2013年02月09日
宮城アングラーズヴィレッジ2 《自作ルアーでボトムに挑戦》
H25.1/31(木)にMAVに行ってきました。
今回は単独釣行です。
前回の大崎つりぼりで、自作ルアー(チョコビィSS)のボトム用プラグとしての可能性を感じました。
チョコビィSSのリフト&フォールやレンジキープ、底からの巻き上げでのアピールが他のエリアでも通用するのかどうか試してみたくなりました。
この時期にボトムの反応がいいエリアはどこか考えた時に、真っ先に浮かんだのがMAVでした。
なにせバベルを筆頭とするボトム攻めの総本山。
自分は縦釣りはほとんどしないしボトムの釣りは得意じゃないんですが、この時期のMAVでの釣りは嫌でもボトムの釣りをしないわけには参りません。
しつこくマイクロスプーンでボトム付近を狙って、いったい何個のスプーンを根掛かりでここの中池に沈めたことか・・・
今回はチョコビィSS縛りでいってみることにしました。
ほんとにボトムでいい仕事をしてくれるんでしょうか、気になるところです。
当日朝は6時半過ぎに出発。
実はこの日の朝に香川真司出場のManU戦を4時半から見てしまったんですよね。
その関係で出発が遅れてしまいました。
天気は晴れ、出発時の気温は-1度でした。

上武道路を通って赤城山南面に向かいます。
8時頃にMAVに到着しました。

この日はとても寒かったんですがいい天気だったからか、平日なのにかなりの数のお客さんが来ていました。
駐車場から見た赤城山。

個人的にはMAVの駐車場は絶好の赤城山観察スポットだと思うんですよね。
特に駐車中の車が少ない時は広々とした空間から、電柱や電線や木々などの障害物もなく赤城山のほぼ全景が一望できます。
自分はそれほどいろんな角度から赤城山を見続けてるわけじゃないので詳しくありませんが、赤城の山々がいい角度で重なり合って、全く邪魔物もなく間近から全景が見られるって意味ではここが最高の場所の一つだと思います。
特に冬の早朝、山頂に淡く冠雪、日が昇り始めて山頂付近から明るく輝き始める、ほんのちょっとの時間がとてもステキで冬のMAVの魅力の一つだと自分では楽しみにして来ます。
これは寒い冬でもアサイチから頑張るアングラーだけに許された特権かもしれませんね。
日の出の頃合にMAVの駐車場に居る事がある方は、タックルの準備に気がいっちゃてるかもしれませんが、しばしの間手を休めて赤城山の景観を楽しむことをお勧めしますよー。
タックルの準備をしてから管理棟に向かいます。


一日券を購入してさっそくポンドに向かいます。

日が昇り、日が当たっている所はポカポカしていたんですが、日陰の部分はかなり寒く、一部の水面にはまだ氷が浮かんでいました。
MAVのシンボル、ポンド中央の噴水。

大半の人がこの噴水付近のボトムを狙います。
今回は土手側のMegabass看板前に釣り座を決めました。
通路からの階段を降りたところです。
MAVは平日だと放流は午前と午後の2回くらいで、不定期気味にペレット撒きをしてくれます。
ここの放流は赤金系のハデハデカラーにメチャメチャ反応してくれます。
しかし、今回は放流も全てチョコビィSSで続けるつもりです。
ペレット撒きも当然チョコビィSSで狙う予定です。
ポンドの状況です。
さっそくチョコビィSSを噴水付近に投げ込んでみました。
この日使用したのは前回の大崎つりぼりで使ったのと同じ物です。
ほぼ同じ物を3個用意していたのでそのまま持ってきました。
今回は3個ともにシンカーを3枚貼ってスローシンキングに設定しています。
MAVは水質はステインなので10cmくらい潜るともうルアーは見えなくなります。
何回かキャストしてみました。
着水後にフォールさせてまずは底を取る練習をしました。
今回はボトムだけの予定でしたのでカウントもせずにとにかくフォールで着底させました。
着底後にリフト&フォールを試してみました。
少し巻いてゆっくり沈める、少し巻いてゆっくり沈める。
時々コツンとあたりがありますが、掛けられるほどじゃありません。
しばらくリフト&フォールを行っていたら、フォール中にクククッときました。
急いで巻くといい手応え。
しっかり乗ってくれました。

とりあえずMAVのボトムで1匹目。
ここのボトムでもチョコビィSSに食いついてくれたことにひと安心でした。
しかし水温が低そうなこの日はあんまりトラウトの反応は良くなさそうです。
近くで縦釣り(たぶんバベル)してる人はまずまずいいペースで釣れてましたが、巻きの人たちはけっこう苦戦しているような印象でした。
自分もその後は苦戦です。
たまに弱いあたりはあるんですが、なかなかフッキングには至りません。
この日は明らかにトラウトはボトムでじっとしている感じでした。
当然のことながら落ちパクはなく、フォールも上の方ではあたりは全くありませんでした。
リフト&フォールでなかなか乗らなかったので、レンジキープしながらボトムトレースしてみました。
しかしこれも同じ様にコツンとたまにくるんですがなかなか乗りきらず。
ラインをジーっと見ながらの釣りでしたが、あまりラインであたりを取るのは得意ではありません。
もしかしたらフォール中や、ボトムトレース中に実はあたりがきてたのかもしれません。
今シーズンから大物対策としてナイロン4lbをスタンダードにしているのですが、ナイロン2.5lbで来てた時と比べるとかなり手応えが違いますね。
繊細なボトム釣りにはやっぱり太すぎる印象でした。
明らかにロッドに伝わってきたあたりしか掛けられていなかった様な気がします。
それでもボトムの少し上くらいのレンジをキープしてゆっくり巻いていたらしばらくして乗りました。

