2013年02月09日
宮城アングラーズヴィレッジ2 《自作ルアーでボトムに挑戦》
H25.1/31(木)にMAVに行ってきました。
今回は単独釣行です。
前回の大崎つりぼりで、自作ルアー(チョコビィSS)のボトム用プラグとしての可能性を感じました。
チョコビィSSのリフト&フォールやレンジキープ、底からの巻き上げでのアピールが他のエリアでも通用するのかどうか試してみたくなりました。
この時期にボトムの反応がいいエリアはどこか考えた時に、真っ先に浮かんだのがMAVでした。
なにせバベルを筆頭とするボトム攻めの総本山。
自分は縦釣りはほとんどしないしボトムの釣りは得意じゃないんですが、この時期のMAVでの釣りは嫌でもボトムの釣りをしないわけには参りません。
しつこくマイクロスプーンでボトム付近を狙って、いったい何個のスプーンを根掛かりでここの中池に沈めたことか・・・
今回はチョコビィSS縛りでいってみることにしました。
ほんとにボトムでいい仕事をしてくれるんでしょうか、気になるところです。
当日朝は6時半過ぎに出発。
実はこの日の朝に香川真司出場のManU戦を4時半から見てしまったんですよね。
その関係で出発が遅れてしまいました。
天気は晴れ、出発時の気温は-1度でした。

上武道路を通って赤城山南面に向かいます。
8時頃にMAVに到着しました。

この日はとても寒かったんですがいい天気だったからか、平日なのにかなりの数のお客さんが来ていました。
駐車場から見た赤城山。

個人的にはMAVの駐車場は絶好の赤城山観察スポットだと思うんですよね。
特に駐車中の車が少ない時は広々とした空間から、電柱や電線や木々などの障害物もなく赤城山のほぼ全景が一望できます。
自分はそれほどいろんな角度から赤城山を見続けてるわけじゃないので詳しくありませんが、赤城の山々がいい角度で重なり合って、全く邪魔物もなく間近から全景が見られるって意味ではここが最高の場所の一つだと思います。
特に冬の早朝、山頂に淡く冠雪、日が昇り始めて山頂付近から明るく輝き始める、ほんのちょっとの時間がとてもステキで冬のMAVの魅力の一つだと自分では楽しみにして来ます。
これは寒い冬でもアサイチから頑張るアングラーだけに許された特権かもしれませんね。
日の出の頃合にMAVの駐車場に居る事がある方は、タックルの準備に気がいっちゃてるかもしれませんが、しばしの間手を休めて赤城山の景観を楽しむことをお勧めしますよー。
タックルの準備をしてから管理棟に向かいます。


一日券を購入してさっそくポンドに向かいます。

日が昇り、日が当たっている所はポカポカしていたんですが、日陰の部分はかなり寒く、一部の水面にはまだ氷が浮かんでいました。
MAVのシンボル、ポンド中央の噴水。

大半の人がこの噴水付近のボトムを狙います。
今回は土手側のMegabass看板前に釣り座を決めました。
通路からの階段を降りたところです。
MAVは平日だと放流は午前と午後の2回くらいで、不定期気味にペレット撒きをしてくれます。
ここの放流は赤金系のハデハデカラーにメチャメチャ反応してくれます。
しかし、今回は放流も全てチョコビィSSで続けるつもりです。
ペレット撒きも当然チョコビィSSで狙う予定です。
ポンドの状況です。
さっそくチョコビィSSを噴水付近に投げ込んでみました。
この日使用したのは前回の大崎つりぼりで使ったのと同じ物です。
ほぼ同じ物を3個用意していたのでそのまま持ってきました。
今回は3個ともにシンカーを3枚貼ってスローシンキングに設定しています。
MAVは水質はステインなので10cmくらい潜るともうルアーは見えなくなります。
何回かキャストしてみました。
着水後にフォールさせてまずは底を取る練習をしました。
今回はボトムだけの予定でしたのでカウントもせずにとにかくフォールで着底させました。
着底後にリフト&フォールを試してみました。
少し巻いてゆっくり沈める、少し巻いてゆっくり沈める。
時々コツンとあたりがありますが、掛けられるほどじゃありません。
しばらくリフト&フォールを行っていたら、フォール中にクククッときました。
急いで巻くといい手応え。
しっかり乗ってくれました。

とりあえずMAVのボトムで1匹目。
ここのボトムでもチョコビィSSに食いついてくれたことにひと安心でした。
しかし水温が低そうなこの日はあんまりトラウトの反応は良くなさそうです。
近くで縦釣り(たぶんバベル)してる人はまずまずいいペースで釣れてましたが、巻きの人たちはけっこう苦戦しているような印象でした。
自分もその後は苦戦です。
たまに弱いあたりはあるんですが、なかなかフッキングには至りません。
この日は明らかにトラウトはボトムでじっとしている感じでした。
当然のことながら落ちパクはなく、フォールも上の方ではあたりは全くありませんでした。
リフト&フォールでなかなか乗らなかったので、レンジキープしながらボトムトレースしてみました。
しかしこれも同じ様にコツンとたまにくるんですがなかなか乗りきらず。
ラインをジーっと見ながらの釣りでしたが、あまりラインであたりを取るのは得意ではありません。
もしかしたらフォール中や、ボトムトレース中に実はあたりがきてたのかもしれません。
今シーズンから大物対策としてナイロン4lbをスタンダードにしているのですが、ナイロン2.5lbで来てた時と比べるとかなり手応えが違いますね。
繊細なボトム釣りにはやっぱり太すぎる印象でした。
明らかにロッドに伝わってきたあたりしか掛けられていなかった様な気がします。
それでもボトムの少し上くらいのレンジをキープしてゆっくり巻いていたらしばらくして乗りました。

ほとんどステイ直前って感じのデッドスローでもう1匹。

どうにかポツポツ釣れてくれます。
今度は巻上げを試します。
底を取った後、少し速めに巻いてみました。
なんとなくプラグが浮いてきているような手応えも感じます。
かなり速めに巻いたら水面下に見えてきました。
その速さを覚えておいて、それより少し遅めに巻いてみます。
かなり巻き上がったかなと思ったら、一旦止めて底まで落として繰り返します。
結果的にはこの日はこれが一番反応良かったです。
巻いたり止めたりを繰り返すと、リフト&フォールと似たような操作になりますが、狙いどころは逆になります。
リフト&フォールは基本的にフォール中にバイトを誘う感じです。
巻き上げは底から浮き上がる時にトラウトを誘います。
まぁ、あくまでこれは自分勝手な感覚ですけどね。
でもこういうイメージとか思い込みって大切ですよね。
管釣りって言ってみれば想像力の遊びみたいなもんですからね。
クリアーポンドはいざしらず、大半のポンドはトラウトのフッキングは見えないところで発生します。
フッキングに至るまでのルアーの動き、トラウトが反応し始めてからルアーのそばに寄って来るまでの動き、いざバイトするタイミング、フックを咥くわえてからのトラウトの動き、これらの全部が見えないところで行われているのです。
それを頭の中で構築しながらおそらく水の中で起こっているであろう出来事を想像するわけです。
クリアーポンドなら、それらが目の前で再現されるわけですから、ワクワクしますよね。
サイトフィッシングが楽しいのは、普段いろいろ想像しながら行っているフッキングに至るまでの水の中での出来事を、リアルに再現してくれるからです。
想像していたのと同じ事もあれば予想外の事も行われていたりしますよね。
巻き上げる時はどのタイミングでバイトしてくるのでしょうか?
実際に見えていないので断言はできませんが、ルアーを巻き上げ始めて少し上がったところでのバイトが多いような気がしました。
底から離れた瞬間よりも、底から数センチのところを横に動きながら徐々に上がっていく時ですね。
トラウト目線で見ればどうみえるんでしょうか。
この時期のトラウトは水温の低い表層付近を避けて、やや暖かいボトムに落ち着いています。
と言ってもお腹を水底にべったりくっ付けているわけではなく、底から数cmくらいの高さを維持していると思われます。
となるとトラウトの目線の高さはおそらく水底から5-10cmくらいなのではないでしょうか。
ボトムバンプはこの高さを意識していると思います。
水底から急に目線の高さまでスプーンが浮いてきてまた沈むわけですから、トラウトはこれはなんだろうと不思議に感じるはずです。
人間なら手で触ってみたくなるところです。
トラウトは手を出す代わりに、一番感覚が発達した口を使うことになります。
実際のところ、エサに全く似てないルアーにトラウトが食いついてくるメカニズムは未だに完全には解明されておりません。
トラウトの好奇心や攻撃性が刺激されることによりアタックするのだというのがよく言われるところですが、おそらくそうなんでしょうね。
そうであれば完全に底まで落ちたルアーが、徐々に浮き上がってきてトラウトの目線の高さに届いたところが最もトラウトの興味を引くことになるのかもしれませんね。
そう考えるとどんなルアーでも少し巻き上げて、底から10cmくらいの高さの間を浮いたり、沈んだり、徐々に上がったり、徐々に下がったりするのがやっぱり効果的と言っていいのかもしれません。
チョコビィSSの巻き上げでポツポツと数匹掛かりました。


しかしなかなか連発とはいきません。
繰り返していたらついにやってしまいました、根掛かり・・・
噴水の根元に打ち込んだつもりが思ったより飛んでしまいました。
たぶん噴水そのものに絡んだ感じです。
懸命にビュンビュンとロッドを振って外そうとしましたが無理でした。
最後にブレイク覚悟で引っぱったら、予想通りにラインブレイク。
チョコビィSS1個ロストとなりました。
残り2個となったので慎重に続けました。
その時1回目の放流となりました。
場所は中池と下池の間のアウトレットの付近と川側の2箇所でした。

山ちゃんが豪快に投げ込みました。
やや遠かったのでピン惚け気味でしたね。
空中のトラウトの数を数えたらだいたい25匹くらい。
1回の放流で2か所で約50匹。
1日に2回だと約100匹くらいの放流量のようですね。
放流量としては多い方なんでしょうか。
これを毎日入れていくんですが、それ以上に釣られますからねぇ。
そんなことを考えながら続けます。
放流狙いと言っても、チョコビィSSなのでどうしようかと思いました。
とりあえず表層付近の速巻きをしてみましたが、反応ありませんん。
少しタナを落として巻いてみましたが全然ダメでしたねぇ。
特にやり方を変えずに今まで通りボトム狙いでいいのかな。
そう思ってボトムまで落としてゆっくり巻いてみました。
クックックッ、とはっきりしたあたりがきました。

