那須高原ルアーフィールド7 《チョコビィの新型と旧型》

Rose.T

2013年02月19日 22:24

H25.2/14(木)に那須高原LFに行ってきました。

今回は奥さんと二人での釣行です。
那須高原LFは今シーズン早くも7回目となります。
前日に雪が降ったので少し心配しましたが、那須高原LFのHPで積雪はほとんどないとの情報を見て安心して行ってきました。

先日購入したニューロッド、カワセミラプソディ TULN-542ULの入魂も目的の一つでした。
硬いネイティブトラウトロッドではどんな釣りになるのでしょうか。
今後の戦力として十分やっていけるのでしょうか。


今回もチョコビィを少し改良。
・フック側を多く削ってやや円錐形にしました。
・スプレーではなく絵筆で絵具を塗ってみました。
・色付け後に色止めスプレーを塗布してから、仕上げのセルロースのドブ漬けを行いました。
・最初に貼るシンカーを7mmの大きい方にしました。
・シングルリングに変更してみました。



絵具はけっこう厚塗りしてみました。
シンカーを貼った後にコーティングやカラーリングするとボディの一部に組み込まれた感じで仕上がりがきれいになりますね。
仕上げのコーティングをするとテカリが出ますね。

合計で7色作ってみました。




自作ルアーを開始してから、けっこう家族が釣りに同行してくれるようになってます。
自分が楽しそうにルアーを作っているのを見て興味を持ってくれたのかもしれません。

特に奥さんは真似して自分でもルアーを作ると言いだしました。



「私のルアーでいっぱい釣れちゃったらどうしようかしら!?」

「たぶん釣れないから安心して。」

「お魚さんの気持ちになって作ればきっと食べてくれるよね。」

「そんなに簡単にいかないって。」

「お魚さんが女の子なら絶対ピカピカしたのに目がないはずよ。」

「それ君のことでしょ・・・」




何か感じる物があったらしく、熱心に自分のルアーを作り始めました。


そして2個ほど完成させたようです。



まずは、これ。




これがトラウト(女性)に人気のヒカリ物だそうです。

特にトラウトが適齢期ならば先を争って奪い合いだそうです。



んー・・ 



これで釣れるとは・・・




思えません・・・・・・・・






そして、さらに奇怪な物を作ってきました。



これです。







これは何なんでしょ、いったい??



「これの名前はブンブンよ。」

「はいっ? なんでブンブンなの??」

「蜂に似てるでしょ。」




なんでいきなりヒカリ物から蜂に飛ぶのかもはや理解できません。

しかもなぜ黄色いらせん構造なのか・・・



「ま、まぁ、遠くから見ると蜂に見えなくもないねぇ。」

「そうでしょー。」

「でもなんでいきなり蜂なの?」

「お魚さんって蜂食べるでしょ?」

「んーどうかなぁ、虫は食べるよね、確かに。」

「しかも、
これのテーマはDNAよ! 」

「はっ?」

「ほらこの2重らせんが重要なのよ。」




すみません。
この辺で自分は付いていけなくなりました。
本人はなんかDNAがツボだったらしく目を輝かせて説明しています。
いくら説明されてもなぜ管釣りでDNAなのかさっぱり分かりませんでした。



ちなみに奥さんの名誉のために言っておきますが普段はとてもまともな人です。
時々変わった思考回路を見せてくれるだけです。
本人は違うと否定していますがやや天然が入っているだけです。