ほとんどステイ直前って感じのデッドスローでもう1匹。

どうにかポツポツ釣れてくれます。
今度は巻上げを試します。
底を取った後、少し速めに巻いてみました。
なんとなくプラグが浮いてきているような手応えも感じます。
かなり速めに巻いたら水面下に見えてきました。
その速さを覚えておいて、それより少し遅めに巻いてみます。
かなり巻き上がったかなと思ったら、一旦止めて底まで落として繰り返します。
結果的にはこの日はこれが一番反応良かったです。
巻いたり止めたりを繰り返すと、リフト&フォールと似たような操作になりますが、狙いどころは逆になります。
リフト&フォールは基本的にフォール中にバイトを誘う感じです。
巻き上げは底から浮き上がる時にトラウトを誘います。
まぁ、あくまでこれは自分勝手な感覚ですけどね。
でもこういうイメージとか思い込みって大切ですよね。
管釣りって言ってみれば想像力の遊びみたいなもんですからね。
クリアーポンドはいざしらず、大半のポンドはトラウトのフッキングは見えないところで発生します。
フッキングに至るまでのルアーの動き、トラウトが反応し始めてからルアーのそばに寄って来るまでの動き、いざバイトするタイミング、フックを咥くわえてからのトラウトの動き、これらの全部が見えないところで行われているのです。
それを頭の中で構築しながらおそらく水の中で起こっているであろう出来事を想像するわけです。
クリアーポンドなら、それらが目の前で再現されるわけですから、ワクワクしますよね。
サイトフィッシングが楽しいのは、普段いろいろ想像しながら行っているフッキングに至るまでの水の中での出来事を、リアルに再現してくれるからです。
想像していたのと同じ事もあれば予想外の事も行われていたりしますよね。
巻き上げる時はどのタイミングでバイトしてくるのでしょうか?
実際に見えていないので断言はできませんが、ルアーを巻き上げ始めて少し上がったところでのバイトが多いような気がしました。
底から離れた瞬間よりも、底から数センチのところを横に動きながら徐々に上がっていく時ですね。
トラウト目線で見ればどうみえるんでしょうか。
この時期のトラウトは水温の低い表層付近を避けて、やや暖かいボトムに落ち着いています。
と言ってもお腹を水底にべったりくっ付けているわけではなく、底から数cmくらいの高さを維持していると思われます。
となるとトラウトの目線の高さはおそらく水底から5-10cmくらいなのではないでしょうか。
ボトムバンプはこの高さを意識していると思います。
水底から急に目線の高さまでスプーンが浮いてきてまた沈むわけですから、トラウトはこれはなんだろうと不思議に感じるはずです。
人間なら手で触ってみたくなるところです。
トラウトは手を出す代わりに、一番感覚が発達した口を使うことになります。
実際のところ、エサに全く似てないルアーにトラウトが食いついてくるメカニズムは未だに完全には解明されておりません。
トラウトの好奇心や攻撃性が刺激されることによりアタックするのだというのがよく言われるところですが、おそらくそうなんでしょうね。
そうであれば完全に底まで落ちたルアーが、徐々に浮き上がってきてトラウトの目線の高さに届いたところが最もトラウトの興味を引くことになるのかもしれませんね。
そう考えるとどんなルアーでも少し巻き上げて、底から10cmくらいの高さの間を浮いたり、沈んだり、徐々に上がったり、徐々に下がったりするのがやっぱり効果的と言っていいのかもしれません。
チョコビィSSの巻き上げでポツポツと数匹掛かりました。


しかしなかなか連発とはいきません。
繰り返していたらついにやってしまいました、根掛かり・・・
噴水の根元に打ち込んだつもりが思ったより飛んでしまいました。
たぶん噴水そのものに絡んだ感じです。
懸命にビュンビュンとロッドを振って外そうとしましたが無理でした。
最後にブレイク覚悟で引っぱったら、予想通りにラインブレイク。
チョコビィSS1個ロストとなりました。
残り2個となったので慎重に続けました。
その時1回目の放流となりました。
場所は中池と下池の間のアウトレットの付近と川側の2箇所でした。

山ちゃんが豪快に投げ込みました。
やや遠かったのでピン惚け気味でしたね。
空中のトラウトの数を数えたらだいたい25匹くらい。
1回の放流で2か所で約50匹。
1日に2回だと約100匹くらいの放流量のようですね。
放流量としては多い方なんでしょうか。
これを毎日入れていくんですが、それ以上に釣られますからねぇ。
そんなことを考えながら続けます。
放流狙いと言っても、チョコビィSSなのでどうしようかと思いました。
とりあえず表層付近の速巻きをしてみましたが、反応ありませんん。
少しタナを落として巻いてみましたが全然ダメでしたねぇ。
特にやり方を変えずに今まで通りボトム狙いでいいのかな。
そう思ってボトムまで落としてゆっくり巻いてみました。
クックックッ、とはっきりしたあたりがきました。

とてもイキのいいフレッシュな印象だったので放流された個体かもしれませんね。
ただ放流時にはこれ1匹のみ。
放流狙いならやっぱり普通に赤金スプーンの方が断然いいですね。
チョコビィは放流狙いの使い道はなさそうです。
MAVはほんとに人気ありますね。
平日でも普通に20人-30人はいますね。
ポンドそのものは初めて来た人はびっくりするくらい狭いし、変な形をしているし、障害物はあるし、水質もステインで特別綺麗なわけではありません。
大物も多くはないし、根掛かりも良くします。
なんでこんなに人気があるんでしょうか?
MAVの最大の魅力はスタッフの方たちの人柄です、間違いなく。
人気者の山ちゃんや養田チーフにはお世話になっている人が多いと思われます。
自分は特に養田チーフの大ファンなんですよね。
Fドラッグやスイッチバックの開発者であることからも分かるようにルアーフィッシングに関する知識や経験が豊富で、すごい方だと思います。
ロッド操作やルアーのチューニングから、ポンド内のトラウトの状況の見方等々、多岐にわたっていろんなことをアドバイスしてくれます。
MAVのスタッフは一日のうちに何回もポンドに足を運び、お客の一人一人に声をかけてくれます。
・今日はどんな感じですか?
・釣れてますか?
・クランクですか?
こんな感じで話しかけてくれます。
釣れてますよー、と答えるとあたりルアーは何?、今日は中層がいいみたいですよ、あたり減るようなら青銀を試してみて、向こうで小さなクランクで入れ食いしてたみたいですよ。
こんな感じで情報をくれたりします。
今日はイマイチ釣れてませんと答えると、それこそ待ってましたとばかりに、何で釣ってるの?から始まって、そういう時はこうすると良いみたいですよと、いろいろアドバイスをしてくれて、ちょっとロッド貸してみてとその人のロッドを使ってお手本を見せてくれます。
始めたての人は言うに及ばず、ある程度慣れてきた人でも必ず一つは、なるほどこうすればいいんだーっと思わせるものを見せてくれるんです。
MAVに通っている人の中のかなりの割合が、ただ釣りするだけでなくスタッフとのふれあいや、ルアーフィッシングの知識や技術を習いたいと思って行っているんじゃないでしょうか。
そういう意味ではMAVは好きな人はとことん好きで、苦手な人は全く合わないエリアとも言えます。
話しかけられると集中力が切れる、ただ釣る事に専念したい人には落ち着かないエリアという印象しか残らないかもしれませんね。
この日は養田チーフが話しかけてくれました。
「どんな感じですか。」
「まぁ、ぼちぼちです。」
「何でやってるんですか。」
「あー、自作ルアーのお試しをしているんです。」
「ふむ。」
「スローシンキングタイプのプラグでフォールを食わせようかなと。」
「釣れてます?」
「7-8匹ですね、けっこうしぶいです。」
隣でじぃーっと見てくれていました。
ルアーが手元に戻ったときに形を見ながら。
「これけっこう軽いんで巻いてくるとすぐ浮き上がっちゃうんですよね。」
「スナップ側のアイを上につけてみるのはどうかな?」
「上に?」
「ボディの横に付ける形でね。」
「ふむ。」
「そうすれば重心が下がるから浮き上がり難くなるかもね。」
「なるほど。」
話しながらキャスト続けていたらフッキングしました。
養田チーフはデジカメで写真を撮ってくれました。
「こういう風に持って。」
釣り人とトラウトとルアーが見やすく写る撮りかたを教えてくれました。
撮った後デジカメの画像を見せてもらったら、自分の顔とトラウトとチョコビィSSがはっきりと見えて、なかなかかっこいい写真でした。
「この撮り方いいですねー、ルアーまではっきり見えますね。」
「写し方も工夫してるんですよ。お客さんはHPの写真をけっこう見てるんです。あの時使っていたルアーは何?とか、なんであそこにシンカー貼ってるのとか、見たことないルアーだけどアレは何?とか良く聞かれるんですよ。なのでルアーもはっきり見えるように撮ってます。」
「なるほど。」
写真の撮り方まで勉強になります。
「そういえば、去年お勧めだったZAGGER50F1ボトムチューンを最近良く使わせてもらってますがあれはよく釣れますね。」
「あれは今年もかなりいいですよ、良く釣れるという人が多いです。」
「他のエリアで試してみましたがバッチリでしたよ。」
「そうなんですよねー。ここだけじゃなくて他でも釣れるらしいですね。できればここで釣って欲しいんですけど。」
「そうですよね。」
「実はあれはここでのシークレットの釣り方だったんですよ、最初は。」
「えーでも動画で公開してたじゃないですか。」
「いやぁ、あの時期ネタがなくてね・・・。」
そういう理由だったんですね、あの動画は。
「今年もああいう面白いルアーとかないんですか?」
「んー今年はねぇ、ZAGGERのボトムチューンと似た様なルアーが出てそれお勧めしています。」
「へー。」
「ブラスイットミノーボトムリッターって言うんですけどね。」
「その名前だとアイジェットリンクさんですね。」
「そうそう、着底で同じ様に前傾姿勢になるんですが、左右にダートするんです。」
「そういえばZAGGER50F1ボトムチューンは真っ直ぐに引っ張られてきますねね。」
「はい。なので真っ直ぐのZAGGERと左右に振れるボトムリッターの2本立てがいい感じです。」
「今度試してみます。」
隣に居た人に身振り手振りで釣り方を教えていたところをパシャ。