とてもイキのいいフレッシュな印象だったので放流された個体かもしれませんね。
ただ放流時にはこれ1匹のみ。
放流狙いならやっぱり普通に赤金スプーンの方が断然いいですね。
チョコビィは放流狙いの使い道はなさそうです。
MAVはほんとに人気ありますね。
平日でも普通に20人-30人はいますね。
ポンドそのものは初めて来た人はびっくりするくらい狭いし、変な形をしているし、障害物はあるし、水質もステインで特別綺麗なわけではありません。
大物も多くはないし、根掛かりも良くします。
なんでこんなに人気があるんでしょうか?
MAVの最大の魅力はスタッフの方たちの人柄です、間違いなく。
人気者の山ちゃんや養田チーフにはお世話になっている人が多いと思われます。
自分は特に養田チーフの大ファンなんですよね。
Fドラッグやスイッチバックの開発者であることからも分かるようにルアーフィッシングに関する知識や経験が豊富で、すごい方だと思います。
ロッド操作やルアーのチューニングから、ポンド内のトラウトの状況の見方等々、多岐にわたっていろんなことをアドバイスしてくれます。
MAVのスタッフは一日のうちに何回もポンドに足を運び、お客の一人一人に声をかけてくれます。
・今日はどんな感じですか?
・釣れてますか?
・クランクですか?
こんな感じで話しかけてくれます。
釣れてますよー、と答えるとあたりルアーは何?、今日は中層がいいみたいですよ、あたり減るようなら青銀を試してみて、向こうで小さなクランクで入れ食いしてたみたいですよ。
こんな感じで情報をくれたりします。
今日はイマイチ釣れてませんと答えると、それこそ待ってましたとばかりに、何で釣ってるの?から始まって、そういう時はこうすると良いみたいですよと、いろいろアドバイスをしてくれて、ちょっとロッド貸してみてとその人のロッドを使ってお手本を見せてくれます。
始めたての人は言うに及ばず、ある程度慣れてきた人でも必ず一つは、なるほどこうすればいいんだーっと思わせるものを見せてくれるんです。
MAVに通っている人の中のかなりの割合が、ただ釣りするだけでなくスタッフとのふれあいや、ルアーフィッシングの知識や技術を習いたいと思って行っているんじゃないでしょうか。
そういう意味ではMAVは好きな人はとことん好きで、苦手な人は全く合わないエリアとも言えます。
話しかけられると集中力が切れる、ただ釣る事に専念したい人には落ち着かないエリアという印象しか残らないかもしれませんね。
この日は養田チーフが話しかけてくれました。
「どんな感じですか。」
「まぁ、ぼちぼちです。」
「何でやってるんですか。」
「あー、自作ルアーのお試しをしているんです。」
「ふむ。」
「スローシンキングタイプのプラグでフォールを食わせようかなと。」
「釣れてます?」
「7-8匹ですね、けっこうしぶいです。」
隣でじぃーっと見てくれていました。
ルアーが手元に戻ったときに形を見ながら。
「これけっこう軽いんで巻いてくるとすぐ浮き上がっちゃうんですよね。」
「スナップ側のアイを上につけてみるのはどうかな?」
「上に?」
「ボディの横に付ける形でね。」
「ふむ。」
「そうすれば重心が下がるから浮き上がり難くなるかもね。」
「なるほど。」
話しながらキャスト続けていたらフッキングしました。
養田チーフはデジカメで写真を撮ってくれました。
「こういう風に持って。」
釣り人とトラウトとルアーが見やすく写る撮りかたを教えてくれました。
撮った後デジカメの画像を見せてもらったら、自分の顔とトラウトとチョコビィSSがはっきりと見えて、なかなかかっこいい写真でした。
「この撮り方いいですねー、ルアーまではっきり見えますね。」
「写し方も工夫してるんですよ。お客さんはHPの写真をけっこう見てるんです。あの時使っていたルアーは何?とか、なんであそこにシンカー貼ってるのとか、見たことないルアーだけどアレは何?とか良く聞かれるんですよ。なのでルアーもはっきり見えるように撮ってます。」
「なるほど。」
写真の撮り方まで勉強になります。
「そういえば、去年お勧めだったZAGGER50F1ボトムチューンを最近良く使わせてもらってますがあれはよく釣れますね。」
「あれは今年もかなりいいですよ、良く釣れるという人が多いです。」
「他のエリアで試してみましたがバッチリでしたよ。」
「そうなんですよねー。ここだけじゃなくて他でも釣れるらしいですね。できればここで釣って欲しいんですけど。」
「そうですよね。」
「実はあれはここでのシークレットの釣り方だったんですよ、最初は。」
「えーでも動画で公開してたじゃないですか。」
「いやぁ、あの時期ネタがなくてね・・・。」
そういう理由だったんですね、あの動画は。
「今年もああいう面白いルアーとかないんですか?」
「んー今年はねぇ、ZAGGERのボトムチューンと似た様なルアーが出てそれお勧めしています。」
「へー。」
「ブラスイットミノーボトムリッターって言うんですけどね。」
「その名前だとアイジェットリンクさんですね。」
「そうそう、着底で同じ様に前傾姿勢になるんですが、左右にダートするんです。」
「そういえばZAGGER50F1ボトムチューンは真っ直ぐに引っ張られてきますねね。」
「はい。なので真っ直ぐのZAGGERと左右に振れるボトムリッターの2本立てがいい感じです。」
「今度試してみます。」
隣に居た人に身振り手振りで釣り方を教えていたところをパシャ。

自作ルアーの改良のヒントをくれて、写真の撮り方から新しいお勧めルアーの話までしてくれてやっぱり養田チーフ最高です!
さてチョコビィSSで続けます。
しばらくして浮き上がりに食いついてくれました。

昼を過ぎて暖かくなってきましたが一向に活性は上がった感じがしません。
こりゃあ一日中こんな感じかなぁ。
まぁのんびり釣りできるからいいけどね。
忘れた頃にポツリと釣れる感じです。

続けていたら、場内整備を行いますので御協力お願いします、とのアナウンス。
何を整備するんだろう??
と思っていたらすぐそばまで車が来ました。

足場の悪いところにジャリを入れていました。
ちょっとぬかるんだ感じだったのでナイスでした。
足元も安定したので気合を入れなおして続けます。



なんとか集中力が切れない程度のペースで掛かってくれました。
そしてアンヴィレ道場の時間になりました。
参加者は20人くらい。
何回も参戦してますが、今まで勝ったことはありません。
引き分けが何回かある程度かな。

まぁ、勝つために必死になるとかないですからね。
基本的にはいつもどおりそのまま普通に続けます。
30分で3匹も釣れたら10時間で60匹釣れちゃいますからね。
3匹以上なんて自分的には無理な話です。
この日は時間内で1匹だけ釣れました。

対戦者はチッチマン氏で6匹釣り上げてました。 (すごいですね)
引き分けがお一人で他は全員負けでした。
こういうお祭り的イベントも楽しいですよね。
自分は大会とか競技フィッシングにはほとんど興味がないんですが、アンヴィレ道場は言ってみれば身内のコーヒーマッチみたいな物でみんなで楽しく遊びましょう的なイベントなんですよね。
アンヴィレ道場が終わるとあとは夕暮れまですぐなんですよね。
帰る人も増えるので釣り座があちこち空き始めます。
上池側に回ってみました。
滝前の岩付近を狙ってみます。
数投したところでフッキング。

やっぱりボトムからの巻上げできました。
あたりがたまにくるのでそこで粘りました。
しばらくしてまた乗りました。

その後はあたりが遠のきましたが投げる方向を変えながら粘っていたらスタッフがペレットを巻き始めてくれました。
ただここのペレットってよく分からないんですよね。
巻いても水面にバシャバシャっと来ないんです。
沈むタイプのペレットだからなんでしょうか。
でも那須高原LFや大崎つりぼりも沈むペレットですけど水面は賑やかになるんですよね。
魚影が薄いからってことはまずないと思いますし、深いからなんでしょうかねぇ。
でもトラウトにしてみれば他のトラウトよりも先にエサにありつくためには少しでも速くペレットに食いつこうとすると思うんだけどなぁ。
そうすれば必然的に表層付近での奪い合いが起こる気がします。
正直謎です。
いずれにしてもペレットに合わせてチョコビィを打ち込みましたが反応は見られませんでした。
今回はペレットタイムは1匹も取れませんでした。
しょうがないのでボトムの釣りに戻り、なんとかもう1匹。