とにかく自ら作った奇抜なルアー(と言えるのかどうか・・・)で釣るんだと張り切っているので、那須高原LFに一緒に向うことになりました。

当日朝は所用を済ませて8時前に出発しました。
天候は曇り、気温は3度くらいでした。



東北道を北上し、宇都宮を通り抜けます。
前回那須高原LFに来た時と違って積雪はほとんど見られませんでした。

途中で見えた那須の山々。



とても気持ちがいいドライブでした。

10時過ぎにエリアに到着しました。



前日の雪はほとんど残っていなくて、途中も道路に残雪はありませんでした。



天気は曇りなんですが意外と寒くなかったです。
最近恒例の、降雪した翌日のポカポカする日になりそうで嫌な予感がしました。

タックルを準備し、当然奥さんの昼寝用のイスも持って受付に向かいます。



受付とあいさつを済ませました。
ネットを一つ借りて1号池に向かいます。
入口そばのインレットが空いていたのでそこに入る事にしました。

ポンドの状況です。



天気はあいかわらずどんよりしているんですが物凄く寒いってほどではなかったです。


自分は新しいチョコビィF茶色で開始しました。
奥さんはどうやらDNA仕様(?)のブンブンで開始のようでした。

最初にインレットの水流付近のトップを狙ってみました。
流れの中や水流の切れ目にルアーを落としてみたら数回出ました。
乗らなかったんですが、思ったより反応してたので気合を入れてやってみました。
しかし反応したのは最初の数回だけで、徐々に反応しなくなってしまいました。
アクションを付けてみましたがダメでした。

トップは諦めてチョコビィSSに変更しました。
青や緑の新しい色をまずは使ってみました。

どちらもキャストを繰り返すとたまにコツンと小さなあたりがありました。
しかし掛けることはできませんでした。
あたりが全くないわけじゃないのでけっこう粘りましたが、明らかなバイトには至りませんでした。

パールピンクに替えてみました。
そしてシンカーを増やして、より速く沈む様にしてみました。
重くした理由はトラウトがゆっくりフォールにあまり反応していなかったからです。


那須高原LFの水質はクリアー寄りのステインです。
TALEXの偏光サングラスを使う様になってから、水中のトラウトの動きが使う前よりもはっきりと見えるようになりました。
岸から数メートルくらいまでのところならサイトフィッシングが可能となったんです。




チョコビィSSが着水してからフォールしている時のトラウトの反応を見ましたが、ゆっくり沈んでいくルアーにイマイチ反応してないんですよね。
逆にしっかり底に落としてからの巻き上げにはかなりのチェイスが見られました。
かなり速めに巻いてもチェイスしてくるトラウトがいました。

底をゆっくり巻いている時には上からついばむ様に突っついていました。
その時に手元にコツンとあたりを感じました。

つまりトラウトの反応が見られたのは、ルアーが底付近でユラユラしている時と巻き上げている時だったわけです。
なのでさっさと底まで落としてしまって、速巻きをしても浮きあがりにくくした方が効果的なんじゃないかと判断しました。

シンカーを増やしてSSよりも速く沈む様に調整しました。
チョコビィSって感じでしょうか。

これを遠投し、吹き出し口より向こうまで飛ばしました。
着水後、少しずつストップ&ゴーで巻き下げながら着底させました。
この日はフォール中のあたりはほとんど見られませんでした。

底に付いたら最初はゆっくりとリフト&フォール。
しかしリフト&フォールも効果なかったので、ゆっくりただ引きを繰り返しました。
レンジキープと巻き上げを意識してやってみました。

先程までよりあたりが多くなりました。
明らかにグググと乗りかけたりもしたんですが、どうしても完全には乗りません。
硬めのニューロッドの影響なのでしょうか。


いろいろ試しながら続けていたので全く釣れないまま時間だけが過ぎました。
奥さんはインレットで釣れないのに業を煮やしたのか、奥側の吹き出し口の近くに移動しました。
以前奥さんを連れて来た時に使った場所です。
いい印象が残っているのでしょうか。
今回もお互いに離れて釣りすることになりました。

自分は沈降速度を上げたり、色を替えたりしてようやくあたりが増えてきたのでもうひと工夫で乗ってくれそうな気がしました。
しかし粘ってはみたものの、その後はむしろ反応は落ちる一方になってしまいました。

何かいい手はないかだろうかと思ってトラウトを観察していたんですが、トラウトはけっこう中層を泳ぎ回り始めていることに気が付きました。
朝に開始した時は底の方に多くいて割とじっとしていたんですが、昼頃になって気温も上がってきた影響かかなり動きが出てきていたんですよね。

どうやらタナは中層に変化しているようです。
ボトムの反応が落ち始めたのはたぶんそういうことのようです。

そうなると当然狙いを中層にせざるを得ません。
チョコビィSが底まで落ち切る前に中層でただ引き、ストップ&ゴー、トウィッチング等を試してみましたが全然いい反応は得られませんでした。