自作ルアーの改良のヒントをくれて、写真の撮り方から新しいお勧めルアーの話までしてくれてやっぱり養田チーフ最高です!
さてチョコビィSSで続けます。
しばらくして浮き上がりに食いついてくれました。

昼を過ぎて暖かくなってきましたが一向に活性は上がった感じがしません。
こりゃあ一日中こんな感じかなぁ。
まぁのんびり釣りできるからいいけどね。
忘れた頃にポツリと釣れる感じです。

続けていたら、場内整備を行いますので御協力お願いします、とのアナウンス。
何を整備するんだろう??
と思っていたらすぐそばまで車が来ました。

足場の悪いところにジャリを入れていました。
ちょっとぬかるんだ感じだったのでナイスでした。
足元も安定したので気合を入れなおして続けます。



なんとか集中力が切れない程度のペースで掛かってくれました。
そしてアンヴィレ道場の時間になりました。
参加者は20人くらい。
何回も参戦してますが、今まで勝ったことはありません。
引き分けが何回かある程度かな。

まぁ、勝つために必死になるとかないですからね。
基本的にはいつもどおりそのまま普通に続けます。
30分で3匹も釣れたら10時間で60匹釣れちゃいますからね。
3匹以上なんて自分的には無理な話です。
この日は時間内で1匹だけ釣れました。

対戦者はチッチマン氏で6匹釣り上げてました。 (すごいですね)
引き分けがお一人で他は全員負けでした。
こういうお祭り的イベントも楽しいですよね。
自分は大会とか競技フィッシングにはほとんど興味がないんですが、アンヴィレ道場は言ってみれば身内のコーヒーマッチみたいな物でみんなで楽しく遊びましょう的なイベントなんですよね。
アンヴィレ道場が終わるとあとは夕暮れまですぐなんですよね。
帰る人も増えるので釣り座があちこち空き始めます。
上池側に回ってみました。
滝前の岩付近を狙ってみます。
数投したところでフッキング。

やっぱりボトムからの巻上げできました。
あたりがたまにくるのでそこで粘りました。
しばらくしてまた乗りました。

その後はあたりが遠のきましたが投げる方向を変えながら粘っていたらスタッフがペレットを巻き始めてくれました。
ただここのペレットってよく分からないんですよね。
巻いても水面にバシャバシャっと来ないんです。
沈むタイプのペレットだからなんでしょうか。
でも那須高原LFや大崎つりぼりも沈むペレットですけど水面は賑やかになるんですよね。
魚影が薄いからってことはまずないと思いますし、深いからなんでしょうかねぇ。
でもトラウトにしてみれば他のトラウトよりも先にエサにありつくためには少しでも速くペレットに食いつこうとすると思うんだけどなぁ。
そうすれば必然的に表層付近での奪い合いが起こる気がします。
正直謎です。
いずれにしてもペレットに合わせてチョコビィを打ち込みましたが反応は見られませんでした。
今回はペレットタイムは1匹も取れませんでした。
しょうがないのでボトムの釣りに戻り、なんとかもう1匹。

