(あくまで自分のイメージですが)。
となると他社のSULでも自分にとってはやや硬めのロッドとして今回導入は可能とも言えますね。
バスロッドやネイティブトラウトロッドほど硬くなく、カーディフよりはやや硬いSULかULのロッドが現実的な選択と考えました。
今までより少し硬めのロッドが使ってみたい、でもバイトのはじきやすさやバラし易さ、釣り味の楽しさが心配、ってあたりを踏まえると落としどころとしてはそうなりますね。
これならば選択肢は相当広くなります。
実際にニューロッドの購入の検討に入りました。
具体的にいくつか条件を上げて、対象を絞り込んでいくことにしました。
自分が重点ポイントとして考えたのを以下に列記します。
・ULか硬めのSUL
希望はバットやベリーはあまり曲がらないでパワー重視。
プラグの操作性重視。
ティップはやや柔らかく確実に乗るような設定が望ましいですね。
・軽い物
最近の自分的なタックル選びの最優先事項。
いまだに痛みの取りきれていない左右の薬指の負担を増やさないことが重要。
軽さ is my way.
・ラインとルアーの適用範囲
ラインは最低限、使用頻度の高い4lbが使えなければなりません。
ルアーは最近多用する3.5g以上も使用可能な事。
大物エリアでポンド中央のボトムを狙う際にどうしても重いスプーンの遠投の必要性があります。
・値段は1-2万円程度(多少のアップは可)
この値段設定は、特に根拠があったわけではありません。
まず3万円以上の高いロッドは自分には無理そうだということが一つ。
理由はロッドクラッシュが多い事です。
趣味や遊びの時は仕事の時ほど道具や技術に気を配ることはありません。
というか神経を研ぎ澄まして行うつもりはないんですよね。
道具なんかは気楽に場合によってはやや乱暴に使うことになりそうです。
なので今後もタックルの扱いはぞんざいになるかもしれません。
というかきっとぞんざいになるでしょう。
もう一つはカーディフのティップの値段が1万円ちょっとなんですよね。
つまり1万円とちょっと出して買えるくらいだとカーディフを修理するのと同じ程度なんですよね。
1万円以下だとなんかイメージ的に安っぽくなるので(イメージって大切ですよね)、あんまり安そうなのは最初から除外しました。
その辺の値段設定ですね。
・Kガイドの搭載
以前からKガイドには興味ありました。
ラインが絡みにくいってことなので使ってみたかったんです。
カーディフはいいロッドなんですが、意外とラインが絡みます。
もちろんロッドの性能だけではなく、自分の扱い方やラインの質も大きく影響している事でしょう。
ほんとにラインの絡まりは少なくなるのか分かりませんが使ってみたいと思ってました。
可能ならば最新型のKRガイドを試してみたいと思いました。
富士工業のHPから抜粋。
----------------------------------------------------------------------------------------
糸絡みは、ガイドの数が多いほど、また、ガイドが小さいほど、そしてフレームが前方に傾斜しているほど減少します。
ガイドの幅が狭く、背が低く、リングが小さいほどラインには絡みにくく絡みが外れやすくなります。
----------------------------------------------------------------------------------------
今年の1月に購入したベイトロッドはマイクロガイドシステム(MGS)でした。
これはまさしくガイド数が多く、ガイド径が小さくなってました。
ベイトキャストはいまだに上達しませんが、ロッドに関してはとてもいいフィーリングでした。
ガイドでのラインの絡みはほとんどなく、軽くて扱い易かったです。
飛距離がイマイチ出ないのですが、それは自分のキャスティング技術のせいだと思ってます。
・とにかくカッコイイこと!