中層でゆっくり巻くとあまりアクションがつきません。
少し速めに巻くと、左右あるいは上下に小刻みに揺れますがアピールは小さそうです。
かなり速く巻くと左右に大きくぶれてアクションが付くのですが、浮きあがって水面まですぐに来てしまいます。

なかなか中層をうまく攻める手だてがありませんでした。
チョコビィはトップとボトムではある程度釣れるとの手応えは感じていますが、今のところ中層は全くダメですね。
致命的なのがアピールアクションが小さすぎるんだと思われます。

ボトムの釣りは、元々派手なアクションはあまり必要ありません。
逆に速い動きにはついてこれないので、ゆっくりフワフワの動きで勝負できるわけです。
トップではルアーその物の質感とロッド操作によるアクションがキモとなるので、チョコビィでも十分にアピールが可能と思われます。
中層では泳ぐことによって、その動きや水流や波動がアピールとなるわけです。
そこが決定的に足りませんね、チョコビィは。

中層を狙おうと躍起になっている時にそんな事を感じていました。
ダメなところが見えてくれば改良する楽しみがまた増えると言うものです。

ボディやカップを削ったりしてしっかり泳ぐようにするにはどうすればいいのか。
そんなことを考えながら続けていた時に、手元にググっときました。

ようやくトラウトが乗ってくれたようです。
ニューロッドが奇麗に半月を描いてしなりました。

おおー、大物相手にやりやすいなこれ。
ブランクにパワーがあるので、やり取りしていて安心感がありました。
ベリーからティップがきれいに曲がってくれるので左右に走られても無理なテンションが掛かる感じもありませんでした。

カーディフとは異なった程よい硬さが、大物とのやり取りでは物凄くアドバンテージとなってました。
しかも思っていた以上のしなやかな曲がり具合で釣り味もとても良かったです。
大物とのやり取りで安心して楽しめるのを実感できて気持ちは一気に高ぶりました。


おーし、これで入魂だ!

と思った瞬間。


見事にバレました。
無念のフックアウトでした。


この日の1匹目、しかもニューロッドの1匹目、しかも苦労したチョコビィでのフッキング。

全ての思いを乗せてトラウトさんはポンドのかなたに消えて行きました。
悔しくてしょうがありませんでした。
でもこの悔しさがあるからこそ次につながるのだ!!


ま、取りあえず落ち着け、自分。

こういう時は奥さんの様子でも見ましょう。
遠くでリールを巻いています。

しばらく見ていたらこっちを向いたので目が合いました。
そっちはどぉ?って意味を込めて奥さんの方を指さしてみました。

奥さんは左右に首を振っています。
どうやら向こうもまだ釣れていないようです。

これはなんとかこっちががんばらなくちゃだなぁ。
気合を入れ直しました。

中層での釣りはチョコビィにはむずかしすぎるので中層でちゃんと仕事をする市販のルアーを使おうと思ってワレットの中をイジっていました。
たまたまミッツドライが目に入りました。

中層まで浮いてきているんならトップに反応するんじゃね?
そう考えてインレットの水流をもう一度良く見てみました。
しかし、活性が高い時のようにトラウトが集まってきている雰囲気はありませんでした。
むしろ前回と同じ様に、水流の先の岸際にやる気がなさそうにトラウトが大量に並んでいました。
それを見た時にふっと思いついたんですよね。

中層が苦手なら、中層がないところでやればいいんじゃね?

岸際の浅瀬ならトップの下はすぐボトムですね。
浅い所に溜まっているのなら、そこをチョコビィSでゆっくり攻めたら食いついてくれないかな。
そう考えて、チョコビィSオレンジを岸際のトラウトが溜まっている所の少し先に投げ込んで、なるべく多くいそうな辺りをゆっくり引いてきました。

コツン、グン。

1投目からあたりがありました。
行けそうな感じです。

数投したところで強いあたりがきました。
ロッドをあおりながら巻くとしっかりフッキング。
那須高原LFならではのいい引きです。

今度は余計な事を考えずに集中してやり取り。
ロッドは安定感があり、ラインもいい感じで無事にネットイン。



ようやくニューロッドに入魂できました!