だんだん日が落ち始めました。
残り時間が少なくなってきました。
ここまで19匹だったので、なんとかもう1匹釣って20匹にしたいと思い粘りました。
思いが通じたのか、暗くなり始めた頃にヒット。
慎重に寄せたつもりがジャンプと同時にバラしでしまいました。
くやしーーーー。
なんとかもう1匹! と粘ります。
周りはかなり暗くなってきました。
噴水に近寄りその付近にルアーを落とします。
!!
なんと最後に根掛かり・・・・・
まさか、このタイミングでもう1個チョコビィをロストするのはきつすぎます。
なんとかフックを外そうとロッドを振り上げビュンビュンあおりました。
人が少なくなって居たので場所を変えながらビュンビュンしましたがはずれません。
もう1匹釣りたかったところでバラして、その直後の根掛かりです。
もうムキになって外そうとしてロッドを振り回しました。
その時。
なんかラインの先の方がヘンなんです。
水面に入るあたりに何かあります。
あれなんだろう??
最初は水中に残されていたラインかなんかにフックが引っかかって、引っ張ることによってそれごと水面に出てきたのかと思いました。
薄暗くてはっきりと何なのかは分かりませんでした。
ロッドを大きくあおってみると。
あれ? 手応えがヘンだ。
そしてロッドを見てみたら!!
ティップがありませんでした。
なんとロッドをあおっているうちに継ぎ目ではずれてティップの部分がラインを伝って水没していたのです。
水面に見えていたのはその一部のようでした。
正直、途方に暮れました。
ラインの先端のルアーは根掛かっていて、ロッドのティップはその付近の水中です。
どうやって回収すればいいんでしょうか?
呆然としたまま、まず自分がやったことはロッドのベリーの部分をラインごと水中に入れて左右にゆすったんです。
こっちを下にしたらティップが伝って戻ってくるかもしれない!
バカですね。
戻ってくるわけありません。
第一ルアーは水底ですから、ベリーを水中に入れてもこっちが下になるわけないですよね。
どうしようか悩んでいるうちにあたりはどんどん暗くなりました。
ティップって水に浮くんだったかな・・・
どうだったか自信がありませんがもし浮くんなら噴水からの流れに乗ってくるかもしれません。
もうどうしようもなかったのでラインを引っ張ってブレイクさせました。
シーン。
水面には何も浮かんできませんでした。
最後に欲張ったせいで、チョコビィだけじゃなくロッドのティップまで水没させてしまいました。
ポンド内にとんでもない物を置いてきてしまってトラウトもびっくりしているでしょう。
途方に暮れながらも諦めて帰ることにしました。
帰り際に養田チーフを見つけて聞いてみました。
「スミマセン。ロッドのティップって水に浮かびますか?」
「んー、浮かびませんね。どうしました?」
「暗くなってから根掛かり外そうとしてたら、気付かないうちにティップがはずれて水の中にいちゃったんです。」
「あらら。」
「そのままラインブレイクしたんで水没してしまったようです。」
「落ちた場所にも寄りますが、回収は難しいでしょうねぇ。」
「ですよね・・・」
「とりあえず紛失物として記載していってください。」
「はい。」
管理棟で紛失物ノートに名前と住所と連絡先を書きました。
「明日明るくなったら少し探して見ますね。」
「お願いします。」
「見つかったら連絡しますね。」
「はい。」
「出てくるとすれば2-3日以内でしょうけどね。」
(ちなみに1週間たちますが連絡はありません。)
最終的には19匹、全部ニジマスでした。
ルアーはチョコビィSSだけを使いました。
落ちパクや表層中層でのアタックはほぼなかったので、全てボトムで釣れました。
9時間で19匹。
どう評価すべきでしょうね。
やや寂しい釣果と言えますが、寒くて活性が上がらない中、色も換えずに同じルアーで釣り続けたとしてこれ以上釣れるのかと考えた時、なかなかむずかしいかなという気もします。
少なくともボトムでもこの程度は釣れる潜在能力があることが分かったのは収穫でした。
いずれ色を揃えて、若干形も変えて目先を変えながら挑戦してみたいところです。
放流直撃は1匹のみでした。
チョコビィでの放流狙いはきびしいですね。
素直に効果的なスプーンに換える方が吉でしょう。
ペレットタイムは惨敗でした。
なかなか簡単にはいきませんね。
とにかく今日の教訓は、
欲張りは事故の元!!
これに尽きますね。
はぁ・・・
お別れショットは、大事なロッドの一部が眠っている中池の様子です。

家に帰ってからロッドの事を奥さんに報告しました。
「池から神様が出てこなかった?」
「はぁ?」
「あなたの落とした竿は金の竿かそれとも銀の竿か?」
「・・・・」
「正直に答えないとダメよー。」
「そんなの出てくるかいっ!!」
まぁ、奥さんが明るい人でとりあえずは助かります。
さてと、ロッドが1本は折れたままで、もう1本もダメになっちゃったなぁ。
どうしようかなぁ。
今回は単独釣行です。
前回の大崎つりぼりで、自作ルアー(チョコビィSS)のボトム用プラグとしての可能性を感じました。
チョコビィSSのリフト&フォールやレンジキープ、底からの巻き上げでのアピールが他のエリアでも通用するのかどうか試してみたくなりました。
この時期にボトムの反応がいいエリアはどこか考えた時に、真っ先に浮かんだのがMAVでした。
なにせバベルを筆頭とするボトム攻めの総本山。
自分は縦釣りはほとんどしないしボトムの釣りは得意じゃないんですが、この時期のMAVでの釣りは嫌でもボトムの釣りをしないわけには参りません。
しつこくマイクロスプーンでボトム付近を狙って、いったい何個のスプーンを根掛かりでここの中池に沈めたことか・・・
今回はチョコビィSS縛りでいってみることにしました。
ほんとにボトムでいい仕事をしてくれるんでしょうか、気になるところです。
当日朝は6時半過ぎに出発。
実はこの日の朝に香川真司出場のManU戦を4時半から見てしまったんですよね。
その関係で出発が遅れてしまいました。
天気は晴れ、出発時の気温は-1度でした。

上武道路を通って赤城山南面に向かいます。
8時頃にMAVに到着しました。

この日はとても寒かったんですがいい天気だったからか、平日なのにかなりの数のお客さんが来ていました。
駐車場から見た赤城山。

個人的にはMAVの駐車場は絶好の赤城山観察スポットだと思うんですよね。
特に駐車中の車が少ない時は広々とした空間から、電柱や電線や木々などの障害物もなく赤城山のほぼ全景が一望できます。
自分はそれほどいろんな角度から赤城山を見続けてるわけじゃないので詳しくありませんが、赤城の山々がいい角度で重なり合って、全く邪魔物もなく間近から全景が見られるって意味ではここが最高の場所の一つだと思います。
特に冬の早朝、山頂に淡く冠雪、日が昇り始めて山頂付近から明るく輝き始める、ほんのちょっとの時間がとてもステキで冬のMAVの魅力の一つだと自分では楽しみにして来ます。
これは寒い冬でもアサイチから頑張るアングラーだけに許された特権かもしれませんね。
日の出の頃合にMAVの駐車場に居る事がある方は、タックルの準備に気がいっちゃてるかもしれませんが、しばしの間手を休めて赤城山の景観を楽しむことをお勧めしますよー。
タックルの準備をしてから管理棟に向かいます。


一日券を購入してさっそくポンドに向かいます。

日が昇り、日が当たっている所はポカポカしていたんですが、日陰の部分はかなり寒く、一部の水面にはまだ氷が浮かんでいました。
MAVのシンボル、ポンド中央の噴水。

大半の人がこの噴水付近のボトムを狙います。
今回は土手側のMegabass看板前に釣り座を決めました。
通路からの階段を降りたところです。
MAVは平日だと放流は午前と午後の2回くらいで、不定期気味にペレット撒きをしてくれます。
ここの放流は赤金系のハデハデカラーにメチャメチャ反応してくれます。
しかし、今回は放流も全てチョコビィSSで続けるつもりです。
ペレット撒きも当然チョコビィSSで狙う予定です。
ポンドの状況です。
さっそくチョコビィSSを噴水付近に投げ込んでみました。
この日使用したのは前回の大崎つりぼりで使ったのと同じ物です。
ほぼ同じ物を3個用意していたのでそのまま持ってきました。
今回は3個ともにシンカーを3枚貼ってスローシンキングに設定しています。
MAVは水質はステインなので10cmくらい潜るともうルアーは見えなくなります。
何回かキャストしてみました。
着水後にフォールさせてまずは底を取る練習をしました。
今回はボトムだけの予定でしたのでカウントもせずにとにかくフォールで着底させました。
着底後にリフト&フォールを試してみました。
少し巻いてゆっくり沈める、少し巻いてゆっくり沈める。
時々コツンとあたりがありますが、掛けられるほどじゃありません。
しばらくリフト&フォールを行っていたら、フォール中にクククッときました。
急いで巻くといい手応え。
しっかり乗ってくれました。

とりあえずMAVのボトムで1匹目。
ここのボトムでもチョコビィSSに食いついてくれたことにひと安心でした。
しかし水温が低そうなこの日はあんまりトラウトの反応は良くなさそうです。
近くで縦釣り(たぶんバベル)してる人はまずまずいいペースで釣れてましたが、巻きの人たちはけっこう苦戦しているような印象でした。
自分もその後は苦戦です。
たまに弱いあたりはあるんですが、なかなかフッキングには至りません。
この日は明らかにトラウトはボトムでじっとしている感じでした。
当然のことながら落ちパクはなく、フォールも上の方ではあたりは全くありませんでした。
リフト&フォールでなかなか乗らなかったので、レンジキープしながらボトムトレースしてみました。
しかしこれも同じ様にコツンとたまにくるんですがなかなか乗りきらず。
ラインをジーっと見ながらの釣りでしたが、あまりラインであたりを取るのは得意ではありません。
もしかしたらフォール中や、ボトムトレース中に実はあたりがきてたのかもしれません。
今シーズンから大物対策としてナイロン4lbをスタンダードにしているのですが、ナイロン2.5lbで来てた時と比べるとかなり手応えが違いますね。
繊細なボトム釣りにはやっぱり太すぎる印象でした。
明らかにロッドに伝わってきたあたりしか掛けられていなかった様な気がします。
それでもボトムの少し上くらいのレンジをキープしてゆっくり巻いていたらしばらくして乗りました。