だんだん日が落ち始めました。
残り時間が少なくなってきました。
ここまで19匹だったので、なんとかもう1匹釣って20匹にしたいと思い粘りました。
思いが通じたのか、暗くなり始めた頃にヒット。
慎重に寄せたつもりがジャンプと同時にバラしでしまいました。
くやしーーーー。
なんとかもう1匹! と粘ります。
周りはかなり暗くなってきました。
噴水に近寄りその付近にルアーを落とします。
!!
なんと最後に根掛かり・・・・・
まさか、このタイミングでもう1個チョコビィをロストするのはきつすぎます。
なんとかフックを外そうとロッドを振り上げビュンビュンあおりました。
人が少なくなって居たので場所を変えながらビュンビュンしましたがはずれません。
もう1匹釣りたかったところでバラして、その直後の根掛かりです。
もうムキになって外そうとしてロッドを振り回しました。
その時。
なんかラインの先の方がヘンなんです。
水面に入るあたりに何かあります。
あれなんだろう??
最初は水中に残されていたラインかなんかにフックが引っかかって、引っ張ることによってそれごと水面に出てきたのかと思いました。
薄暗くてはっきりと何なのかは分かりませんでした。
ロッドを大きくあおってみると。
あれ? 手応えがヘンだ。
そしてロッドを見てみたら!!
ティップがありませんでした。
なんとロッドをあおっているうちに継ぎ目ではずれてティップの部分がラインを伝って水没していたのです。
水面に見えていたのはその一部のようでした。
正直、途方に暮れました。
ラインの先端のルアーは根掛かっていて、ロッドのティップはその付近の水中です。
どうやって回収すればいいんでしょうか?
呆然としたまま、まず自分がやったことはロッドのベリーの部分をラインごと水中に入れて左右にゆすったんです。
こっちを下にしたらティップが伝って戻ってくるかもしれない!
バカですね。
戻ってくるわけありません。
第一ルアーは水底ですから、ベリーを水中に入れてもこっちが下になるわけないですよね。
どうしようか悩んでいるうちにあたりはどんどん暗くなりました。
ティップって水に浮くんだったかな・・・
どうだったか自信がありませんがもし浮くんなら噴水からの流れに乗ってくるかもしれません。
もうどうしようもなかったのでラインを引っ張ってブレイクさせました。
シーン。
水面には何も浮かんできませんでした。
最後に欲張ったせいで、チョコビィだけじゃなくロッドのティップまで水没させてしまいました。
ポンド内にとんでもない物を置いてきてしまってトラウトもびっくりしているでしょう。
途方に暮れながらも諦めて帰ることにしました。
帰り際に養田チーフを見つけて聞いてみました。
「スミマセン。ロッドのティップって水に浮かびますか?」
「んー、浮かびませんね。どうしました?」
「暗くなってから根掛かり外そうとしてたら、気付かないうちにティップがはずれて水の中にいちゃったんです。」
「あらら。」
「そのままラインブレイクしたんで水没してしまったようです。」
「落ちた場所にも寄りますが、回収は難しいでしょうねぇ。」
「ですよね・・・」
「とりあえず紛失物として記載していってください。」
「はい。」
管理棟で紛失物ノートに名前と住所と連絡先を書きました。
「明日明るくなったら少し探して見ますね。」
「お願いします。」
「見つかったら連絡しますね。」
「はい。」
「出てくるとすれば2-3日以内でしょうけどね。」
(ちなみに1週間たちますが連絡はありません。)
最終的には19匹、全部ニジマスでした。
ルアーはチョコビィSSだけを使いました。
落ちパクや表層中層でのアタックはほぼなかったので、全てボトムで釣れました。
9時間で19匹。
どう評価すべきでしょうね。
やや寂しい釣果と言えますが、寒くて活性が上がらない中、色も換えずに同じルアーで釣り続けたとしてこれ以上釣れるのかと考えた時、なかなかむずかしいかなという気もします。
少なくともボトムでもこの程度は釣れる潜在能力があることが分かったのは収穫でした。
いずれ色を揃えて、若干形も変えて目先を変えながら挑戦してみたいところです。
放流直撃は1匹のみでした。
チョコビィでの放流狙いはきびしいですね。
素直に効果的なスプーンに換える方が吉でしょう。
ペレットタイムは惨敗でした。
なかなか簡単にはいきませんね。
とにかく今日の教訓は、
欲張りは事故の元!!
これに尽きますね。
はぁ・・・
お別れショットは、大事なロッドの一部が眠っている中池の様子です。

家に帰ってからロッドの事を奥さんに報告しました。
「池から神様が出てこなかった?」
「はぁ?」
「あなたの落とした竿は金の竿かそれとも銀の竿か?」
「・・・・」
「正直に答えないとダメよー。」
「そんなの出てくるかいっ!!」
まぁ、奥さんが明るい人でとりあえずは助かります。
さてと、ロッドが1本は折れたままで、もう1本もダメになっちゃったなぁ。
どうしようかなぁ。
今回は単独釣行です。
前回の大崎つりぼりで、自作ルアー(チョコビィSS)のボトム用プラグとしての可能性を感じました。
チョコビィSSのリフト&フォールやレンジキープ、底からの巻き上げでのアピールが他のエリアでも通用するのかどうか試してみたくなりました。
この時期にボトムの反応がいいエリアはどこか考えた時に、真っ先に浮かんだのがMAVでした。
なにせバベルを筆頭とするボトム攻めの総本山。
自分は縦釣りはほとんどしないしボトムの釣りは得意じゃないんですが、この時期のMAVでの釣りは嫌でもボトムの釣りをしないわけには参りません。
しつこくマイクロスプーンでボトム付近を狙って、いったい何個のスプーンを根掛かりでここの中池に沈めたことか・・・
今回はチョコビィSS縛りでいってみることにしました。
ほんとにボトムでいい仕事をしてくれるんでしょうか、気になるところです。
当日朝は6時半過ぎに出発。
実はこの日の朝に香川真司出場のManU戦を4時半から見てしまったんですよね。
その関係で出発が遅れてしまいました。
天気は晴れ、出発時の気温は-1度でした。

上武道路を通って赤城山南面に向かいます。
8時頃にMAVに到着しました。

この日はとても寒かったんですがいい天気だったからか、平日なのにかなりの数のお客さんが来ていました。
駐車場から見た赤城山。

個人的にはMAVの駐車場は絶好の赤城山観察スポットだと思うんですよね。
特に駐車中の車が少ない時は広々とした空間から、電柱や電線や木々などの障害物もなく赤城山のほぼ全景が一望できます。
自分はそれほどいろんな角度から赤城山を見続けてるわけじゃないので詳しくありませんが、赤城の山々がいい角度で重なり合って、全く邪魔物もなく間近から全景が見られるって意味ではここが最高の場所の一つだと思います。
特に冬の早朝、山頂に淡く冠雪、日が昇り始めて山頂付近から明るく輝き始める、ほんのちょっとの時間がとてもステキで冬のMAVの魅力の一つだと自分では楽しみにして来ます。
これは寒い冬でもアサイチから頑張るアングラーだけに許された特権かもしれませんね。
日の出の頃合にMAVの駐車場に居る事がある方は、タックルの準備に気がいっちゃてるかもしれませんが、しばしの間手を休めて赤城山の景観を楽しむことをお勧めしますよー。
タックルの準備をしてから管理棟に向かいます。


一日券を購入してさっそくポンドに向かいます。

日が昇り、日が当たっている所はポカポカしていたんですが、日陰の部分はかなり寒く、一部の水面にはまだ氷が浮かんでいました。
MAVのシンボル、ポンド中央の噴水。

大半の人がこの噴水付近のボトムを狙います。
今回は土手側のMegabass看板前に釣り座を決めました。
通路からの階段を降りたところです。
MAVは平日だと放流は午前と午後の2回くらいで、不定期気味にペレット撒きをしてくれます。
ここの放流は赤金系のハデハデカラーにメチャメチャ反応してくれます。
しかし、今回は放流も全てチョコビィSSで続けるつもりです。
ペレット撒きも当然チョコビィSSで狙う予定です。
ポンドの状況です。
さっそくチョコビィSSを噴水付近に投げ込んでみました。
この日使用したのは前回の大崎つりぼりで使ったのと同じ物です。
ほぼ同じ物を3個用意していたのでそのまま持ってきました。
今回は3個ともにシンカーを3枚貼ってスローシンキングに設定しています。
MAVは水質はステインなので10cmくらい潜るともうルアーは見えなくなります。
何回かキャストしてみました。
着水後にフォールさせてまずは底を取る練習をしました。
今回はボトムだけの予定でしたのでカウントもせずにとにかくフォールで着底させました。
着底後にリフト&フォールを試してみました。
少し巻いてゆっくり沈める、少し巻いてゆっくり沈める。
時々コツンとあたりがありますが、掛けられるほどじゃありません。
しばらくリフト&フォールを行っていたら、フォール中にクククッときました。
急いで巻くといい手応え。
しっかり乗ってくれました。