見た目は重要です。
個人的にはグリップは木質とコルクが好きです(カーディフを愛用している一因)。
ですが実際にところそれほどこだわりはなく、オーソドックスな落ち着いたデザインも好きですが、ダイワのプレッソのような個性的なのもけっこう好みだったりします。
ただよく言うポップな感覚?(鱒レンジャーとかみたいなハデハデな色使い)は若干苦手です。
以上の点を踏まえてネットで調べてリストアップしたロッドを以下にあげてみます。
極めて個人的な感想や感触となりますので間違っている点も多いかもしれませんので最初にお断りしておきます。
・トラウトワン・エリアスペシャル[シマノ] 60UL 実売12000円前後
ライン:3-5lb ルアー:2-6g 自重:82g コルクグリップ ステンレスKガイド
これは実物がなく触れませんでした。
サイズ違いを振ってみましたがペナペナでカーディフとあまり変わらない印象でした。
スペックは問題ないのですが、どうしてもシマノとなるとカーディフ以上に目がいってしまいますね。
・ピュアリストAT[ダイワ] 56LFS-2 実売17000円前後
ライン:2-4lb ルアー:1.5-6g 自重:85g コルクグリップ Kガイド
これも実物には触れませんでした。
スペック的にはまずまずです。
見た目もなかなかカッコイイですね。
・フィールドドリーム・フォルツァⅡ[スミス] FLFⅡBL62 実売17000円前後
ライン:2-4lb ルアー:1.5-4g 自重61g コルクグリップ Kガイド
ショップで実物を振ってみましたが、思ったより柔らかいロッドでした。
(もしかしたらBLじゃない方だったかもしれません)
スペック的にはとても軽いし申し分ないんですが、見た目がどうにも合わなかったです。
赤ならまだいいんですが派手な青は無理かな・・・
なんか持った感じもちょっとしっくりきませんでした。
・エリアドライブ[VARIVAS] ARD-64-T 実売18000円前後
ライン:1-4lb ルアー:1-4g 自重:74g スマートモーショングリップ KRガイド
ショップでは実物は無かったんですがARD-60-TとARD-63-S-BTには触れることができました。
グリップはかなりカッコ良かったです。
しかも掴み心地が良く、とても手になじんだのが印象的でした。
全体的なデザイン、見た目もとてもよかったです。
バットとベリーはしっかり硬めでティップが柔らかい感じがなかなか好印象でした。
KRガイド搭載なので軽かったです。
最後までこれにするかどうか悩みました。
・シルバーナ・ブロスKR[テイルウォーク] 60ULblack 実売13000円前後
ライン:4lb以下 ルアー:4g以下 自重:74g コルクグリップ KRガイド
KRガイドは軽くなりますね。
スペックはなかなかいいんです。
持った感じも悪くなかったです。
バットからベリーまではやや硬めでしなやか、ティップはかなり柔らかくなっていました。
今回の希望の硬さやアクションに近い印象でした。
グリップはちょっとチープな印象ですね。
テイルウォークは以前ビートリックFを購入したことあるんですが、数回目の釣行でキャスティング中にティップが折れて途方に暮れた記憶があります。
その時の負のインパクトが強くて・・・・
物は悪くなさそうですが、残念ながら今回はパスとなりました。
・エゲリア・ネイティブパフォーマンス[パームスエルア] ERNS-53UL 実売14000円前後
ライン:2-5lb ルアー:2-6g 自重:77g コルクグリップ ステンレスKガイド
エゲリア・エリアパフォーマンスはルアーが3.5gまでの規定しかなくて今回は選外でした。
替わりにネイティブロッドを候補に入れました。
これの実物はショップに無かったんですがサイズ違いがイジれました。
デザインはとても好印象、特にグリップは落ち着いて上質な印象。
色といいグリップの掴み心地といいかなりしっくりきました。
ただネイティブロッドなのでやっぱり相当硬かったです。
・アセッション[アイビーライン] 6'00'' 実売19000円前後
ライン:1-4lb ルアー:1-5g 自重:70g エヴァグリップ Kガイド
アセッションに関してはアイビーラインのHPが休止中なので詳細はよくわかりませんでした。
ショップで持ってみた感想は柔らかかったです。
カーディフSULとの違いをあまり感じませんでした。
とりあえずエヴァグリップは自分には合わない感じでした。
・99フリークス[ロデオクラフト] 60UL-K 実売17000円前後
ライン:2-4lb ルアー:0.9-4.4g 自重:73g コルクグリップ Kガイド
ロデオクラフトのHPにはこのロッドの詳細は見当たりませんでした。
なのでイマイチ情報も正確か分かりません。
ショップでイジった感想なんですが、けっこういい印象でした。
振り心地はしなやかで粘り強く、ティップが柔らかくて乗りやすそうでした。
ただ色が・・・・無理でした。
それと表記がよく分からず、Kガイドなのかどうか判断できませんでした。
60ULと書いてあってKの文字が入っていないのはKガイドじゃないのかな??