ここまで長かった。
とりあえずひと安心し、奥さんの状況を聞きに行くことにしました。


「どんな感じ?」

「んー、まだ釣れないわ。」

「こっちはなんとか1匹目が釣れたよ。」

「お魚さんは追ってくるのよねー」



見ていると確かにブンブンをトラウトが追っかけています。


「ブンブンって・・・ 回転しないんだね。」

「これ、早く巻くと回るよ。」

「もっとくるくる回るのかと思った。」

「そうなれば良かったんだけどねぇ。」

「追って来ているなら可能性あるね。」

「うん、がんばってみる。」



とりあえず、くじけずに粘っていたのでほっとしました。
戻って続けましまた。

同じ様に岸際の浅瀬のボトムをゆっくり引いてきました。
たまにあたりがあります。

そろそろ乗ってくれそうだな。
なんて虫のいい事を考えていた時。

その場所に別の釣り人が立ちました。

あっ、と思いましたが後の祭り。
人がいないうちにもっと釣っておけばよかったとプチ後悔。

当然岸際なので他の人が入る可能性はあるし、トラウトが溜まっているのを見るとその場所を狙いたくなるのは人情ですよね。

他人の足元に向かってキャストするのは自分的にはNGです。
自分がやられて嫌な感じがした事があるので自分ではやる気が起きません。
せっかく釣れそうな方法が分かったのにおあずけの状況となってしまいました。

しょうがないので吹き出し口あたりにルアーを飛ばしてボトムを狙いました。
反応はありません。
中層を狙ってフォール中に速引きをしました。
チョコビィは中層を元気よく突っ走ってきました。
少し後をトラウトがやる気なさそうに追いかけています。
でも食いついてくれそうな雰囲気はありませんでした。

何かいい手立てはないかなぁ。
いろいろ考えながら続けていました。




その時。




視界の隅の方に何かが見えました。



なんだこの違和感は??



何が見えたんだろう?



一瞬何が起こったのか理解できませんでした。



一体何か?




そう。






遠くで奥さんが掛けてました。



ロッドをしならせて真剣に寄せていました。

まさかブンブンで釣れたのか!?
半信半疑に思いながら奥さんの方に向かいます。
近づいてみるともう手元まで引き寄せていました。


「掛かってるね!」

「うん、釣れたよー。」

「ブンブンで?」

「んだー。」

「マジかっ!!」




見事に釣れてました。
アルビノでサイズは小さかったんですが、奥さんはうれしそうでした。

いやぁ、まさかブンブンで釣れるとは正直思ってませんでした。
こっちだってまだ1匹しか釣れずに苦労してるのに。
何とも言葉もありません。
いつものヘンな引力でしょうか。



ま、まぁ、お互いにボウズじゃなくてひと安心。
しかしあれで釣れるんならどんなのでも釣れるんじゃ・・・・
複雑な思いを胸に自分の釣り場に戻りました。

釣り座に戻ると、さっきトラウトが溜まっている所に入って来た人が少し奥側に移動していました。
これなら手前の方は狙えそうです。

再びチョコビィSオレンジを投げ込んでみました。
さっきよりは手応えがイマイチです。
というか先程より溜まっているトラウトが減っている印象でした。
人が入ったことにより散ってしまったんでしょうか。

それでもたまにグンとあたりがきました。
何とか掛けようとしましたが残念ながら乗りきらず。
藍色や茶色にシンカーを追加して使ってみましたが、どうしても乗りませんでした。

あと使ってないのは・・・旧型チョコビィか。
色があせ気味の旧式チョコビィにシンカーを追加して投込んでみると1投目でバイトあり。
急いで巻くとしっかり乗っています。

まずまずいい引きです。
あせらず徐々に寄せました。
何回か走られましたが、無事にネットイン。



旧型チョコビィで続けました。
明らかに今までよりも好反応でした。
何回か強いあたりがきましたがなかなか乗りません。
しかし繰り返していたらしっかり乗りました。

とてもいい引きでした。
慎重に寄せてきて姿が見えました。
ネット直前で左右に首を振って暴れました。

グッグッグッ、スポーン!