とりあえずMAVのボトムで1匹目。
ここのボトムでもチョコビィSSに食いついてくれたことにひと安心でした。
しかし水温が低そうなこの日はあんまりトラウトの反応は良くなさそうです。
近くで縦釣り(たぶんバベル)してる人はまずまずいいペースで釣れてましたが、巻きの人たちはけっこう苦戦しているような印象でした。
自分もその後は苦戦です。
たまに弱いあたりはあるんですが、なかなかフッキングには至りません。
この日は明らかにトラウトはボトムでじっとしている感じでした。
当然のことながら落ちパクはなく、フォールも上の方ではあたりは全くありませんでした。
リフト&フォールでなかなか乗らなかったので、レンジキープしながらボトムトレースしてみました。
しかしこれも同じ様にコツンとたまにくるんですがなかなか乗りきらず。
ラインをジーっと見ながらの釣りでしたが、あまりラインであたりを取るのは得意ではありません。
もしかしたらフォール中や、ボトムトレース中に実はあたりがきてたのかもしれません。
今シーズンから大物対策としてナイロン4lbをスタンダードにしているのですが、ナイロン2.5lbで来てた時と比べるとかなり手応えが違いますね。
繊細なボトム釣りにはやっぱり太すぎる印象でした。
明らかにロッドに伝わってきたあたりしか掛けられていなかった様な気がします。
それでもボトムの少し上くらいのレンジをキープしてゆっくり巻いていたらしばらくして乗りました。

ほとんどステイ直前って感じのデッドスローでもう1匹。

どうにかポツポツ釣れてくれます。
今度は巻上げを試します。
底を取った後、少し速めに巻いてみました。
なんとなくプラグが浮いてきているような手応えも感じます。
かなり速めに巻いたら水面下に見えてきました。
その速さを覚えておいて、それより少し遅めに巻いてみます。
かなり巻き上がったかなと思ったら、一旦止めて底まで落として繰り返します。
結果的にはこの日はこれが一番反応良かったです。
巻いたり止めたりを繰り返すと、リフト&フォールと似たような操作になりますが、狙いどころは逆になります。
リフト&フォールは基本的にフォール中にバイトを誘う感じです。
巻き上げは底から浮き上がる時にトラウトを誘います。
まぁ、あくまでこれは自分勝手な感覚ですけどね。
でもこういうイメージとか思い込みって大切ですよね。
管釣りって言ってみれば想像力の遊びみたいなもんですからね。
クリアーポンドはいざしらず、大半のポンドはトラウトのフッキングは見えないところで発生します。
フッキングに至るまでのルアーの動き、トラウトが反応し始めてからルアーのそばに寄って来るまでの動き、いざバイトするタイミング、フックを咥くわえてからのトラウトの動き、これらの全部が見えないところで行われているのです。
それを頭の中で構築しながらおそらく水の中で起こっているであろう出来事を想像するわけです。
クリアーポンドなら、それらが目の前で再現されるわけですから、ワクワクしますよね。
サイトフィッシングが楽しいのは、普段いろいろ想像しながら行っているフッキングに至るまでの水の中での出来事を、リアルに再現してくれるからです。
想像していたのと同じ事もあれば予想外の事も行われていたりしますよね。
巻き上げる時はどのタイミングでバイトしてくるのでしょうか?
実際に見えていないので断言はできませんが、ルアーを巻き上げ始めて少し上がったところでのバイトが多いような気がしました。
底から離れた瞬間よりも、底から数センチのところを横に動きながら徐々に上がっていく時ですね。
トラウト目線で見ればどうみえるんでしょうか。
この時期のトラウトは水温の低い表層付近を避けて、やや暖かいボトムに落ち着いています。
と言ってもお腹を水底にべったりくっ付けているわけではなく、底から数cmくらいの高さを維持していると思われます。
となるとトラウトの目線の高さはおそらく水底から5-10cmくらいなのではないでしょうか。
ボトムバンプはこの高さを意識していると思います。
水底から急に目線の高さまでスプーンが浮いてきてまた沈むわけですから、トラウトはこれはなんだろうと不思議に感じるはずです。
人間なら手で触ってみたくなるところです。
トラウトは手を出す代わりに、一番感覚が発達した口を使うことになります。
実際のところ、エサに全く似てないルアーにトラウトが食いついてくるメカニズムは未だに完全には解明されておりません。
トラウトの好奇心や攻撃性が刺激されることによりアタックするのだというのがよく言われるところですが、おそらくそうなんでしょうね。
そうであれば完全に底まで落ちたルアーが、徐々に浮き上がってきてトラウトの目線の高さに届いたところが最もトラウトの興味を引くことになるのかもしれませんね。
そう考えるとどんなルアーでも少し巻き上げて、底から10cmくらいの高さの間を浮いたり、沈んだり、徐々に上がったり、徐々に下がったりするのがやっぱり効果的と言っていいのかもしれません。
チョコビィSSの巻き上げでポツポツと数匹掛かりました。


しかしなかなか連発とはいきません。
繰り返していたらついにやってしまいました、根掛かり・・・
噴水の根元に打ち込んだつもりが思ったより飛んでしまいました。
たぶん噴水そのものに絡んだ感じです。
懸命にビュンビュンとロッドを振って外そうとしましたが無理でした。
最後にブレイク覚悟で引っぱったら、予想通りにラインブレイク。
チョコビィSS1個ロストとなりました。
残り2個となったので慎重に続けました。
その時1回目の放流となりました。
場所は中池と下池の間のアウトレットの付近と川側の2箇所でした。

山ちゃんが豪快に投げ込みました。
やや遠かったのでピン惚け気味でしたね。
空中のトラウトの数を数えたらだいたい25匹くらい。
1回の放流で2か所で約50匹。
1日に2回だと約100匹くらいの放流量のようですね。
放流量としては多い方なんでしょうか。
これを毎日入れていくんですが、それ以上に釣られますからねぇ。
そんなことを考えながら続けます。
放流狙いと言っても、チョコビィSSなのでどうしようかと思いました。
とりあえず表層付近の速巻きをしてみましたが、反応ありませんん。
少しタナを落として巻いてみましたが全然ダメでしたねぇ。
特にやり方を変えずに今まで通りボトム狙いでいいのかな。
そう思ってボトムまで落としてゆっくり巻いてみました。
クックックッ、とはっきりしたあたりがきました。