・エアスティック・パフォーマー[ムカイ] 詳細不明
これはもう生産されていないのかな?
ムカイのHPにこのロッドの詳細はありませんでした。
Kガイドかどうかも分かりません。
ショップに置いてあったんでイジってみましたがけっこういい感じだったんですけどね。
とりあえず今回はパスとなりました。
・ディプロマット・ボロン[アブガルシア] DBS-633UL MGS 実売 16000円前後
ライン:1.5-4lb ルアー:1-7g 自重:65g コルクグリップ MGS
ディプロマット・ボロンはベイトロッドを所有中。
MGSによる軽量化がとてもいいですね。
デザインはかなり好ましく、グリップの質感も良かったです。
スペックもいいのでかなり強力な候補でした。
ただアブガルシアで2本揃えるところまでの思い入れはありませんでした。
・カワセミラプソディ[ジャクソン] TULN-542UL 実売18000円前後
ライン:2-5lb ルアー:1-6g 自重:77g 花梨&コルクグリップ KRガイド
これは最初候補に入ってなかったんですよね。
新製品なのでJacksonのHPにも詳細がありませんでした。
そもそもまだショップにあるとは思ってませんでした。
置いてあったんで持ってみたらなんかしっくりくるんですよね。
色とデザインが文句なくカッコよかったです。
特に花梨とコルクのグリップの掴み心地が最高に気持ち良かったです。
振ってみた感じはとても軽く感じました。
渓流ロッドなので硬いんですが、ティップは思ったより柔らかくて良さそうな感じでした。
ある程度候補が出そろったところで選別に入りました。
まずトラウトワンは柔らかすぎるのとカーディフよりグレードダウンの印象がぬぐえなかったので除外となりました。
フィールドドリームス・フォルツァと99フリークスは色とデザインで除外せざるを得ませんでした。
アセッションとエアスティックは情報が少なくちょっと得体が知れなかったのでこれも除外せざるを得ませんでした。
ピュアリストは置いてあるショップがなく実物(あるいはサイズ違い)を見る事が出来なかったので購入に踏み切るには至りませんでした。
この段階で、エリアドライブ(AD)、シルバーナブロス(SB)、エゲリアネイティブ(EN)、ディプロマットボロン(DB)、カワセミラプソディ(KR)の5本に絞られました。
詳細を比較します。
ここから主観的要素が極めて強くなります。
・硬さやアクション(エリアドライブはサイズ違いしか触ってないので想像を含む)
硬い順番:EN>KR>DB>SB≧AD
振り心地:SB≧AD>KR>DB>EN
・軽さ :DB>AD=SB≧KR=EN
・ラインとルアーの適応範囲
ライン :KR=EN>AD=SB=DB
ルアー :DB>KR>EN>AD=SB
・経済的:SB>EN>DB>KR=AD
・ガイド:KRガイドがKR,AD,SB
KガイドがEN
MGSがDB
・見た目(ひたすら主観です)
グリップ:AD>KR>DB=EN>>SB
ブランク:KR=DB=EN>AD>SB
バランス:KR>AD>DB=EN>SB
ここまできてだいたいの特徴がつかめてきました。
エリアドライブ:最新型、デザインはメカニカル、バット~ベリーがパワフルでしなやか、ティップは柔らかめ、全体的にバランス良く高得点でした。残念な点はルアーウエイトが他の候補よりやや劣っていた事と実際に触れなかった事。
シルバーナ・ブロス:触り心地や振り心地はかなり良く、機能面は充実していました。バット~ベリーがパワフルでしなやか、ティップが柔らかめでした。反面デザインは今一歩で、チープな印象がどうしてもぬぐえませんでした。
エゲリア・ネイティブ:明らかにネイティブロッド。硬さがエリアには向かない印象。ミノーイングに特化ならいいのかもしれません。デザインはかなり良く、好みでした。エゲリア・エリアのルアーウエイトの上限がもう少し上の物があれば強力な候補となっていたかもしれません。
ディプロマット・ボロン:軽くて使いやすい印象。バット~ベリー~ティップまでしなやかで、全体的に程よくスムーズにしなる感じ。機能面ではほぼ問題なし。デザインも好みでした。ただ今回はKRガイドを使ってみたかったのが不利な点でした。直前に同シリーズのベイトロッドを購入していたのもマイナスポイントでした。