ほとんどステイ直前って感じのデッドスローでもう1匹。

どうにかポツポツ釣れてくれます。
今度は巻上げを試します。
底を取った後、少し速めに巻いてみました。
なんとなくプラグが浮いてきているような手応えも感じます。
かなり速めに巻いたら水面下に見えてきました。
その速さを覚えておいて、それより少し遅めに巻いてみます。
かなり巻き上がったかなと思ったら、一旦止めて底まで落として繰り返します。
結果的にはこの日はこれが一番反応良かったです。
巻いたり止めたりを繰り返すと、リフト&フォールと似たような操作になりますが、狙いどころは逆になります。
リフト&フォールは基本的にフォール中にバイトを誘う感じです。
巻き上げは底から浮き上がる時にトラウトを誘います。
まぁ、あくまでこれは自分勝手な感覚ですけどね。
でもこういうイメージとか思い込みって大切ですよね。
管釣りって言ってみれば想像力の遊びみたいなもんですからね。
クリアーポンドはいざしらず、大半のポンドはトラウトのフッキングは見えないところで発生します。
フッキングに至るまでのルアーの動き、トラウトが反応し始めてからルアーのそばに寄って来るまでの動き、いざバイトするタイミング、フックを咥くわえてからのトラウトの動き、これらの全部が見えないところで行われているのです。
それを頭の中で構築しながらおそらく水の中で起こっているであろう出来事を想像するわけです。
クリアーポンドなら、それらが目の前で再現されるわけですから、ワクワクしますよね。
サイトフィッシングが楽しいのは、普段いろいろ想像しながら行っているフッキングに至るまでの水の中での出来事を、リアルに再現してくれるからです。
想像していたのと同じ事もあれば予想外の事も行われていたりしますよね。
巻き上げる時はどのタイミングでバイトしてくるのでしょうか?
実際に見えていないので断言はできませんが、ルアーを巻き上げ始めて少し上がったところでのバイトが多いような気がしました。
底から離れた瞬間よりも、底から数センチのところを横に動きながら徐々に上がっていく時ですね。
トラウト目線で見ればどうみえるんでしょうか。
この時期のトラウトは水温の低い表層付近を避けて、やや暖かいボトムに落ち着いています。
と言ってもお腹を水底にべったりくっ付けているわけではなく、底から数cmくらいの高さを維持していると思われます。
となるとトラウトの目線の高さはおそらく水底から5-10cmくらいなのではないでしょうか。
ボトムバンプはこの高さを意識していると思います。
水底から急に目線の高さまでスプーンが浮いてきてまた沈むわけですから、トラウトはこれはなんだろうと不思議に感じるはずです。
人間なら手で触ってみたくなるところです。
トラウトは手を出す代わりに、一番感覚が発達した口を使うことになります。
実際のところ、エサに全く似てないルアーにトラウトが食いついてくるメカニズムは未だに完全には解明されておりません。
トラウトの好奇心や攻撃性が刺激されることによりアタックするのだというのがよく言われるところですが、おそらくそうなんでしょうね。
そうであれば完全に底まで落ちたルアーが、徐々に浮き上がってきてトラウトの目線の高さに届いたところが最もトラウトの興味を引くことになるのかもしれませんね。
そう考えるとどんなルアーでも少し巻き上げて、底から10cmくらいの高さの間を浮いたり、沈んだり、徐々に上がったり、徐々に下がったりするのがやっぱり効果的と言っていいのかもしれません。
チョコビィSSの巻き上げでポツポツと数匹掛かりました。


しかしなかなか連発とはいきません。
繰り返していたらついにやってしまいました、根掛かり・・・
噴水の根元に打ち込んだつもりが思ったより飛んでしまいました。
たぶん噴水そのものに絡んだ感じです。
懸命にビュンビュンとロッドを振って外そうとしましたが無理でした。
最後にブレイク覚悟で引っぱったら、予想通りにラインブレイク。
チョコビィSS1個ロストとなりました。
残り2個となったので慎重に続けました。
その時1回目の放流となりました。
場所は中池と下池の間のアウトレットの付近と川側の2箇所でした。

山ちゃんが豪快に投げ込みました。
やや遠かったのでピン惚け気味でしたね。
空中のトラウトの数を数えたらだいたい25匹くらい。
1回の放流で2か所で約50匹。
1日に2回だと約100匹くらいの放流量のようですね。
放流量としては多い方なんでしょうか。
これを毎日入れていくんですが、それ以上に釣られますからねぇ。
そんなことを考えながら続けます。
放流狙いと言っても、チョコビィSSなのでどうしようかと思いました。
とりあえず表層付近の速巻きをしてみましたが、反応ありませんん。
少しタナを落として巻いてみましたが全然ダメでしたねぇ。
特にやり方を変えずに今まで通りボトム狙いでいいのかな。
そう思ってボトムまで落としてゆっくり巻いてみました。
クックックッ、とはっきりしたあたりがきました。

とてもイキのいいフレッシュな印象だったので放流された個体かもしれませんね。
ただ放流時にはこれ1匹のみ。
放流狙いならやっぱり普通に赤金スプーンの方が断然いいですね。
チョコビィは放流狙いの使い道はなさそうです。
MAVはほんとに人気ありますね。
平日でも普通に20人-30人はいますね。
ポンドそのものは初めて来た人はびっくりするくらい狭いし、変な形をしているし、障害物はあるし、水質もステインで特別綺麗なわけではありません。
大物も多くはないし、根掛かりも良くします。
なんでこんなに人気があるんでしょうか?
MAVの最大の魅力はスタッフの方たちの人柄です、間違いなく。
人気者の山ちゃんや養田チーフにはお世話になっている人が多いと思われます。
自分は特に養田チーフの大ファンなんですよね。
Fドラッグやスイッチバックの開発者であることからも分かるようにルアーフィッシングに関する知識や経験が豊富で、すごい方だと思います。
ロッド操作やルアーのチューニングから、ポンド内のトラウトの状況の見方等々、多岐にわたっていろんなことをアドバイスしてくれます。
MAVのスタッフは一日のうちに何回もポンドに足を運び、お客の一人一人に声をかけてくれます。
・今日はどんな感じですか?
・釣れてますか?
・クランクですか?
こんな感じで話しかけてくれます。
釣れてますよー、と答えるとあたりルアーは何?、今日は中層がいいみたいですよ、あたり減るようなら青銀を試してみて、向こうで小さなクランクで入れ食いしてたみたいですよ。
こんな感じで情報をくれたりします。
今日はイマイチ釣れてませんと答えると、それこそ待ってましたとばかりに、何で釣ってるの?から始まって、そういう時はこうすると良いみたいですよと、いろいろアドバイスをしてくれて、ちょっとロッド貸してみてとその人のロッドを使ってお手本を見せてくれます。
始めたての人は言うに及ばず、ある程度慣れてきた人でも必ず一つは、なるほどこうすればいいんだーっと思わせるものを見せてくれるんです。
MAVに通っている人の中のかなりの割合が、ただ釣りするだけでなくスタッフとのふれあいや、ルアーフィッシングの知識や技術を習いたいと思って行っているんじゃないでしょうか。
そういう意味ではMAVは好きな人はとことん好きで、苦手な人は全く合わないエリアとも言えます。
話しかけられると集中力が切れる、ただ釣る事に専念したい人には落ち着かないエリアという印象しか残らないかもしれませんね。
この日は養田チーフが話しかけてくれました。
「どんな感じですか。」
「まぁ、ぼちぼちです。」
「何でやってるんですか。」
「あー、自作ルアーのお試しをしているんです。」
「ふむ。」
「スローシンキングタイプのプラグでフォールを食わせようかなと。」
「釣れてます?」
「7-8匹ですね、けっこうしぶいです。」
隣でじぃーっと見てくれていました。
ルアーが手元に戻ったときに形を見ながら。
「これけっこう軽いんで巻いてくるとすぐ浮き上がっちゃうんですよね。」
「スナップ側のアイを上につけてみるのはどうかな?」
「上に?」
「ボディの横に付ける形でね。」
「ふむ。」
「そうすれば重心が下がるから浮き上がり難くなるかもね。」
「なるほど。」
話しながらキャスト続けていたらフッキングしました。
養田チーフはデジカメで写真を撮ってくれました。
「こういう風に持って。」
釣り人とトラウトとルアーが見やすく写る撮りかたを教えてくれました。
撮った後デジカメの画像を見せてもらったら、自分の顔とトラウトとチョコビィSSがはっきりと見えて、なかなかかっこいい写真でした。
「この撮り方いいですねー、ルアーまではっきり見えますね。」
「写し方も工夫してるんですよ。お客さんはHPの写真をけっこう見てるんです。あの時使っていたルアーは何?とか、なんであそこにシンカー貼ってるのとか、見たことないルアーだけどアレは何?とか良く聞かれるんですよ。なのでルアーもはっきり見えるように撮ってます。」
「なるほど。」
写真の撮り方まで勉強になります。
「そういえば、去年お勧めだったZAGGER50F1ボトムチューンを最近良く使わせてもらってますがあれはよく釣れますね。」
「あれは今年もかなりいいですよ、良く釣れるという人が多いです。」
「他のエリアで試してみましたがバッチリでしたよ。」
「そうなんですよねー。ここだけじゃなくて他でも釣れるらしいですね。できればここで釣って欲しいんですけど。」
「そうですよね。」
「実はあれはここでのシークレットの釣り方だったんですよ、最初は。」
「えーでも動画で公開してたじゃないですか。」
「いやぁ、あの時期ネタがなくてね・・・。」
そういう理由だったんですね、あの動画は。
「今年もああいう面白いルアーとかないんですか?」
「んー今年はねぇ、ZAGGERのボトムチューンと似た様なルアーが出てそれお勧めしています。」
「へー。」
「ブラスイットミノーボトムリッターって言うんですけどね。」
「その名前だとアイジェットリンクさんですね。」
「そうそう、着底で同じ様に前傾姿勢になるんですが、左右にダートするんです。」
「そういえばZAGGER50F1ボトムチューンは真っ直ぐに引っ張られてきますねね。」
「はい。なので真っ直ぐのZAGGERと左右に振れるボトムリッターの2本立てがいい感じです。」
「今度試してみます。」
隣に居た人に身振り手振りで釣り方を教えていたところをパシャ。

自作ルアーの改良のヒントをくれて、写真の撮り方から新しいお勧めルアーの話までしてくれてやっぱり養田チーフ最高です!
さてチョコビィSSで続けます。
しばらくして浮き上がりに食いついてくれました。

昼を過ぎて暖かくなってきましたが一向に活性は上がった感じがしません。
こりゃあ一日中こんな感じかなぁ。
まぁのんびり釣りできるからいいけどね。
忘れた頃にポツリと釣れる感じです。

続けていたら、場内整備を行いますので御協力お願いします、とのアナウンス。
何を整備するんだろう??
と思っていたらすぐそばまで車が来ました。

足場の悪いところにジャリを入れていました。
ちょっとぬかるんだ感じだったのでナイスでした。
足元も安定したので気合を入れなおして続けます。



なんとか集中力が切れない程度のペースで掛かってくれました。
そしてアンヴィレ道場の時間になりました。
参加者は20人くらい。
何回も参戦してますが、今まで勝ったことはありません。
引き分けが何回かある程度かな。

まぁ、勝つために必死になるとかないですからね。
基本的にはいつもどおりそのまま普通に続けます。
30分で3匹も釣れたら10時間で60匹釣れちゃいますからね。
3匹以上なんて自分的には無理な話です。
この日は時間内で1匹だけ釣れました。