とてもイキのいいフレッシュな印象だったので放流された個体かもしれませんね。
ただ放流時にはこれ1匹のみ。
放流狙いならやっぱり普通に赤金スプーンの方が断然いいですね。
チョコビィは放流狙いの使い道はなさそうです。
MAVはほんとに人気ありますね。
平日でも普通に20人-30人はいますね。
ポンドそのものは初めて来た人はびっくりするくらい狭いし、変な形をしているし、障害物はあるし、水質もステインで特別綺麗なわけではありません。
大物も多くはないし、根掛かりも良くします。
なんでこんなに人気があるんでしょうか?
MAVの最大の魅力はスタッフの方たちの人柄です、間違いなく。
人気者の山ちゃんや養田チーフにはお世話になっている人が多いと思われます。
自分は特に養田チーフの大ファンなんですよね。
Fドラッグやスイッチバックの開発者であることからも分かるようにルアーフィッシングに関する知識や経験が豊富で、すごい方だと思います。
ロッド操作やルアーのチューニングから、ポンド内のトラウトの状況の見方等々、多岐にわたっていろんなことをアドバイスしてくれます。
MAVのスタッフは一日のうちに何回もポンドに足を運び、お客の一人一人に声をかけてくれます。
・今日はどんな感じですか?
・釣れてますか?
・クランクですか?
こんな感じで話しかけてくれます。
釣れてますよー、と答えるとあたりルアーは何?、今日は中層がいいみたいですよ、あたり減るようなら青銀を試してみて、向こうで小さなクランクで入れ食いしてたみたいですよ。
こんな感じで情報をくれたりします。
今日はイマイチ釣れてませんと答えると、それこそ待ってましたとばかりに、何で釣ってるの?から始まって、そういう時はこうすると良いみたいですよと、いろいろアドバイスをしてくれて、ちょっとロッド貸してみてとその人のロッドを使ってお手本を見せてくれます。
始めたての人は言うに及ばず、ある程度慣れてきた人でも必ず一つは、なるほどこうすればいいんだーっと思わせるものを見せてくれるんです。
MAVに通っている人の中のかなりの割合が、ただ釣りするだけでなくスタッフとのふれあいや、ルアーフィッシングの知識や技術を習いたいと思って行っているんじゃないでしょうか。
そういう意味ではMAVは好きな人はとことん好きで、苦手な人は全く合わないエリアとも言えます。
話しかけられると集中力が切れる、ただ釣る事に専念したい人には落ち着かないエリアという印象しか残らないかもしれませんね。
この日は養田チーフが話しかけてくれました。
「どんな感じですか。」
「まぁ、ぼちぼちです。」
「何でやってるんですか。」
「あー、自作ルアーのお試しをしているんです。」
「ふむ。」
「スローシンキングタイプのプラグでフォールを食わせようかなと。」
「釣れてます?」
「7-8匹ですね、けっこうしぶいです。」
隣でじぃーっと見てくれていました。
ルアーが手元に戻ったときに形を見ながら。
「これけっこう軽いんで巻いてくるとすぐ浮き上がっちゃうんですよね。」
「スナップ側のアイを上につけてみるのはどうかな?」
「上に?」
「ボディの横に付ける形でね。」
「ふむ。」
「そうすれば重心が下がるから浮き上がり難くなるかもね。」
「なるほど。」
話しながらキャスト続けていたらフッキングしました。
養田チーフはデジカメで写真を撮ってくれました。
「こういう風に持って。」
釣り人とトラウトとルアーが見やすく写る撮りかたを教えてくれました。
撮った後デジカメの画像を見せてもらったら、自分の顔とトラウトとチョコビィSSがはっきりと見えて、なかなかかっこいい写真でした。
「この撮り方いいですねー、ルアーまではっきり見えますね。」
「写し方も工夫してるんですよ。お客さんはHPの写真をけっこう見てるんです。あの時使っていたルアーは何?とか、なんであそこにシンカー貼ってるのとか、見たことないルアーだけどアレは何?とか良く聞かれるんですよ。なのでルアーもはっきり見えるように撮ってます。」
「なるほど。」
写真の撮り方まで勉強になります。
「そういえば、去年お勧めだったZAGGER50F1ボトムチューンを最近良く使わせてもらってますがあれはよく釣れますね。」
「あれは今年もかなりいいですよ、良く釣れるという人が多いです。」
「他のエリアで試してみましたがバッチリでしたよ。」
「そうなんですよねー。ここだけじゃなくて他でも釣れるらしいですね。できればここで釣って欲しいんですけど。」
「そうですよね。」
「実はあれはここでのシークレットの釣り方だったんですよ、最初は。」
「えーでも動画で公開してたじゃないですか。」
「いやぁ、あの時期ネタがなくてね・・・。」
そういう理由だったんですね、あの動画は。
「今年もああいう面白いルアーとかないんですか?」
「んー今年はねぇ、ZAGGERのボトムチューンと似た様なルアーが出てそれお勧めしています。」
「へー。」
「ブラスイットミノーボトムリッターって言うんですけどね。」
「その名前だとアイジェットリンクさんですね。」
「そうそう、着底で同じ様に前傾姿勢になるんですが、左右にダートするんです。」
「そういえばZAGGER50F1ボトムチューンは真っ直ぐに引っ張られてきますねね。」
「はい。なので真っ直ぐのZAGGERと左右に振れるボトムリッターの2本立てがいい感じです。」
「今度試してみます。」
隣に居た人に身振り手振りで釣り方を教えていたところをパシャ。

自作ルアーの改良のヒントをくれて、写真の撮り方から新しいお勧めルアーの話までしてくれてやっぱり養田チーフ最高です!
さてチョコビィSSで続けます。
しばらくして浮き上がりに食いついてくれました。

昼を過ぎて暖かくなってきましたが一向に活性は上がった感じがしません。
こりゃあ一日中こんな感じかなぁ。
まぁのんびり釣りできるからいいけどね。
忘れた頃にポツリと釣れる感じです。

続けていたら、場内整備を行いますので御協力お願いします、とのアナウンス。
何を整備するんだろう??
と思っていたらすぐそばまで車が来ました。

足場の悪いところにジャリを入れていました。
ちょっとぬかるんだ感じだったのでナイスでした。
足元も安定したので気合を入れなおして続けます。



なんとか集中力が切れない程度のペースで掛かってくれました。
そしてアンヴィレ道場の時間になりました。
参加者は20人くらい。
何回も参戦してますが、今まで勝ったことはありません。
引き分けが何回かある程度かな。