カワセミラプソディ:渓流ロッドなので当然ですが全体的に硬め。ただ思ったよりティップは曲がりました。振り心地はなかなかいい感じでした。デザインは全体的なまとまりが良くとても好みで、グリップも掴み心地が秀逸でした。
この段階で3つが除外となりました。
SBのデザイン、ENの硬さ、DBのMGSが除外の理由です。
最終段階でADとKRの一騎打ちとなりました。
斬新なデザインと、バット~べりーのしなやかさとティップの柔らかのバランスが気に入ったADか。
オーソドックスなデザインと振り心地、掴み心地にアドバンテージがあるKRか。
一つ気になったのが、ARD-63-S-BTのソリッドティップがあまりに細すぎて自分には繊細すぎる気がしたんですよね。
ARD-64-Tはチューブラーなので異なるティップですが、折れやすさの心配が湧いてきました。
KRのティップを見るといかにも丈夫そうなんですよね。
最終的には実物を触れられなかったことと、繊細で折れやすそうな事が頭から離れず、ADは落選となりました。
KRは発売したてってのも新しいもの好きのハートをくすぐりました。
今回の選択する過程で感じたのが、意外とメーカーHPでキチンと紹介されていないんだという事。
候補に挙げた11本のうち4本がメーカーHPに記載がありませんでした(1本は新製品のため)。
イメージだけ書かれていて細かいスペックとか載ってなかったり。
写真とか数字で見るより、現物を見て選んでくださいってことなんでしょうかねぇ。
大手メーカーさんはさすがにHPにデータがしっかり載っているので選びやすい気がしました。
実際、ショップにもよく置かれてますしね。
普段あまり関わらないメーカーさんだとHPで情報を得るくらいしか接点が持てないので、HPにもっと多くの情報を掲載してくれると助かるんですけどね。
ってことで最終的には決まりましたので次回の釣行で入魂したいと思います。

新たに手にしたロッドはJacksonの最新渓流ロッドです。
Kawasemi Rhapsody TULN-542UL

今月発売になったばかりのピカピカの新人さんです。
シマノのカーディフエリアエディションの2本を使いだしてけっこうたちました。
自分のとってとてもいいロッドなので手になじんでいます。
SUL、XULF共にかなり柔らかいですが大型トラウトとのやり取りにも負けない力強さがあります。
ただ去年から始めたトップウォーターの時にややアクションが付け辛い気がしていたんですよね。
ミノーイングの時にももう少しキビキビ動かせるロッドを使ってみたいなぁとも思ってました。
ロッドが柔らかいのは乗りがいい利点がありますが、プラグ操作に関してはやや難点があります。
硬いロッドもけっこういいなぁ。
前回の大崎つりぼりで昔のエントリーロッドのULを使った時にそう感じたんです。
硬すぎて乗りにくいことや、掛かった後にバラし易そうな印象はあるんですが、とにかくプラグの操作性がいいんですよね。
自作ルアーで釣りするようになって、フォール中のあたりを掛けにいく必要性が増えました。
特にボトム付近のプラグを素早く動かす際には、やや太いラインを使っていることによる水の抵抗も重なってどうしてもSUL,XULだとワンテンポ遅れるような気がしました。
たまたま古いULを使ってみて、硬めのロッドの利点を感じたんです。
理論的にはあたりまえのことなので、何を今さらって感じですよね。
でも自分の性格は使ってみて納得して初めて動く傾向が強いんです。
今回は今までより少し硬めのロッドを手に入れてみようと考えました。
ただ心配なのは次の2点。
・硬すぎてバイトを弾いちゃうんじゃないかと言う事。
・釣り味はどうなんでしょうか。
トラウトとのファイトの際に単に引っ張るだけになってバラし易くならないかな。
ロッドをしならせてトラウトとやり取りする楽しみは味わえるのでしょうか。
古いULを大崎つりぼりで使った時はレギュラーサイズのトラウトがほとんどだったので掛かったらゴリ巻き、ゴリ寄せでした。
大型トラウト相手だとどうなんでしょうかねぇ。
逆にパワフルだからやりやすいのかな。
その辺も含めて、今まであまり真剣に使ったことがなかった硬めのロッドを、今回はあえて使ってみたいという気持ちが湧いてきました。