対戦者はチッチマン氏で6匹釣り上げてました。 (すごいですね)
引き分けがお一人で他は全員負けでした。
こういうお祭り的イベントも楽しいですよね。
自分は大会とか競技フィッシングにはほとんど興味がないんですが、アンヴィレ道場は言ってみれば身内のコーヒーマッチみたいな物でみんなで楽しく遊びましょう的なイベントなんですよね。
アンヴィレ道場が終わるとあとは夕暮れまですぐなんですよね。
帰る人も増えるので釣り座があちこち空き始めます。
上池側に回ってみました。
滝前の岩付近を狙ってみます。
数投したところでフッキング。

やっぱりボトムからの巻上げできました。
あたりがたまにくるのでそこで粘りました。
しばらくしてまた乗りました。

その後はあたりが遠のきましたが投げる方向を変えながら粘っていたらスタッフがペレットを巻き始めてくれました。
ただここのペレットってよく分からないんですよね。
巻いても水面にバシャバシャっと来ないんです。
沈むタイプのペレットだからなんでしょうか。
でも那須高原LFや大崎つりぼりも沈むペレットですけど水面は賑やかになるんですよね。
魚影が薄いからってことはまずないと思いますし、深いからなんでしょうかねぇ。
でもトラウトにしてみれば他のトラウトよりも先にエサにありつくためには少しでも速くペレットに食いつこうとすると思うんだけどなぁ。
そうすれば必然的に表層付近での奪い合いが起こる気がします。
正直謎です。
いずれにしてもペレットに合わせてチョコビィを打ち込みましたが反応は見られませんでした。
今回はペレットタイムは1匹も取れませんでした。
しょうがないのでボトムの釣りに戻り、なんとかもう1匹。

だんだん日が落ち始めました。
残り時間が少なくなってきました。
ここまで19匹だったので、なんとかもう1匹釣って20匹にしたいと思い粘りました。
思いが通じたのか、暗くなり始めた頃にヒット。
慎重に寄せたつもりがジャンプと同時にバラしでしまいました。
くやしーーーー。
なんとかもう1匹! と粘ります。
周りはかなり暗くなってきました。
噴水に近寄りその付近にルアーを落とします。
!!
なんと最後に根掛かり・・・・・
まさか、このタイミングでもう1個チョコビィをロストするのはきつすぎます。
なんとかフックを外そうとロッドを振り上げビュンビュンあおりました。
人が少なくなって居たので場所を変えながらビュンビュンしましたがはずれません。
もう1匹釣りたかったところでバラして、その直後の根掛かりです。
もうムキになって外そうとしてロッドを振り回しました。
その時。
なんかラインの先の方がヘンなんです。
水面に入るあたりに何かあります。
あれなんだろう??
最初は水中に残されていたラインかなんかにフックが引っかかって、引っ張ることによってそれごと水面に出てきたのかと思いました。
薄暗くてはっきりと何なのかは分かりませんでした。
ロッドを大きくあおってみると。
あれ? 手応えがヘンだ。
そしてロッドを見てみたら!!
ティップがありませんでした。
なんとロッドをあおっているうちに継ぎ目ではずれてティップの部分がラインを伝って水没していたのです。
水面に見えていたのはその一部のようでした。
正直、途方に暮れました。
ラインの先端のルアーは根掛かっていて、ロッドのティップはその付近の水中です。
どうやって回収すればいいんでしょうか?
呆然としたまま、まず自分がやったことはロッドのベリーの部分をラインごと水中に入れて左右にゆすったんです。
こっちを下にしたらティップが伝って戻ってくるかもしれない!
バカですね。
戻ってくるわけありません。
第一ルアーは水底ですから、ベリーを水中に入れてもこっちが下になるわけないですよね。
どうしようか悩んでいるうちにあたりはどんどん暗くなりました。
ティップって水に浮くんだったかな・・・
どうだったか自信がありませんがもし浮くんなら噴水からの流れに乗ってくるかもしれません。
もうどうしようもなかったのでラインを引っ張ってブレイクさせました。
シーン。
水面には何も浮かんできませんでした。
最後に欲張ったせいで、チョコビィだけじゃなくロッドのティップまで水没させてしまいました。
ポンド内にとんでもない物を置いてきてしまってトラウトもびっくりしているでしょう。
途方に暮れながらも諦めて帰ることにしました。
帰り際に養田チーフを見つけて聞いてみました。
「スミマセン。ロッドのティップって水に浮かびますか?」
「んー、浮かびませんね。どうしました?」
「暗くなってから根掛かり外そうとしてたら、気付かないうちにティップがはずれて水の中にいちゃったんです。」
「あらら。」
「そのままラインブレイクしたんで水没してしまったようです。」
「落ちた場所にも寄りますが、回収は難しいでしょうねぇ。」
「ですよね・・・」
「とりあえず紛失物として記載していってください。」
「はい。」
管理棟で紛失物ノートに名前と住所と連絡先を書きました。
「明日明るくなったら少し探して見ますね。」
「お願いします。」
「見つかったら連絡しますね。」
「はい。」
「出てくるとすれば2-3日以内でしょうけどね。」
(ちなみに1週間たちますが連絡はありません。)
最終的には19匹、全部ニジマスでした。
ルアーはチョコビィSSだけを使いました。
落ちパクや表層中層でのアタックはほぼなかったので、全てボトムで釣れました。
9時間で19匹。
どう評価すべきでしょうね。
やや寂しい釣果と言えますが、寒くて活性が上がらない中、色も換えずに同じルアーで釣り続けたとしてこれ以上釣れるのかと考えた時、なかなかむずかしいかなという気もします。
少なくともボトムでもこの程度は釣れる潜在能力があることが分かったのは収穫でした。
いずれ色を揃えて、若干形も変えて目先を変えながら挑戦してみたいところです。
放流直撃は1匹のみでした。
チョコビィでの放流狙いはきびしいですね。
素直に効果的なスプーンに換える方が吉でしょう。
ペレットタイムは惨敗でした。
なかなか簡単にはいきませんね。
とにかく今日の教訓は、
欲張りは事故の元!!
これに尽きますね。
はぁ・・・
お別れショットは、大事なロッドの一部が眠っている中池の様子です。

家に帰ってからロッドの事を奥さんに報告しました。
「池から神様が出てこなかった?」
「はぁ?」
「あなたの落とした竿は金の竿かそれとも銀の竿か?」
「・・・・」
「正直に答えないとダメよー。」
「そんなの出てくるかいっ!!」
まぁ、奥さんが明るい人でとりあえずは助かります。
さてと、ロッドが1本は折れたままで、もう1本もダメになっちゃったなぁ。
どうしようかなぁ。
2012年11月24日
宮城アングラーズヴィレッジ1
H24.11/15(木)に宮城アングラーズヴィレッジ(MAV)に行ってきました。
今回は単独釣行です。
MAVは11/3が今年のトラウトシーズンのオープンでした。
なので開始後13日目になります。
少し時間は経ってましたがエリアオープン狙い第5弾ってことになりますかね。
自分としては最近は東北道沿いの大物エリアに通う傾向が強くなってきています。
大物エリアの場合、なかなかたくさんは釣れてくれません。
久しぶりに数釣りがしたくなったんです。
それと高速道路を使わずに行ける比較的近い所で、この寒い時期にでもトップウォーターで釣れるエリアがあればいいなぁ、と考えているんですよね。
大崎つりぼりやWP長瀞、加賀FA(土管除く)は結構釣れたんですが、トップは全然ダメでした。
魚影の薄いエリアや活性の低そうなところはたぶんムリでしょうねぇ。
魚影が濃く、てトラウトの活性が高い、そして近場にある、このキーワードで自分的にピンときたのはMAVだったんですよ。
沼田まで足を伸ばせば、イワナセンターのルアー池とかおくとね2号池、片品川の養殖池とかいろいろあるんですが、休日に高速度道路を使わずに渋滞を気にせず気楽に行けるところにトップでバッチリ遊べるエリアが欲しいんですよね(贅沢言ってますね)。
はてさて今シーズンのMAVはどうなんでしょうか!?
当日は朝6時の開始に合わせて5時に出発。
天気は晴れ、気温は9℃でした。
家を出た時は真っ暗でしたが、途中で夜が明け始めました。

寒い朝に、空いている上武道路を走っているととても気持ちがいいです。
徐々に夜が明けていく雰囲気も心が弾みます。
そして久々に見えてきた赤城山。

季節季節の赤城山の雄姿を間近で見ることができるのは、赤城山南面の釣り場に向かう時の楽しみの一つなんですよね。
寒さに浸る中で山頂から光に照らされる光景はなかなか雄大で素晴らしかったです。
車から降りてしばし見入ってしまいました。
車に乗り込んでMAVに向かいます。
朝6時半頃に到着しました。
オープンから30分過ぎてしまいました。
気温は4℃くらいでした。
駐車場に入ってみたら・・・

車が1台も停まっていませんでした。
あれ?
まさか今日は休み??
管理棟の方を見たら電気が付いています。

受付の窓のところにスタッフの山ちゃんが見えました。
だいじょうぶ、やってる感じだ。
少しホッとしました。
MAVはかなり人気の高いエリアなので、開始すぐとはいえ他に誰もいないのは初めてでした。
こんなこともあるんだなぁ、と思いながら管理棟に向かいました。
エリアの入り口にかなり立派な看板があります。

かっこいいですよね。
この看板けっこう好きなんです。
受付しながらあいさつします。
「寒いですね。」
「今日はかなり冷え込んでますね。」
「まだ誰も来てないので1番乗りですよ。」
「この時間に人がいないのってめずらしいですね。」
「今シーズン始まってから最も遅い1番乗りですよ。」
「空いててラッキーなのかな。」
「ってことでしょうね。」
「トラウトは沈んでますか?」
「ほとんどボトムですね、1回底まで落としてから巻いてください。」
「トップで反応ありますかね?」
「トップは厳しいと思いますよ。」
「ですよねぇ。」
「トップで反応あるとすれば滝前かなぁ。」
「その辺でやってみます。」
「去年とポンド変わりました?」
「いえ大きくは変えてませんよ、滝の所に大穴が開いてたりしたので補修しました。」
「なるほど。」
「ただ今年はトラウトがややサイズアップしてると思います。」
「そういえばMAVのブログ見ましたが大物も釣れてましたね。」
「大物をガッツリ入れてるので楽しんでください。」
お勧めの通り中池奥の滝前に入りました。