まぁ、勝つために必死になるとかないですからね。
基本的にはいつもどおりそのまま普通に続けます。
30分で3匹も釣れたら10時間で60匹釣れちゃいますからね。
3匹以上なんて自分的には無理な話です。
この日は時間内で1匹だけ釣れました。

対戦者はチッチマン氏で6匹釣り上げてました。 (すごいですね)
引き分けがお一人で他は全員負けでした。
こういうお祭り的イベントも楽しいですよね。
自分は大会とか競技フィッシングにはほとんど興味がないんですが、アンヴィレ道場は言ってみれば身内のコーヒーマッチみたいな物でみんなで楽しく遊びましょう的なイベントなんですよね。
アンヴィレ道場が終わるとあとは夕暮れまですぐなんですよね。
帰る人も増えるので釣り座があちこち空き始めます。
上池側に回ってみました。
滝前の岩付近を狙ってみます。
数投したところでフッキング。

やっぱりボトムからの巻上げできました。
あたりがたまにくるのでそこで粘りました。
しばらくしてまた乗りました。

その後はあたりが遠のきましたが投げる方向を変えながら粘っていたらスタッフがペレットを巻き始めてくれました。
ただここのペレットってよく分からないんですよね。
巻いても水面にバシャバシャっと来ないんです。
沈むタイプのペレットだからなんでしょうか。
でも那須高原LFや大崎つりぼりも沈むペレットですけど水面は賑やかになるんですよね。
魚影が薄いからってことはまずないと思いますし、深いからなんでしょうかねぇ。
でもトラウトにしてみれば他のトラウトよりも先にエサにありつくためには少しでも速くペレットに食いつこうとすると思うんだけどなぁ。
そうすれば必然的に表層付近での奪い合いが起こる気がします。
正直謎です。
いずれにしてもペレットに合わせてチョコビィを打ち込みましたが反応は見られませんでした。
今回はペレットタイムは1匹も取れませんでした。
しょうがないのでボトムの釣りに戻り、なんとかもう1匹。

だんだん日が落ち始めました。
残り時間が少なくなってきました。
ここまで19匹だったので、なんとかもう1匹釣って20匹にしたいと思い粘りました。
思いが通じたのか、暗くなり始めた頃にヒット。
慎重に寄せたつもりがジャンプと同時にバラしでしまいました。
くやしーーーー。
なんとかもう1匹! と粘ります。
周りはかなり暗くなってきました。
噴水に近寄りその付近にルアーを落とします。
!!
なんと最後に根掛かり・・・・・
まさか、このタイミングでもう1個チョコビィをロストするのはきつすぎます。
なんとかフックを外そうとロッドを振り上げビュンビュンあおりました。
人が少なくなって居たので場所を変えながらビュンビュンしましたがはずれません。
もう1匹釣りたかったところでバラして、その直後の根掛かりです。
もうムキになって外そうとしてロッドを振り回しました。
その時。
なんかラインの先の方がヘンなんです。
水面に入るあたりに何かあります。
あれなんだろう??
最初は水中に残されていたラインかなんかにフックが引っかかって、引っ張ることによってそれごと水面に出てきたのかと思いました。
薄暗くてはっきりと何なのかは分かりませんでした。
ロッドを大きくあおってみると。
あれ? 手応えがヘンだ。
そしてロッドを見てみたら!!
ティップがありませんでした。
なんとロッドをあおっているうちに継ぎ目ではずれてティップの部分がラインを伝って水没していたのです。
水面に見えていたのはその一部のようでした。
正直、途方に暮れました。
ラインの先端のルアーは根掛かっていて、ロッドのティップはその付近の水中です。
どうやって回収すればいいんでしょうか?
呆然としたまま、まず自分がやったことはロッドのベリーの部分をラインごと水中に入れて左右にゆすったんです。
こっちを下にしたらティップが伝って戻ってくるかもしれない!
バカですね。
戻ってくるわけありません。
第一ルアーは水底ですから、ベリーを水中に入れてもこっちが下になるわけないですよね。
どうしようか悩んでいるうちにあたりはどんどん暗くなりました。
ティップって水に浮くんだったかな・・・
どうだったか自信がありませんがもし浮くんなら噴水からの流れに乗ってくるかもしれません。
もうどうしようもなかったのでラインを引っ張ってブレイクさせました。
シーン。
水面には何も浮かんできませんでした。
最後に欲張ったせいで、チョコビィだけじゃなくロッドのティップまで水没させてしまいました。
ポンド内にとんでもない物を置いてきてしまってトラウトもびっくりしているでしょう。
途方に暮れながらも諦めて帰ることにしました。
帰り際に養田チーフを見つけて聞いてみました。
「スミマセン。ロッドのティップって水に浮かびますか?」
「んー、浮かびませんね。どうしました?」
「暗くなってから根掛かり外そうとしてたら、気付かないうちにティップがはずれて水の中にいちゃったんです。」
「あらら。」
「そのままラインブレイクしたんで水没してしまったようです。」
「落ちた場所にも寄りますが、回収は難しいでしょうねぇ。」
「ですよね・・・」
「とりあえず紛失物として記載していってください。」
「はい。」
管理棟で紛失物ノートに名前と住所と連絡先を書きました。
「明日明るくなったら少し探して見ますね。」
「お願いします。」
「見つかったら連絡しますね。」
「はい。」
「出てくるとすれば2-3日以内でしょうけどね。」
(ちなみに1週間たちますが連絡はありません。)
最終的には19匹、全部ニジマスでした。
ルアーはチョコビィSSだけを使いました。
落ちパクや表層中層でのアタックはほぼなかったので、全てボトムで釣れました。
9時間で19匹。
どう評価すべきでしょうね。
やや寂しい釣果と言えますが、寒くて活性が上がらない中、色も換えずに同じルアーで釣り続けたとしてこれ以上釣れるのかと考えた時、なかなかむずかしいかなという気もします。
少なくともボトムでもこの程度は釣れる潜在能力があることが分かったのは収穫でした。
いずれ色を揃えて、若干形も変えて目先を変えながら挑戦してみたいところです。
放流直撃は1匹のみでした。
チョコビィでの放流狙いはきびしいですね。
素直に効果的なスプーンに換える方が吉でしょう。
ペレットタイムは惨敗でした。
なかなか簡単にはいきませんね。
とにかく今日の教訓は、
欲張りは事故の元!!
これに尽きますね。
はぁ・・・
お別れショットは、大事なロッドの一部が眠っている中池の様子です。