ただ、実際のところ自分が今まで使っていたのは、とにかくペニャペニャで柔らかいロッドの代表選手みたいなシマノのカーディフ、それもXULとかです。
おそらく他社のほとんどのSULは少なくともカーディフよりは硬いんじゃないでしょうか(あくまで自分のイメージですが)。
となると他社のSULでも自分にとってはやや硬めのロッドとして今回導入は可能とも言えますね。
バスロッドやネイティブトラウトロッドほど硬くなく、カーディフよりはやや硬いSULかULのロッドが現実的な選択と考えました。
今までより少し硬めのロッドが使ってみたい、でもバイトのはじきやすさやバラし易さ、釣り味の楽しさが心配、ってあたりを踏まえると落としどころとしてはそうなりますね。
これならば選択肢は相当広くなります。
実際にニューロッドの購入の検討に入りました。
具体的にいくつか条件を上げて、対象を絞り込んでいくことにしました。
自分が重点ポイントとして考えたのを以下に列記します。
・ULか硬めのSUL
希望はバットやベリーはあまり曲がらないでパワー重視。
プラグの操作性重視。
ティップはやや柔らかく確実に乗るような設定が望ましいですね。
・軽い物
最近の自分的なタックル選びの最優先事項。
いまだに痛みの取りきれていない左右の薬指の負担を増やさないことが重要。
軽さ is my way.
・ラインとルアーの適用範囲
ラインは最低限、使用頻度の高い4lbが使えなければなりません。
ルアーは最近多用する3.5g以上も使用可能な事。
大物エリアでポンド中央のボトムを狙う際にどうしても重いスプーンの遠投の必要性があります。
・値段は1-2万円程度(多少のアップは可)
この値段設定は、特に根拠があったわけではありません。
まず3万円以上の高いロッドは自分には無理そうだということが一つ。
理由はロッドクラッシュが多い事です。
趣味や遊びの時は仕事の時ほど道具や技術に気を配ることはありません。
というか神経を研ぎ澄まして行うつもりはないんですよね。
道具なんかは気楽に場合によってはやや乱暴に使うことになりそうです。
なので今後もタックルの扱いはぞんざいになるかもしれません。
というかきっとぞんざいになるでしょう。
もう一つはカーディフのティップの値段が1万円ちょっとなんですよね。
つまり1万円とちょっと出して買えるくらいだとカーディフを修理するのと同じ程度なんですよね。
1万円以下だとなんかイメージ的に安っぽくなるので(イメージって大切ですよね)、あんまり安そうなのは最初から除外しました。
その辺の値段設定ですね。
・Kガイドの搭載
以前からKガイドには興味ありました。
ラインが絡みにくいってことなので使ってみたかったんです。
カーディフはいいロッドなんですが、意外とラインが絡みます。
もちろんロッドの性能だけではなく、自分の扱い方やラインの質も大きく影響している事でしょう。
ほんとにラインの絡まりは少なくなるのか分かりませんが使ってみたいと思ってました。
可能ならば最新型のKRガイドを試してみたいと思いました。
富士工業のHPから抜粋。
----------------------------------------------------------------------------------------
糸絡みは、ガイドの数が多いほど、また、ガイドが小さいほど、そしてフレームが前方に傾斜しているほど減少します。
ガイドの幅が狭く、背が低く、リングが小さいほどラインには絡みにくく絡みが外れやすくなります。
----------------------------------------------------------------------------------------
今年の1月に購入したベイトロッドはマイクロガイドシステム(MGS)でした。
これはまさしくガイド数が多く、ガイド径が小さくなってました。
ベイトキャストはいまだに上達しませんが、ロッドに関してはとてもいいフィーリングでした。
ガイドでのラインの絡みはほとんどなく、軽くて扱い易かったです。
飛距離がイマイチ出ないのですが、それは自分のキャスティング技術のせいだと思ってます。
・とにかくカッコイイこと!