この場所は空いていて調子いい時はけっこういけるんですが、不調になると厳しいんですよね。
遠投すると道路側の対岸まで届いてしまうので、対岸に人が増えてくるとやりにくくなります。
あと滝の水しぶきがけっこう飛んでくるのが気になるところです。
北風が強い時は背中側の崖のおかげで少し風が弱くなってるくれる気がします。
この日も対岸よりは風をもろに受けてなかったです。
でも横風はかなり強かったです。
MAVの中池で、自分が好きな釣り座は上池側の噴水前、階段の所ですね。
噴水周りが最もトラウトの反応がいいし、遠投してもお祭りにはなりにくい場所です。
たまに足元放流もしてもらえますし、アンヴィレ道場の時に大きな声を出さなくて済む!
ただその場所は重いスプーンだとけっこう根掛かりするんですよね。
底を狙うとウィードがあるのかよく緑色の葉を拾ってきますね。
あと日が当たりにくい場所なのでとにかく寒い。
いつも入るのはほとんど上池側なんですが、森側の噴水前もけっこういいですよね。
駆け上がりがすぐ目の前にあるので足元でもけっこう掛かり・・・・
うーむ。
MAVはここ数年で一番多く行ってたのでいろいろ書き出せば止まらなくなりますね。
ここは話を今回の釣行に戻して、冷静に進めていきます。
ポンドの状況です。
まだ誰もいないアサイチの中池です。
水質はステイン。
今回のラインはナイロンの4lbです。
さすがに蔵王FS等の大物エリアほどのトラウトの大きさはないと思われるのでラインの太さを少し落としてみました。
フックは前回太軸に換えたルアーのある程度はレギュラーフックに戻しました。
でも全部換える気力がありませんでした。
いずれまた大物エリアに行く予定もあるのでそのままにしておいたのも結構あります。
滝前でトップを試してみます。
バズボールを投げてみました。
反応なし。
水流の乗せて流したりしましたが反応はなかったですね。
4,5投したところで1度だけアタックありましたが乗りませんでした。
トップの反応が薄い時はこの1回を逃すともうダメですね。
その後はまったく反応が見られませんでした。
やっぱりこの時期にトップに反応してくれるエリアはなかなかありませんね。
MAVも寒い時期にはトップでは無理な事が分かりました。
なのでトップは早々にあきらめます。
スプーンに換えてアルフ1.5g金を投げてみました。
底に落としてからゆっくり巻いてみましたがあまりいい手ごたえはありませんでした。
クランクに交換してみます。
つぶあんH白色をキャストしてみました。
あたりが数回ありましたがなかなか乗りません。
滝からの水流の所はあきらめて水車の方に向かって投げました。
数投したところでやっとフッキング。
キビキビした動きでよく引きます。
慎重に寄せてネットイン。

25cmくらいのレギュラーサイズのニジマスでした。
若々しくてイキのいいトラウトでした。
そのままつぶアンで続けます。
たまにあたりはくるんですが、やっぱり乗りません。
あたりはカツンやガンっという感じのもので、合わせることはできなかったです。
自分は基本的にトラウトが乗ってくれるのを待つ釣りなので、ほとんど向こう合わせです。
積極的に掛けていく釣りが最近は人気があるのかな。
自分には到底無理なので柔らかいロッドにしっかり乗ってから合わせる感じです。
それが一番楽なんですよね、数多くは釣れないけど。
しばらくしてようやく掛かりました。

寒過ぎてトラウトはまだあんまり動いてない印象です。
その後もポツポツといった感じでしか釣れませんでした。

けっこう渋い感じでした。
少し時間が経って、エリア内にも日が差してきました。

いく分暖かくなってきた気がします。
それにつれてトラウトの反応もやや上向きました。




連チャンってほどじゃないんですがまずまずいいペースで釣れました。
自分はこのブログを書き始めてから釣ったトラウトの写真を撮るようになったんですが、トラウトの写真を撮るようになってからルアーフィッシングに対する考え方がガラっと変わりました。
以前は、掛かったトラウトはサッサッと寄せてリリーサーではずしたり、吊り下げて手でフックをはずしたりしていかに手返し良く効率的に数多く釣るかを考えてばかりいました。
今は釣ったトラウトは基本的に全てネットに入れて写真を撮っています。
釣ったトラウトの写真を撮るのがいいのか悪いのかは賛否両論があると思われます。
できるだけ早くフックを外して、ポンドに返してあげた方がトラウトに優しいのは確かですね。
1匹1匹の写真を丁寧に撮る行為は、時間も取られるので数釣りにも向いていません。
写真を撮る行為は、トラウトそのものにも数多く釣るという点でもマイナスと言えるかもしれません。
それでも自分は全部のトラウトの写真を撮り続けているし、たぶん今後も続けるつもりです。
しかもそのほとんどをブログに残していきます。
ブログに上げていないのは弱りすぎて写真を撮る時間がなかったトラウトや、撮ってもピンボケや暴れて画面内に収まらずにまともに写っていなかったトラウトです。
こんなにトラウトの写真ばかり載せるからダラダラ長くなるのでは?と指摘されたこともあります。
それは全くその通りだと思います。
なぜそこまで写真にこだわるのかと言えば、写真を撮るようになってから自分の中で1匹1匹のトラウトへの愛着がすごく大きくなったからです。
どの個体も一所懸命生きている、しかも彼らは命がけで人間のゲームに付き合ってくれている、これはよくトラウトフィッシングの最初の段階で教えられますよね。
全くその通りだし、常にトラウトに対する感謝を忘れてはいけません。
確かにその事は分かっているつもりだったんですが、何回も繰り返し釣りに行くようになるとあれもやりたいこれもやりたいと楽しい事が増えていき、釣りの技術や知識が増えていくことの喜びに気がいっちゃって、目の前のトラウトは〇〇匹というただの数字になっちゃっていたんですよね。
写真を撮るようになって、1匹1匹のトラウトそれぞれに実に豊かな個性があっていろんな特徴があることに気付かされました。
今目の前にいるのはポンドの中にいる何百匹何千匹の中の単なる一匹ではなく、他でもない自分の拙いタックルに、未熟な技術に付き合ってくれた貴重な有難いトラウトなんだと考えたら、そのトラウトが物凄く身近に感じれらるようになったんです。
その出会いの記念として、あるいは記憶として自分の中にとどめるために写真という形で残せる事をとてもうれしく感じるようになりました。
日が経ってからブログを書くために、あるいは仕事で疲れた気を休めるために撮り貯めておいた写真を見返すと、そのトラウトを釣った時の情景や感じたことをかなりの確率で蘇らせることができるんですよね。
その時間は極めて貴重で自分にとても幸福感を与えてくれます。
そういう幸福な時間を与えてくれたトラウトに感謝の気持ちでいっぱいになれます。
あくまで1人よがりな満足感、幸福感、あるいは感謝なのかもしれません。
トラウトにとっては迷惑としか言いようがないのかもしれません。
でも自分は釣りがとにかく好きであり、多くの時間を費やす趣味として考えた時、あとで思い返して幸福感を感じられるということはすごいありがたいことなのだなと実感しています。
ただ釣ってリリース、釣ってリリースを繰り返すだけだった頃よりも トラウトは身近になり、感謝の念を抱くようになり、後々まで記憶に残り幸福感をもたらしてくれる。
トラウトの写真を撮るようになり、1匹1匹のトラウトと無言の会話を交わすことにより、以前と比べて考えられないくらい釣ったトラウトを愛おしく感じられるようになりました。
もしかしたら今年から自分の趣向が数釣りより大物釣り志向に変化したのはここらへんにも原因があるかもしれません、もちろんそれだけが原因でないですが。
今となっては自分にとって釣ったトラウトの写真を撮る行為はルアーフィッシングを続けていく上で欠かせない行為となったと感じています。
むしろ最近ではトラウトを綺麗に生き生きとあるがままに写すために釣りに行っているのではないかとさえ考える時があります。
これはあくまで個人的な感じ方なので、やたら写真を撮る行為自体をトラウトに負担をかけることだと不快に思われる方がいるかもしれません。
否定的な感想をもたれた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
話がそれてすみません、先に進みます。
その後もつぶアンが好調でした。



いい感じで掛かります。
バラシが以前より少ないのフックが太軸や中軸を中心に使っているからかもしれません。
20-30cmのレギュラーサイズが多いので4lbラインだとブレイクの気配もなかったです。
昼近くになってきました。
あいかわらずつぶアンを投げていました。
ゴンゴン。
強烈な当たりがきました。
すぐにロッドで合わせるとがっちり掛かりました。
ドラグがジーーー
今日初めて鳴りだしました。
グッグッグッ
左右に首を振ります。
空いているので無理せず走らせます。
ナイスファイトでした。
徐々に弱ってきたので寄せました。
無事にネットイン。

50cmくらいのニジマスでした。
大きさもまずまずだったんですが引きの良さはなかなかでした。
去年まではあまりMAVではここまでの大きさは見なかったですね。
んー、もしかしたらこういうのが掛かっても全てラインブレイクしてたのかもしれません。
というかその可能性高いです。
大物が掛かって、ジーーープチンッってことならかなりあった気がします。
MAVはナイロンの2.5lbで来ることが多かったからなぁ。
とりあえず納得のサイズが釣れて満足しました。
調子よかったので白っぽいつぶアンばっかり使ってしまいました。

ここまで釣れたのは全てこのルアーでした。

手前であたりが減ってきたので、少し遠くまで投げようと思いっきりキャストした時でした。
フワーっと上に投げ上げたと同時に、ヒューっと横風が強く吹きました。
ああっ!
と思った時には遅かった。
ポンドの中ほどにある障害物の木の枝につぶアンが見事にからんでしまいました。

枝にしっかり引っ掛かり引っ張っても取れません。
しょうがなく強く引いたらラインが切れました。
いつものようにエースルアーさんの殉職です。
少しガクっときましたがメゲてはいられません。
そろそろスプーンがいいかと試してみました。
マーシャル2.3gオレンジイエローを使ってみました。
それほどあたりは来なかったんですがなんとか2匹ほど乗ってくれました。