家に帰ってからロッドの事を奥さんに報告しました。
「池から神様が出てこなかった?」
「はぁ?」
「あなたの落とした竿は金の竿かそれとも銀の竿か?」
「・・・・」
「正直に答えないとダメよー。」
「そんなの出てくるかいっ!!」
まぁ、奥さんが明るい人でとりあえずは助かります。
さてと、ロッドが1本は折れたままで、もう1本もダメになっちゃったなぁ。
どうしようかなぁ。
Posted by Rose.T at 00:30│Comments(6)
│宮城AV
この記事へのコメント
こんにちは^^
MAV釣行お疲れさまでした
一日自作で通したのですか!
その根性、さすがです^^
最後に根がかりとティップのダツリが重なっちゃって不運でしたねぇ
MAVだとボトムを突っつく人が多いのでガイドにひっかかって出てきそうな気もしますが・・・
最後の奥様の対応、素敵ですね^^
MAV釣行お疲れさまでした
一日自作で通したのですか!
その根性、さすがです^^
最後に根がかりとティップのダツリが重なっちゃって不運でしたねぇ
MAVだとボトムを突っつく人が多いのでガイドにひっかかって出てきそうな気もしますが・・・
最後の奥様の対応、素敵ですね^^
Posted by ひでぱぱ at 2013年02月09日 12:56
ひでぱぱさん、こんばんは。
この後の釣行も含めて3回連続自作縛りでやってます。
全く市販品を使わなくなってしまいました。
凝り性なんで、コレっと思うとそればっかりになっちゃうんですよね。
ボトム攻めてティップは釣り上げてくれる人いますかねぇ。
そうなったらうれしいんですが。
奥さんの対応は・・・ 素敵なんでしょうか・・・
この後の釣行も含めて3回連続自作縛りでやってます。
全く市販品を使わなくなってしまいました。
凝り性なんで、コレっと思うとそればっかりになっちゃうんですよね。
ボトム攻めてティップは釣り上げてくれる人いますかねぇ。
そうなったらうれしいんですが。
奥さんの対応は・・・ 素敵なんでしょうか・・・
Posted by Rose.T
at 2013年02月09日 19:57

こんばんは。
ひでぱぱさんと同じ反応して良いですか?
「一日自作ルアー投げ続けられたんですか!?」
釣果をルアーチェンジで得ようとするヘタレな私にはできません…
ティップ水没ロストは不幸でしたね…
私の友人はキャスト時にティップを後方に飛ばし、ルアーとティップをロストしました…
今度MAV釣行の際には同じ釣り座でボトム攻めときます。
ところでチョコビィをダブルリングにする理由って何でしょうか?
そもそもダブルリングは回転しづらいクランクのバラシ防止策ですよね?
リップもなく容易に回転しそうなチョコビィには…
ならば本体とフックの距離は近いほうが良いとおもうのですが如何でしょうか?
ひでぱぱさんと同じ反応して良いですか?
「一日自作ルアー投げ続けられたんですか!?」
釣果をルアーチェンジで得ようとするヘタレな私にはできません…
ティップ水没ロストは不幸でしたね…
私の友人はキャスト時にティップを後方に飛ばし、ルアーとティップをロストしました…
今度MAV釣行の際には同じ釣り座でボトム攻めときます。
ところでチョコビィをダブルリングにする理由って何でしょうか?
そもそもダブルリングは回転しづらいクランクのバラシ防止策ですよね?
リップもなく容易に回転しそうなチョコビィには…
ならば本体とフックの距離は近いほうが良いとおもうのですが如何でしょうか?
Posted by まっくす。
at 2013年02月09日 22:24

まっくす。さん、こんばんは。
一日中自作でやってもけっこう楽しいですよ。
気に入ったらとことん、って性格なんですよね。
もっとも気紛れなもんで、急に全く使わなくなったりすることもありますけどね。
ティップはもう諦めました・・・
最近、自分は高いロッド使うのは無理かなと感じています。
あまりにも折ったり、踏みつけたり、水没させたりと扱いが雑なので。
ダブルリングに関してはあんまり深く考えてませんでした。
ぶっちゃけ、ダブルの方がカッコいいかなと。
それと最近のクランクはダブルが多くなってきてるのでこの方が性能がいいのかな、程度の認識です。
後付けで理由を挙げてみると、
・フックの可動域が広がる。
・ボディの体積があるので、それなりに水抵抗があると思われるのでフックの自由度が高い方がやはりバレにくいかも。
・使い慣れているスプーン用フックが使える。
これくらいしか思い浮かびません。
確かに仰る通りシングルフックの方が掛かりが良いかもしれませんね。
今度シングルでやってみます。
大変ありがたい御指摘です!
気付いたことあったら言ってもらえるとほんと助かります。
一日中自作でやってもけっこう楽しいですよ。
気に入ったらとことん、って性格なんですよね。
もっとも気紛れなもんで、急に全く使わなくなったりすることもありますけどね。
ティップはもう諦めました・・・
最近、自分は高いロッド使うのは無理かなと感じています。
あまりにも折ったり、踏みつけたり、水没させたりと扱いが雑なので。
ダブルリングに関してはあんまり深く考えてませんでした。
ぶっちゃけ、ダブルの方がカッコいいかなと。
それと最近のクランクはダブルが多くなってきてるのでこの方が性能がいいのかな、程度の認識です。
後付けで理由を挙げてみると、
・フックの可動域が広がる。
・ボディの体積があるので、それなりに水抵抗があると思われるのでフックの自由度が高い方がやはりバレにくいかも。
・使い慣れているスプーン用フックが使える。
これくらいしか思い浮かびません。
確かに仰る通りシングルフックの方が掛かりが良いかもしれませんね。
今度シングルでやってみます。
大変ありがたい御指摘です!
気付いたことあったら言ってもらえるとほんと助かります。
Posted by Rose.T
at 2013年02月09日 23:19

おはようございます。
自作で1日貫くとは、男前な釣りをされますね!
チョコビィへの愛情を感じます。
ティップに関してはどの辺りで折れたかにもよりますがガイドに引っかかって釣り上げている人を何回か見たことがあるので希望を捨てずに気長に待てばきっと出てきますよ!
自作で1日貫くとは、男前な釣りをされますね!
チョコビィへの愛情を感じます。
ティップに関してはどの辺りで折れたかにもよりますがガイドに引っかかって釣り上げている人を何回か見たことがあるので希望を捨てずに気長に待てばきっと出てきますよ!
Posted by gi1
at 2013年02月11日 08:26

gi1さん、こんにちは。
なんかコリ過ぎですよね。
たまには今まで使っていたルアーもちゃんと使ってあげないとかわいそうですね。
ティップを釣り上げて人見たことあるんですか!
それは希望が持てるお言葉です。
ラインを釣ったら、ルアーのおまけ付きってのはよくありますよね。
なんかコリ過ぎですよね。
たまには今まで使っていたルアーもちゃんと使ってあげないとかわいそうですね。
ティップを釣り上げて人見たことあるんですか!
それは希望が持てるお言葉です。
ラインを釣ったら、ルアーのおまけ付きってのはよくありますよね。
Posted by Rose.T
at 2013年02月11日 11:52

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