見た目は重要です。
個人的にはグリップは木質とコルクが好きです(カーディフを愛用している一因)。
ですが実際にところそれほどこだわりはなく、オーソドックスな落ち着いたデザインも好きですが、ダイワのプレッソのような個性的なのもけっこう好みだったりします。
ただよく言うポップな感覚?(鱒レンジャーとかみたいなハデハデな色使い)は若干苦手です。
以上の点を踏まえてネットで調べてリストアップしたロッドを以下にあげてみます。
極めて個人的な感想や感触となりますので間違っている点も多いかもしれませんので最初にお断りしておきます。
・トラウトワン・エリアスペシャル[シマノ] 60UL 実売12000円前後
ライン:3-5lb ルアー:2-6g 自重:82g コルクグリップ ステンレスKガイド
これは実物がなく触れませんでした。
サイズ違いを振ってみましたがペナペナでカーディフとあまり変わらない印象でした。
スペックは問題ないのですが、どうしてもシマノとなるとカーディフ以上に目がいってしまいますね。
・ピュアリストAT[ダイワ] 56LFS-2 実売17000円前後
ライン:2-4lb ルアー:1.5-6g 自重:85g コルクグリップ Kガイド
これも実物には触れませんでした。
スペック的にはまずまずです。
見た目もなかなかカッコイイですね。
・フィールドドリーム・フォルツァⅡ[スミス] FLFⅡBL62 実売17000円前後
ライン:2-4lb ルアー:1.5-4g 自重61g コルクグリップ Kガイド
ショップで実物を振ってみましたが、思ったより柔らかいロッドでした。
(もしかしたらBLじゃない方だったかもしれません)
スペック的にはとても軽いし申し分ないんですが、見た目がどうにも合わなかったです。
赤ならまだいいんですが派手な青は無理かな・・・
なんか持った感じもちょっとしっくりきませんでした。
・エリアドライブ[VARIVAS] ARD-64-T 実売18000円前後
ライン:1-4lb ルアー:1-4g 自重:74g スマートモーショングリップ KRガイド
ショップでは実物は無かったんですがARD-60-TとARD-63-S-BTには触れることができました。
グリップはかなりカッコ良かったです。
しかも掴み心地が良く、とても手になじんだのが印象的でした。
全体的なデザイン、見た目もとてもよかったです。
バットとベリーはしっかり硬めでティップが柔らかい感じがなかなか好印象でした。
KRガイド搭載なので軽かったです。
最後までこれにするかどうか悩みました。
・シルバーナ・ブロスKR[テイルウォーク] 60ULblack 実売13000円前後
ライン:4lb以下 ルアー:4g以下 自重:74g コルクグリップ KRガイド
KRガイドは軽くなりますね。
スペックはなかなかいいんです。
持った感じも悪くなかったです。
バットからベリーまではやや硬めでしなやか、ティップはかなり柔らかくなっていました。
今回の希望の硬さやアクションに近い印象でした。
グリップはちょっとチープな印象ですね。
テイルウォークは以前ビートリックFを購入したことあるんですが、数回目の釣行でキャスティング中にティップが折れて途方に暮れた記憶があります。
その時の負のインパクトが強くて・・・・
物は悪くなさそうですが、残念ながら今回はパスとなりました。
・エゲリア・ネイティブパフォーマンス[パームスエルア] ERNS-53UL 実売14000円前後
ライン:2-5lb ルアー:2-6g 自重:77g コルクグリップ ステンレスKガイド
エゲリア・エリアパフォーマンスはルアーが3.5gまでの規定しかなくて今回は選外でした。
替わりにネイティブロッドを候補に入れました。
これの実物はショップに無かったんですがサイズ違いがイジれました。