しかしその後が続きません。
いろいろスプーンを試してみましたがあまりあたりを取れませんでした。
抹茶色のつぶアンを使ってみました。
先ほどまでの白色よりも反応は薄いですがたまにコツンときます。
なかなか乗らないので繰り返し投げていたら、また風で煽られて枝に引っ掛けてしまいました。
同じミスを繰り返す自分って・・・
さずがに2個目のつぶアンロストはへこみました。
ま、いいか。
が信条の自分ですのですぐに立ち直ります。
白いつぶアンに似ているのは何かないかなとルアーケースの中をのぞきます。
似たような色のディープクラピーが見つかりました。
クラピーを投げて最初に3回くらい早巻きしてからゆっくり巻いていたら乗りました。

クラピーで釣ったのは久々かも。
たまにはいいもんですね。
しばらくしてもう1匹。

あたりがこなくなったので色を変えて見ます。
青銀のクラピー。

これはややリップが小さかったのであまり潜りませんでした。
なのでこの後はあたりが遠ざかりました。
その時放流が入りました。

山ちゃんとちっちさんのコンビで2箇所でトラウトを入れてくれました。


対岸の道路側に放流が入りました。
以前の記憶ではここに放流したときは滝前の小島周りに居ついてたんですよね。
そこを狙ってみます。
MAVの放流は非常に効果的で、いわゆる赤金でよく釣れるようになります。
個人的にはMIU2.2g赤金が一番実績があります。
なのでそれを使ってみました。
1投目から手応えあり。
しっかりキャッチ。

対岸からも同じような場所を狙っているお兄さんがいましたのでお祭りにならないように慎重に続けました。
しばらくは好調に掛かってくれました。





今年も道路側の放流は滝前の小島周りで良さそうですね。
なんて考えながらやっていたら根掛かりしました。
どうしてもはずれずに引っ張ったらラインブレイク。
好調ルアーがまたも殉職です。
こういう日もあるんですよね。
いーいーことばかりはーありゃしないーー。
と、むかし忌野清志郎も歌ってましたしね(古い話でどうでもいいですね、すみません)。
放流も堪能できたし大物も釣れたし、そろそろ切り上げようかな。
そう考えながら最後の1匹を上げようとしていたんですが、これがなかなか掛かりません。
日も落ち始めたのでややあせりながらアルフの1.5g薄緑を投げました。
これはWP長瀞の夕方のサブポンドで入れ食いになったスプーンです。
なんか夕方に良いかなと勝手な事を考えます。
おかげで(?)ようやく掛かってくれました。

早く終わろうと思ってからけっこう時間が経ってしまい、あたりは薄暗くなり始めていました。
最終的には計26匹、すべてニジマスでした。
50cmクラスが1匹、他は全て20-30cmでした。
つぶアンでバッチリ釣れて、放流の赤金でもしっかり釣れて満足でした。
ファイト中じゃないところでルアーを3個ロストしたのは泣けました。
ラインはさすがにファイト中のブレイクはありませんでした。
フックは太軸と中軸、細軸が入り混じってやってたんですが乗りやすさの違いはあまり実感できませんでした。
ちなみに最初の白いつぶアンはベリーフックは中軸or細軸、テールフックは太軸でした。
MIU2.2g赤金は購入時のフックそのままでした(たぶん中軸?)。
久しぶりのMAVは去年と大きな違いもなく十分楽しめました。
そのうちまた来たいです。
お別れは日が沈みゆくポンド。

ほとんどの釣り人も帰路に着き始めていました。
明るいポップな音楽が流れていたのが、逆にお別れに寂しさを際立たせていた印象でした。
今回は単独釣行です。
MAVは11/3が今年のトラウトシーズンのオープンでした。
なので開始後13日目になります。
少し時間は経ってましたがエリアオープン狙い第5弾ってことになりますかね。
自分としては最近は東北道沿いの大物エリアに通う傾向が強くなってきています。
大物エリアの場合、なかなかたくさんは釣れてくれません。
久しぶりに数釣りがしたくなったんです。
それと高速道路を使わずに行ける比較的近い所で、この寒い時期にでもトップウォーターで釣れるエリアがあればいいなぁ、と考えているんですよね。
大崎つりぼりやWP長瀞、加賀FA(土管除く)は結構釣れたんですが、トップは全然ダメでした。
魚影の薄いエリアや活性の低そうなところはたぶんムリでしょうねぇ。
魚影が濃く、てトラウトの活性が高い、そして近場にある、このキーワードで自分的にピンときたのはMAVだったんですよ。
沼田まで足を伸ばせば、イワナセンターのルアー池とかおくとね2号池、片品川の養殖池とかいろいろあるんですが、休日に高速度道路を使わずに渋滞を気にせず気楽に行けるところにトップでバッチリ遊べるエリアが欲しいんですよね(贅沢言ってますね)。
はてさて今シーズンのMAVはどうなんでしょうか!?
当日は朝6時の開始に合わせて5時に出発。
天気は晴れ、気温は9℃でした。
家を出た時は真っ暗でしたが、途中で夜が明け始めました。

寒い朝に、空いている上武道路を走っているととても気持ちがいいです。
徐々に夜が明けていく雰囲気も心が弾みます。
そして久々に見えてきた赤城山。

季節季節の赤城山の雄姿を間近で見ることができるのは、赤城山南面の釣り場に向かう時の楽しみの一つなんですよね。
寒さに浸る中で山頂から光に照らされる光景はなかなか雄大で素晴らしかったです。
車から降りてしばし見入ってしまいました。
車に乗り込んでMAVに向かいます。
朝6時半頃に到着しました。
オープンから30分過ぎてしまいました。
気温は4℃くらいでした。
駐車場に入ってみたら・・・

車が1台も停まっていませんでした。
あれ?
まさか今日は休み??
管理棟の方を見たら電気が付いています。

受付の窓のところにスタッフの山ちゃんが見えました。
だいじょうぶ、やってる感じだ。
少しホッとしました。
MAVはかなり人気の高いエリアなので、開始すぐとはいえ他に誰もいないのは初めてでした。
こんなこともあるんだなぁ、と思いながら管理棟に向かいました。
エリアの入り口にかなり立派な看板があります。

かっこいいですよね。
この看板けっこう好きなんです。
受付しながらあいさつします。
「寒いですね。」
「今日はかなり冷え込んでますね。」
「まだ誰も来てないので1番乗りですよ。」
「この時間に人がいないのってめずらしいですね。」
「今シーズン始まってから最も遅い1番乗りですよ。」
「空いててラッキーなのかな。」
「ってことでしょうね。」
「トラウトは沈んでますか?」
「ほとんどボトムですね、1回底まで落としてから巻いてください。」
「トップで反応ありますかね?」
「トップは厳しいと思いますよ。」
「ですよねぇ。」
「トップで反応あるとすれば滝前かなぁ。」
「その辺でやってみます。」
「去年とポンド変わりました?」
「いえ大きくは変えてませんよ、滝の所に大穴が開いてたりしたので補修しました。」
「なるほど。」
「ただ今年はトラウトがややサイズアップしてると思います。」
「そういえばMAVのブログ見ましたが大物も釣れてましたね。」
「大物をガッツリ入れてるので楽しんでください。」
お勧めの通り中池奥の滝前に入りました。

この場所は空いていて調子いい時はけっこういけるんですが、不調になると厳しいんですよね。
遠投すると道路側の対岸まで届いてしまうので、対岸に人が増えてくるとやりにくくなります。
あと滝の水しぶきがけっこう飛んでくるのが気になるところです。
北風が強い時は背中側の崖のおかげで少し風が弱くなってるくれる気がします。
この日も対岸よりは風をもろに受けてなかったです。
でも横風はかなり強かったです。
MAVの中池で、自分が好きな釣り座は上池側の噴水前、階段の所ですね。
噴水周りが最もトラウトの反応がいいし、遠投してもお祭りにはなりにくい場所です。
たまに足元放流もしてもらえますし、アンヴィレ道場の時に大きな声を出さなくて済む!
ただその場所は重いスプーンだとけっこう根掛かりするんですよね。
底を狙うとウィードがあるのかよく緑色の葉を拾ってきますね。
あと日が当たりにくい場所なのでとにかく寒い。
いつも入るのはほとんど上池側なんですが、森側の噴水前もけっこういいですよね。
駆け上がりがすぐ目の前にあるので足元でもけっこう掛かり・・・・
うーむ。
MAVはここ数年で一番多く行ってたのでいろいろ書き出せば止まらなくなりますね。
ここは話を今回の釣行に戻して、冷静に進めていきます。
ポンドの状況です。
まだ誰もいないアサイチの中池です。
水質はステイン。
今回のラインはナイロンの4lbです。
さすがに蔵王FS等の大物エリアほどのトラウトの大きさはないと思われるのでラインの太さを少し落としてみました。
フックは前回太軸に換えたルアーのある程度はレギュラーフックに戻しました。
でも全部換える気力がありませんでした。
いずれまた大物エリアに行く予定もあるのでそのままにしておいたのも結構あります。
滝前でトップを試してみます。
バズボールを投げてみました。
反応なし。
水流の乗せて流したりしましたが反応はなかったですね。
4,5投したところで1度だけアタックありましたが乗りませんでした。
トップの反応が薄い時はこの1回を逃すともうダメですね。
その後はまったく反応が見られませんでした。
やっぱりこの時期にトップに反応してくれるエリアはなかなかありませんね。
MAVも寒い時期にはトップでは無理な事が分かりました。
なのでトップは早々にあきらめます。
スプーンに換えてアルフ1.5g金を投げてみました。
底に落としてからゆっくり巻いてみましたがあまりいい手ごたえはありませんでした。
クランクに交換してみます。
つぶあんH白色をキャストしてみました。
あたりが数回ありましたがなかなか乗りません。
滝からの水流の所はあきらめて水車の方に向かって投げました。
数投したところでやっとフッキング。
キビキビした動きでよく引きます。
慎重に寄せてネットイン。

25cmくらいのレギュラーサイズのニジマスでした。
若々しくてイキのいいトラウトでした。
そのままつぶアンで続けます。
たまにあたりはくるんですが、やっぱり乗りません。
あたりはカツンやガンっという感じのもので、合わせることはできなかったです。
自分は基本的にトラウトが乗ってくれるのを待つ釣りなので、ほとんど向こう合わせです。
積極的に掛けていく釣りが最近は人気があるのかな。
自分には到底無理なので柔らかいロッドにしっかり乗ってから合わせる感じです。
それが一番楽なんですよね、数多くは釣れないけど。
しばらくしてようやく掛かりました。