痛恨のネットイン直前、首振りバラし。

このバラし方ほど悔しいバラし方はありませんよね。
トラウトはもうちょっとで手の届きそうな所に見えているわけですから。
あと10cm手前まで寄せてネットにさえ入ってくれればキャッチになるわけですからねぇ。

悔しいですがしょうがありませんね。
未熟な技術のせいと思って諦めましょう。


しかし旧型チョコビィSが予想外になかなかの好反応。
むしろ改良した新型よりもいいアピールをしているようです。

うーむ。
旧型の方が見た目はあれだけど何かがいいんだろうなぁ。
こういうのって貴重な情報となりますよね。
家に帰ってから良く考えてみよう。

その後も旧型チョコビィで続けました。
しばらくしてまた掛かりました。

今度もいい引きです。
パワフルなトラウトとのファイトを心から楽しめました。



似ている茶色の新型チョコビィのシンカーをもっと増やして旧型と同じくらいの重さにすれば、似た反応があるかなぁ。
そんな事を考えながら続けていました。


その時ポンドがバシャバシャいい始めました。
どうやらペレット撒きが始まったようです。
休憩所前からのスタートです。

旧型チョコビィのままやや遠かったんですがペレットの入った水面付近まで投げてみました。
着水後すぐにグンッっときました。

遠くで掛かったのでむりせず慎重にファイトしました。
途中でポンピングを加え確実に寄せてきました。
スムーズにネットイン。



スタッフさんはペレットを撒きながら1号池と2号池の間を進んでいきました。
ペレットが入ったあたりの水面にチョコビィを入れたらあたりがきました。
しかし乗りませんでした。

スタッフさんはさらに進んで奥さんの近くに来てました。
奥さんに何か話しかけていたようでした。

そっちを見ていたらグッグッっといい手応え。
またいいサイズが乗ったようです。

トラウトとのやり取りに集中しました。
ドラグが鳴り響きラインがかなり引っぱり出されました。
とてもいい手応えでここまでで一番の引きでした。

寄って来たところでジャンプ。
物凄い迫力でした。
その迫力にひるんだのか、見とれたのか、ラインが緩んだようでした。
痛恨のフックオフ。

最近バラしが少なくなって来たと思っていたんですが、この日はバラしまくりでした。
しかし悔しがっている暇はありません。
グルっと一周してきたスタッフさんがもうすぐそばまで来ていました。

スタッフさんがペレットを投げいれるのに合わせて旧型チョコビィをキャスト。
着水でガツンときましたがこの時は乗らず。
ゆっくり巻き始めたところにもう一度ガツンときて乗りました。

これまたいい引きです。
かなり大暴れしています。
そんなに重くはないんですが、ギュンギュンと引っぱられます。

いいファイトを楽しみながら寄せてくるとニジマスではありませんでした。


うぉ、色物キター!!


俄然気合が入ります。

あわてずにトラウトが疲れるのを待ちながら徐々に寄せてました。

そして無事にネットイン。



うれしいことにいいサイズのジャガートラウトでした。

今回はペレット撒きに完勝と言っていいでしょう。
このために開発したチョコビィがきちんといい仕事をしてくれて大変満足しました。
少なくともチョコビィはペレット撒き対策ルアーとしては確実に効果ありと言って良さそうです。

ただ色が良かっただけなのかが気になりました。
次回はあえてペレット系の色じゃないチョコビィで挑戦してみるかなぁ。


そういうことを考えていた時。
携帯が鳴りました。

ん、なんだろ?
相手を見ると奥さんでした。


「今、こっち来れる?」

「うん、行くよ、ちょっと待っててね。」



なんかポンドから離れて後ろの方に立っている様子です。
なんかあったんでしょうか?