デザインはとても好印象、特にグリップは落ち着いて上質な印象。
色といいグリップの掴み心地といいかなりしっくりきました。
ただネイティブロッドなのでやっぱり相当硬かったです。
・アセッション[アイビーライン] 6'00'' 実売19000円前後
ライン:1-4lb ルアー:1-5g 自重:70g エヴァグリップ Kガイド
アセッションに関してはアイビーラインのHPが休止中なので詳細はよくわかりませんでした。
ショップで持ってみた感想は柔らかかったです。
カーディフSULとの違いをあまり感じませんでした。
とりあえずエヴァグリップは自分には合わない感じでした。
・99フリークス[ロデオクラフト] 60UL-K 実売17000円前後
ライン:2-4lb ルアー:0.9-4.4g 自重:73g コルクグリップ Kガイド
ロデオクラフトのHPにはこのロッドの詳細は見当たりませんでした。
なのでイマイチ情報も正確か分かりません。
ショップでイジった感想なんですが、けっこういい印象でした。
振り心地はしなやかで粘り強く、ティップが柔らかくて乗りやすそうでした。
ただ色が・・・・無理でした。
それと表記がよく分からず、Kガイドなのかどうか判断できませんでした。
60ULと書いてあってKの文字が入っていないのはKガイドじゃないのかな??
・エアスティック・パフォーマー[ムカイ] 詳細不明
これはもう生産されていないのかな?
ムカイのHPにこのロッドの詳細はありませんでした。
Kガイドかどうかも分かりません。
ショップに置いてあったんでイジってみましたがけっこういい感じだったんですけどね。
とりあえず今回はパスとなりました。
・ディプロマット・ボロン[アブガルシア] DBS-633UL MGS 実売 16000円前後
ライン:1.5-4lb ルアー:1-7g 自重:65g コルクグリップ MGS
ディプロマット・ボロンはベイトロッドを所有中。
MGSによる軽量化がとてもいいですね。
デザインはかなり好ましく、グリップの質感も良かったです。
スペックもいいのでかなり強力な候補でした。
ただアブガルシアで2本揃えるところまでの思い入れはありませんでした。
・カワセミラプソディ[ジャクソン] TULN-542UL 実売18000円前後
ライン:2-5lb ルアー:1-6g 自重:77g 花梨&コルクグリップ KRガイド
これは最初候補に入ってなかったんですよね。
新製品なのでJacksonのHPにも詳細がありませんでした。
そもそもまだショップにあるとは思ってませんでした。
置いてあったんで持ってみたらなんかしっくりくるんですよね。
色とデザインが文句なくカッコよかったです。
特に花梨とコルクのグリップの掴み心地が最高に気持ち良かったです。
振ってみた感じはとても軽く感じました。
渓流ロッドなので硬いんですが、ティップは思ったより柔らかくて良さそうな感じでした。
ある程度候補が出そろったところで選別に入りました。
まずトラウトワンは柔らかすぎるのとカーディフよりグレードダウンの印象がぬぐえなかったので除外となりました。
フィールドドリームス・フォルツァと99フリークスは色とデザインで除外せざるを得ませんでした。
アセッションとエアスティックは情報が少なくちょっと得体が知れなかったのでこれも除外せざるを得ませんでした。
ピュアリストは置いてあるショップがなく実物(あるいはサイズ違い)を見る事が出来なかったので購入に踏み切るには至りませんでした。
この段階で、エリアドライブ(AD)、シルバーナブロス(SB)、エゲリアネイティブ(EN)、ディプロマットボロン(DB)、カワセミラプソディ(KR)の5本に絞られました。
詳細を比較します。
ここから主観的要素が極めて強くなります。