寒過ぎてトラウトはまだあんまり動いてない印象です。
その後もポツポツといった感じでしか釣れませんでした。

けっこう渋い感じでした。
少し時間が経って、エリア内にも日が差してきました。

いく分暖かくなってきた気がします。
それにつれてトラウトの反応もやや上向きました。




連チャンってほどじゃないんですがまずまずいいペースで釣れました。
自分はこのブログを書き始めてから釣ったトラウトの写真を撮るようになったんですが、トラウトの写真を撮るようになってからルアーフィッシングに対する考え方がガラっと変わりました。
以前は、掛かったトラウトはサッサッと寄せてリリーサーではずしたり、吊り下げて手でフックをはずしたりしていかに手返し良く効率的に数多く釣るかを考えてばかりいました。
今は釣ったトラウトは基本的に全てネットに入れて写真を撮っています。
釣ったトラウトの写真を撮るのがいいのか悪いのかは賛否両論があると思われます。
できるだけ早くフックを外して、ポンドに返してあげた方がトラウトに優しいのは確かですね。
1匹1匹の写真を丁寧に撮る行為は、時間も取られるので数釣りにも向いていません。
写真を撮る行為は、トラウトそのものにも数多く釣るという点でもマイナスと言えるかもしれません。
それでも自分は全部のトラウトの写真を撮り続けているし、たぶん今後も続けるつもりです。
しかもそのほとんどをブログに残していきます。
ブログに上げていないのは弱りすぎて写真を撮る時間がなかったトラウトや、撮ってもピンボケや暴れて画面内に収まらずにまともに写っていなかったトラウトです。
こんなにトラウトの写真ばかり載せるからダラダラ長くなるのでは?と指摘されたこともあります。
それは全くその通りだと思います。
なぜそこまで写真にこだわるのかと言えば、写真を撮るようになってから自分の中で1匹1匹のトラウトへの愛着がすごく大きくなったからです。
どの個体も一所懸命生きている、しかも彼らは命がけで人間のゲームに付き合ってくれている、これはよくトラウトフィッシングの最初の段階で教えられますよね。
全くその通りだし、常にトラウトに対する感謝を忘れてはいけません。
確かにその事は分かっているつもりだったんですが、何回も繰り返し釣りに行くようになるとあれもやりたいこれもやりたいと楽しい事が増えていき、釣りの技術や知識が増えていくことの喜びに気がいっちゃって、目の前のトラウトは〇〇匹というただの数字になっちゃっていたんですよね。
写真を撮るようになって、1匹1匹のトラウトそれぞれに実に豊かな個性があっていろんな特徴があることに気付かされました。
今目の前にいるのはポンドの中にいる何百匹何千匹の中の単なる一匹ではなく、他でもない自分の拙いタックルに、未熟な技術に付き合ってくれた貴重な有難いトラウトなんだと考えたら、そのトラウトが物凄く身近に感じれらるようになったんです。
その出会いの記念として、あるいは記憶として自分の中にとどめるために写真という形で残せる事をとてもうれしく感じるようになりました。
日が経ってからブログを書くために、あるいは仕事で疲れた気を休めるために撮り貯めておいた写真を見返すと、そのトラウトを釣った時の情景や感じたことをかなりの確率で蘇らせることができるんですよね。
その時間は極めて貴重で自分にとても幸福感を与えてくれます。
そういう幸福な時間を与えてくれたトラウトに感謝の気持ちでいっぱいになれます。
あくまで1人よがりな満足感、幸福感、あるいは感謝なのかもしれません。
トラウトにとっては迷惑としか言いようがないのかもしれません。
でも自分は釣りがとにかく好きであり、多くの時間を費やす趣味として考えた時、あとで思い返して幸福感を感じられるということはすごいありがたいことなのだなと実感しています。
ただ釣ってリリース、釣ってリリースを繰り返すだけだった頃よりも トラウトは身近になり、感謝の念を抱くようになり、後々まで記憶に残り幸福感をもたらしてくれる。
トラウトの写真を撮るようになり、1匹1匹のトラウトと無言の会話を交わすことにより、以前と比べて考えられないくらい釣ったトラウトを愛おしく感じられるようになりました。
もしかしたら今年から自分の趣向が数釣りより大物釣り志向に変化したのはここらへんにも原因があるかもしれません、もちろんそれだけが原因でないですが。
今となっては自分にとって釣ったトラウトの写真を撮る行為はルアーフィッシングを続けていく上で欠かせない行為となったと感じています。
むしろ最近ではトラウトを綺麗に生き生きとあるがままに写すために釣りに行っているのではないかとさえ考える時があります。
これはあくまで個人的な感じ方なので、やたら写真を撮る行為自体をトラウトに負担をかけることだと不快に思われる方がいるかもしれません。
否定的な感想をもたれた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
話がそれてすみません、先に進みます。
その後もつぶアンが好調でした。



いい感じで掛かります。
バラシが以前より少ないのフックが太軸や中軸を中心に使っているからかもしれません。
20-30cmのレギュラーサイズが多いので4lbラインだとブレイクの気配もなかったです。
昼近くになってきました。
あいかわらずつぶアンを投げていました。
ゴンゴン。
強烈な当たりがきました。
すぐにロッドで合わせるとがっちり掛かりました。
ドラグがジーーー
今日初めて鳴りだしました。
グッグッグッ
左右に首を振ります。
空いているので無理せず走らせます。
ナイスファイトでした。
徐々に弱ってきたので寄せました。
無事にネットイン。

50cmくらいのニジマスでした。
大きさもまずまずだったんですが引きの良さはなかなかでした。
去年まではあまりMAVではここまでの大きさは見なかったですね。
んー、もしかしたらこういうのが掛かっても全てラインブレイクしてたのかもしれません。
というかその可能性高いです。
大物が掛かって、ジーーープチンッってことならかなりあった気がします。
MAVはナイロンの2.5lbで来ることが多かったからなぁ。
とりあえず納得のサイズが釣れて満足しました。
調子よかったので白っぽいつぶアンばっかり使ってしまいました。

ここまで釣れたのは全てこのルアーでした。

手前であたりが減ってきたので、少し遠くまで投げようと思いっきりキャストした時でした。
フワーっと上に投げ上げたと同時に、ヒューっと横風が強く吹きました。
ああっ!
と思った時には遅かった。
ポンドの中ほどにある障害物の木の枝につぶアンが見事にからんでしまいました。

枝にしっかり引っ掛かり引っ張っても取れません。
しょうがなく強く引いたらラインが切れました。
いつものようにエースルアーさんの殉職です。
少しガクっときましたがメゲてはいられません。
そろそろスプーンがいいかと試してみました。
マーシャル2.3gオレンジイエローを使ってみました。
それほどあたりは来なかったんですがなんとか2匹ほど乗ってくれました。


しかしその後が続きません。
いろいろスプーンを試してみましたがあまりあたりを取れませんでした。
抹茶色のつぶアンを使ってみました。
先ほどまでの白色よりも反応は薄いですがたまにコツンときます。
なかなか乗らないので繰り返し投げていたら、また風で煽られて枝に引っ掛けてしまいました。
同じミスを繰り返す自分って・・・
さずがに2個目のつぶアンロストはへこみました。
ま、いいか。
が信条の自分ですのですぐに立ち直ります。
白いつぶアンに似ているのは何かないかなとルアーケースの中をのぞきます。
似たような色のディープクラピーが見つかりました。
クラピーを投げて最初に3回くらい早巻きしてからゆっくり巻いていたら乗りました。

クラピーで釣ったのは久々かも。
たまにはいいもんですね。
しばらくしてもう1匹。

あたりがこなくなったので色を変えて見ます。
青銀のクラピー。

これはややリップが小さかったのであまり潜りませんでした。
なのでこの後はあたりが遠ざかりました。
その時放流が入りました。

山ちゃんとちっちさんのコンビで2箇所でトラウトを入れてくれました。


対岸の道路側に放流が入りました。
以前の記憶ではここに放流したときは滝前の小島周りに居ついてたんですよね。
そこを狙ってみます。
MAVの放流は非常に効果的で、いわゆる赤金でよく釣れるようになります。
個人的にはMIU2.2g赤金が一番実績があります。
なのでそれを使ってみました。
1投目から手応えあり。
しっかりキャッチ。

対岸からも同じような場所を狙っているお兄さんがいましたのでお祭りにならないように慎重に続けました。
しばらくは好調に掛かってくれました。





今年も道路側の放流は滝前の小島周りで良さそうですね。
なんて考えながらやっていたら根掛かりしました。
どうしてもはずれずに引っ張ったらラインブレイク。
好調ルアーがまたも殉職です。
こういう日もあるんですよね。
いーいーことばかりはーありゃしないーー。
と、むかし忌野清志郎も歌ってましたしね(古い話でどうでもいいですね、すみません)。
放流も堪能できたし大物も釣れたし、そろそろ切り上げようかな。
そう考えながら最後の1匹を上げようとしていたんですが、これがなかなか掛かりません。
日も落ち始めたのでややあせりながらアルフの1.5g薄緑を投げました。
これはWP長瀞の夕方のサブポンドで入れ食いになったスプーンです。
なんか夕方に良いかなと勝手な事を考えます。
おかげで(?)ようやく掛かってくれました。

早く終わろうと思ってからけっこう時間が経ってしまい、あたりは薄暗くなり始めていました。
最終的には計26匹、すべてニジマスでした。
50cmクラスが1匹、他は全て20-30cmでした。
つぶアンでバッチリ釣れて、放流の赤金でもしっかり釣れて満足でした。
ファイト中じゃないところでルアーを3個ロストしたのは泣けました。
ラインはさすがにファイト中のブレイクはありませんでした。
フックは太軸と中軸、細軸が入り混じってやってたんですが乗りやすさの違いはあまり実感できませんでした。
ちなみに最初の白いつぶアンはベリーフックは中軸or細軸、テールフックは太軸でした。
MIU2.2g赤金は購入時のフックそのままでした(たぶん中軸?)。
久しぶりのMAVは去年と大きな違いもなく十分楽しめました。
そのうちまた来たいです。
お別れは日が沈みゆくポンド。

ほとんどの釣り人も帰路に着き始めていました。
明るいポップな音楽が流れていたのが、逆にお別れに寂しさを際立たせていた印象でした。