リールを巻いて投げ込んでいたルアーを回収しました。
ついでに旧型チョコビィをはずして持っていきました。


「どしたの?」

「これ絡まっちゃった。」

「うわ、なんでこんなところに。」



見るとかなり後ろの方にあった木にヒカリ物(トラウト用)を付けたラインが絡まっていました。
そんなに複雑に絡まっていたわけじゃないんですが、高いところだったので外せなかったようです。


「ルアーを投げようとしたら指から外れてこっちに飛んじゃった。」

「周りに人が居なくてよかったねぇ。」

「うんうん、どこ行ったかわからなくてびっくりしちゃった。」

「とにかくはずすね。」

「そっちをじっと見てたんだけど、こっちを向いてても反応ないし。」

「あー、ゴメン、いろいろ考えながらやってるからねぇ。」



対岸から携帯で呼び出しってのもなんかヘンな感じでした。
手を伸ばして枝を引っ張ったらルアーに手が届きました。
ラインを枝からはずしてなんとか回収に成功。


「せっかく作ったんだから無くさないようにしないとね。

「うん。」

「で、その後どうなの?」

ヒカリ物でも釣れたよ。」

「ええっ! マジでっ!!」

「ヒカリ物のほうが反応良くてお魚さんがよく追ってくるのよね。」

「そうなんだー」

「ブンブンはダメっぽい。」



なんとヒカリ物でも釣れたとの事。
おしゃれ好きなトラウトが居たってことなんでしょうか・・・・

予想外に作った2つともちゃんとトラウトが釣れたわけです。
いやぁ、びっくりでしたね。


「まだこっちでやる?」 

「うん、こっちにもお魚さんいっぱいいるよ。」

「そかー、んじゃ自分のであんまり釣れないようならこれ試してみて。」

「はーい。」



今日一番反応が良かった旧型チョコビィを手渡しました。
自分はインレットにまた戻りました。

さて今度は何でやろう。
もう一度ポンドを見回しました。
なんとなくさっきよりインレットのところにトラウトが集まってきている印象を受けました。

岸際に溜まっていたトラウトが動き出したのかな。
トップを試してみようかな。

トップの設定のままだったパールオレンジのチョコビィをスナップに付けてインレットの水流に投げ込んでみました。
3投目くらいでバシュッと出ました。
この時は乗りませんでした。

朝よりは反応あるな。
何回か出たところでようやくフッキング。



普通にトッププラグとして違和感なく使えました。
その後もトップを狙ってがんばりましたが、出てくれるんですがフッキングには至りませんでした。
色を替えてみましたが、一番反応が良かったのがパールオレンジでした。
この日は全体的にオレンジ系が良く反応していました。

徐々にトップに反応しなくなって来たのでまたボトムを狙う事にしました。
好調だったチョコビィSオレンジに換えて岸際~水流のあたりを狙いました。
巻き上げにけっこうあたりがきます。

しばらくして乗りました。



いい感じだったので続けました。

アルビノちゃんが登場。



大分日が傾いてきました。
奥さんが居る辺りが日陰になってきていて寒そうでした。

今度はこちらから携帯を鳴らします。


「そっち寒くない?」

「んー、けっこう寒いかも。」

「そろそろこっちに戻っておいでよ。」

「うんー、そうするー」

「その後釣れたの?」

「今のところ3匹よ。」

「もう1匹追加したんだねー。」

「さっき借りたチョコビィで釣れたよ。」



奥さんは戻ってきて日の当たっている所にイスを置いてぼーっとしてました。


「そういえば今日は昼寝はしたの?」

「もちろん、さっき寝たよ。」

「マジか! いつのまに。」

「ふふふ、気落ち良かったよー」



どんなに寒くても、釣れてなくても水辺での昼寝は忘れないようです。


「もうすぐ4時になるからたぶんまたペレット撒き始まるよ。」

「うん、わかったー。」

「さっき渡したチョコビィ使う?」

「ううん、ヒカリ物でやるー」

「んじゃ、こっちで使うからちょうだい。」

「はーい。」



旧型チョコビィを返してもらってまずはボトムを攻めてみました。
あたりはきましたがなかなか乗らず。
インレットの水流が切れてる辺りに打ち込んでみました。
落ちパクあり。
しっかり乗りました。



どうやらトップに反応し始めているようです。
その後も着水とフォールでバイトが来るんですがなかなか乗らず。


奥さんが隣でドラグを鳴らし始めました。
大物が掛かったのかと思いきや。

根掛かりでした。
はずそうとガンバったんですが結局ははずれずにヒカリ物はロストとなってしまいました。
奥さんはその後、調子の悪かったブンブンで続けることになりました。