・硬さやアクション(エリアドライブはサイズ違いしか触ってないので想像を含む)
硬い順番:EN>KR>DB>SB≧AD
振り心地:SB≧AD>KR>DB>EN
・軽さ :DB>AD=SB≧KR=EN
・ラインとルアーの適応範囲
ライン :KR=EN>AD=SB=DB
ルアー :DB>KR>EN>AD=SB
・経済的:SB>EN>DB>KR=AD
・ガイド:KRガイドがKR,AD,SB
KガイドがEN
MGSがDB
・見た目(ひたすら主観です)
グリップ:AD>KR>DB=EN>>SB
ブランク:KR=DB=EN>AD>SB
バランス:KR>AD>DB=EN>SB
ここまできてだいたいの特徴がつかめてきました。
エリアドライブ:最新型、デザインはメカニカル、バット~ベリーがパワフルでしなやか、ティップは柔らかめ、全体的にバランス良く高得点でした。残念な点はルアーウエイトが他の候補よりやや劣っていた事と実際に触れなかった事。
シルバーナ・ブロス:触り心地や振り心地はかなり良く、機能面は充実していました。バット~ベリーがパワフルでしなやか、ティップが柔らかめでした。反面デザインは今一歩で、チープな印象がどうしてもぬぐえませんでした。
エゲリア・ネイティブ:明らかにネイティブロッド。硬さがエリアには向かない印象。ミノーイングに特化ならいいのかもしれません。デザインはかなり良く、好みでした。エゲリア・エリアのルアーウエイトの上限がもう少し上の物があれば強力な候補となっていたかもしれません。
ディプロマット・ボロン:軽くて使いやすい印象。バット~ベリー~ティップまでしなやかで、全体的に程よくスムーズにしなる感じ。機能面ではほぼ問題なし。デザインも好みでした。ただ今回はKRガイドを使ってみたかったのが不利な点でした。直前に同シリーズのベイトロッドを購入していたのもマイナスポイントでした。
カワセミラプソディ:渓流ロッドなので当然ですが全体的に硬め。ただ思ったよりティップは曲がりました。振り心地はなかなかいい感じでした。デザインは全体的なまとまりが良くとても好みで、グリップも掴み心地が秀逸でした。
この段階で3つが除外となりました。
SBのデザイン、ENの硬さ、DBのMGSが除外の理由です。
最終段階でADとKRの一騎打ちとなりました。
斬新なデザインと、バット~べりーのしなやかさとティップの柔らかのバランスが気に入ったADか。
オーソドックスなデザインと振り心地、掴み心地にアドバンテージがあるKRか。
一つ気になったのが、ARD-63-S-BTのソリッドティップがあまりに細すぎて自分には繊細すぎる気がしたんですよね。
ARD-64-Tはチューブラーなので異なるティップですが、折れやすさの心配が湧いてきました。
KRのティップを見るといかにも丈夫そうなんですよね。
最終的には実物を触れられなかったことと、繊細で折れやすそうな事が頭から離れず、ADは落選となりました。
KRは発売したてってのも新しいもの好きのハートをくすぐりました。
今回の選択する過程で感じたのが、意外とメーカーHPでキチンと紹介されていないんだという事。
候補に挙げた11本のうち4本がメーカーHPに記載がありませんでした(1本は新製品のため)。
イメージだけ書かれていて細かいスペックとか載ってなかったり。
写真とか数字で見るより、現物を見て選んでくださいってことなんでしょうかねぇ。
大手メーカーさんはさすがにHPにデータがしっかり載っているので選びやすい気がしました。
実際、ショップにもよく置かれてますしね。
普段あまり関わらないメーカーさんだとHPで情報を得るくらいしか接点が持てないので、HPにもっと多くの情報を掲載してくれると助かるんですけどね。
ってことで最終的には決まりましたので次回の釣行で入魂したいと思います。