4時を回ってしばらくしてから再びペレット撒きが始まりました。
自分は旧型チョコビィを打ち込みます。





ばっちりペレット撃ちミッションコンプリートでした。

その後は高活性が持続しました。
いつものように終わり間際の怒涛のラッシュの開始です。






旧型チョコビィにメチャメチャ大型トラウトが反応してくれました。
水流の中や、水流が途切れたあたりに投げ込んで、少しアクションを付けると水中からバックリときてくれました。
一度目で乗らなくてても2度目3度目と争ってバイトしてきました。





入れ食い最高です!
もう夢中で投げまくりでした。

奥さんはブンブンでがんばって、その後1匹追加しました。
トップの反応がいいのでやってみたらと言ったんですが、やらないとのことでした。

どうもトップの釣りはセコい釣りだと思われたみたいです。
ロッドでチョコチョコプラグを操作して誘うのがめんどくさいようです。

ドーンと投げて巻いてくるのが楽しいようで、隣で自分が入れ食いになってもマイペースでのんびりやってました。

ラストに1匹追加して終了となりました。




最終的には自分が計21匹、ジャガートラウトが1匹、アルビノが1匹、他は全てニジマス。
使用ルアーは全てチョコビィでした。
大半が旧型チョコビィSSで、オレンジ系の色がなかなかいい反応でした。

特にオレンジの新型チョコビィはボトムで3匹釣れました。
パールオレンジでもトップで釣れたのがうれしかったです。

奥さんは計4匹、アルビノが2匹、ニジマスが2匹でした。
使用ルアーは全て自作ルアーでした。
ブンブンで2匹、ヒカリ物で1匹、旧型チョコビィで1匹でした。


今回の目標の一つ、ペレットタイムの攻略がうまくいきました。
旧型チョコビィが爆発してくれました。
これを作った最初の目標だったので喜びもひとしおです。


ニューロッド、カワセミラプソディはとても良かったです。
この記事でインプレッションを書こうと思っていたんですが、長くなりすぎたので次回記事でインプレッションを簡単にまとめようと思います。


お別れは春が待ち遠しい1号池です。




ペレットタイムにチョコビィが期待通り働いてくれてホッとしました。
その上ボトムでもしっかり効果が見られたのもナイスでした。
トッププラグとしても違和感なく使えて期待が高まりました。
ボトム用プラグ、トップ用プラグとしては使えるめどが少しずつたってきています。


反面、課題も見つかりました。

一つが中層の攻略。
これはたぶん泳ぎアクションの研究が必須のようです。
トップ及びボトム用プラグとは別の形が必要なのかもしれません。

二つ目が新型よりも旧型の方が効果的だった事。
色塗りや成形に関して自己満足的に改良していたつもりが、思ったよりアピールしなくなっていた事がややショックでした。


理由を考えたんですが、イマイチ分かりませんでした。
そこで師匠のK氏に相談してみました。


「色や形をかなり整えたつもりだったんですけどねぇ。」

「きれいにできてるよ、いい出来だと思う。」

「でも旧型の方が釣れたんだよね。」

「たぶん色じゃないかな、
艶消しが効いたと思う。」

「艶消しが?」

「そう、旧型は木肌に直接色付けたからあんまりテカってないでしょ。」

「うん。」

「トラウトはテカってるとペレットとは違う物と判断するらしい。」

「そうなの?」

「正確には誰にも分からないけど、自分のプリリーも艶消しとテカってるのだと反応がまるで違うよ。」

「なるほど。」
 

要するに奇麗に仕上げようとコーティングを懸命にやったんでテカテカに仕上がった結果、見た目はいいんだけどペレットから遠ざかっちゃったんじゃないか、ということのようです。
これは説得力のある意見ですね。
可能性は高いかもしれません。

艶消しタイプの作成も考える必要がありそうです。





とりあえず今回はペレットにも完勝し、ジャガートラウトもキャッチ、チョコビィで入れ食い、まさかの奥さんの自作ルアーでも釣れて、とても面白かったです。




ただ一つ。



帰り際に奥さんがつぶやいていたことだけが今でも謎です・・・・・・





「うーーーん、魚にはさすがにDNAは難しすぎたかな。」


「となるとやっぱり
トンボか・・・・。」





だ、誰か解説してください、お願いします!!


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